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更新日:2021年11月 担当:消費・安全局農産安全管理課農薬対策室 食品及び飼料のコーデックス分類の改訂状況について(Codex Classification of Foods and Animal Feeds)農林水産省は、より多くの作物をグループとして農薬登録できるようにするため、「食品及び飼料のコーデックス分類」を基本としつつ、我が国の実情(実態)を反映して作物分類の作成を進めています。 ここでは、「食品及び飼料のコーデックス分類」の概要及びその改訂状況をご紹介します。 コーデックス委員会とはコーデックス委員会は、消費者の健康の保護、食品の公正な貿易の確保等を目的として、1963年に国連食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)により設置された政府間機関であり、食品や飼料の残留農薬基準(Maximum Residue Limit:MRL)を含む国際食品規格の設定等を行っています。 食品中の残留農薬に関する残留基準や規範、ガイドラインについては、コーデックスの規格があれば、それをもとにして国内の基準等を作成するよう求められています。 食品及び飼料のコーデックス分類とは食品及び飼料のコーデックス分類[外部リンク]とは、国際貿易される食品や飼料に関する農薬の最大残留基準を統一的かつ正確に記述するためにコーデックス委員会がそれらの食品や飼料を分類したものです。この分類は、食品や飼料の残留農薬基準(Maximum Residue Limit:MRL)だけでなく、食品や飼料中の汚染物質の 最大残留基準を設定する際にも利用されています。 個々の食品や飼料は、その形状や植物学的な特徴等に基づいて、どのくらい農薬が残留するかを考慮して分類されており、主としてグループごとに、MRLが適用される食品や飼料の部位、すなわちMRLに適合しているかどうかを判断するために分析する部位も定義されています。 また、食品及び飼料のコーデックス分類は、個別品目ごとではなく、同一のグループに属する食品や飼料全体に適用されるMRLである「グループMRL」を設定する際、それがどのような食品や飼料に適用されるかを示しています。国際的なMRLの推定を行っているFAO/WHO合同残留農薬専門家会議(JMPR)は、対象とするグループに含まれる作物の農薬の使用基準が同一であること、また、そのグループにおける主要な作物の残留の程度に大きな差がないことなどを規準として、グループMRLを推定しています。 コーデックス食品分類は、5つのクラス(A.植物由来食品(一次)、B.動物由来食品(一次)、C.飼料(一次)、D.植物由来加工食品、E.動物由来加工食品)から構成されます。各クラスはさらにタイプ、グループに細分化されます。例えば、一次食品のクラスAであれば、以下のような計5タイプ22グループが存在します。
コーデックス分類の改訂の状況現在のコーデックス分類は、コーデックス委員会が1989年に採択し、1993年に改訂したものです。近年の国際貿易の実態を踏まえ、コーデックス委員会は、2006年からコーデックス分類の改訂作業を進めています。具体的には、各グループにおける新たなサブグループの設置、新規食品の追加、食品の一般名及び学名の更新、食品のコード番号の更新及び MRL設定部位の確認を行っています。 改訂案の作成は、グループごとに段階的に検討しています。ただし、改訂案はグループではなく、果実・野菜などのタイプごとに最終合意することとしています。これは、あるグループに属する食品を他グループに移動する場合に問題が生じることを避けるためです。 改訂状況を示すコーデックス食品規格策定ステップについてはこちらをご覧ください。 改定案が最終採択されたもの(令和3年11月時点)
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