国内産農産物における農薬の使用状況及び残留状況調査の結果について(令和元年度)
農林水産省は、農薬の適正使用を推進し、安全な農作物の生産に資すること等を目的として、農家における農薬の使用状況及び生産段階における農産物中の農薬の残留状況について調査を実施しています。この度、令和元年度の国内産農産物における農薬の使用状況及び残留状況について取りまとめましたのでお知らせします。
1.調査結果
1.農薬の使用状況について
480戸の農家に対し、記入簿への記入又は聞取りを行うことで農薬の使用状況を調査しました。
その結果、479戸の農家においては、農薬が適正に使用されていたことが確認されました。また1戸の農家で、使用方法が適切でなかった事例が確認されました。
農薬の不適正な使用があった1戸の農家に対しては、地方農政局及び都道府県から、農薬の適正使用の徹底を図るよう指導を行いました。
年度 | 調査 農家数 |
農薬の 総使用 回数 |
不適正使用のあった農家数 | 不適正使用の内容別の農家数 | ||||
誤った作物に使用 | 誤った使用量 又は希釈倍数で使用 |
誤った時期に使用 | 誤った回数で使用 | その他の不適正使用 | ||||
令和元年度 | 480 | 5,918 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1※ |
※水稲を栽培する農家において、使用方法が「育苗箱土壌に均一に混和」である農薬を、苗代の表土に土壌混和し、その上に苗を育苗箱ごと設置
2.農薬の残留状況について
480検体の農産物について、のべ3,387種類の農薬と作物の組合せの残留状況を調査しました。
その結果、全ての検体において、食品衛生法(昭和22年法律第233号)に基づく残留基準値を超えていませんでした。
年度 | 分析試料 検体数 (のべ検体数※) |
残留農薬基準値を超えた検体 | ||||
検体数 | 作物名 | 農薬名 | 残留農薬基準値 (mg/kg) |
検出値 (mg/kg) |
||
令和元年度 | 3,387 | 0 | - | - | - | - |
※のべ検体数:1試料検体について2種類の農薬を分析した場合2検体として試算
2.調査結果を受けた対応
1.農薬の不適正な使用が認められた農家に対して、地方農政局及び都道府県から、農薬の適正使用の徹底を図るよう指導しました。
2.都道府県にこの結果を通知し、引き続き、農薬の適正使用が徹底されるよう農家等への指導を実施する予定です。また、農薬の適正使用を推進するため、令和2年度も同様の調査を実施しています。
<添付資料>
(別添)国内産農産物における農薬の使用状況及び残留状況調査の結果の概要(令和元年度)(PDF : 162KB)
(別表1)使用状況調査の結果(令和元年度)(PDF : 67KB)
(別表2)分析の対象とした農薬及びその定量限界(令和元年度)(PDF : 103KB)
(別表3)定量限界以上の濃度が検出された検体に関する残留状況調査の結果(令和元年度)(PDF : 113KB)
(別表4)農産物別の残留状況調査の結果(令和元年度)(PDF : 191KB)
お問合せ先
消費・安全局農産安全管理課農薬対策室
農薬指導班
代表:03-3502-8111(内線4500)
ダイヤルイン:03-3501-3965