特集1 楽しみませんか?もっと花のある暮らし(1)
忙しく過ごす日々のなか、身近に花が一輪あるだけでどれだけ気持ちが和むことか……。 そうは思いつつも、実際に花屋さんに立ち寄る機会って案外少ないものです。 しかし、最近の研究では、生花や観葉植物の癒し効果が科学的に証明され、注目を集めています。また、農林水産省でも花きの振興を後押しする取り組みも行っています。 あなたの大切な誰かのため、そして自分自身のために、花を楽しむ暮らし、始めませんか? |
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欧米ではバレンタインデーに、男性から女性に花を贈るのがポピュラーな習慣だってご存知ですか?バレンタインデーに限らず、欧米では花をとても気軽に楽しんでいて、ちょっと憧れますよね。 一方、私たち日本人は、花を愛する気持ちは欧米人同様でも〝お花ってやっぱり贅沢品だから〞とか〝男が買うのはちょっと照れくさい〞などの理由で、日常的に生花や鉢花を手にする機会が、まだまだ少ないようです。 花のある部屋では、ストレスが緩和し、リラックスできるというデータも
最新の研究データでは、花のある部屋と花のない部屋にいる人の神経活動を比較すると、花のある部屋で過ごす人は、ストレス時に高まる交感神経の活動が25%抑えられる一方、リラックス時に高まる副交感神経の活動が29%高まることがわかっており、花の癒し効果が医学的にも証明されています。また、花の香りにはリラックス効果や鎮静効果があり、オフィスに花や緑を置くだけで、労働効率が上がったり、ストレスが軽減。さらに、緑を眺めるだけで、眼精疲労の回復を助けるといった働きも期待できます。 ![]() 花に親しんでもらうため様々なPR活動を展開中
農林水産省では、もっと多くの人に花の魅力を知ってもらうため、様々な取り組みを実施しています。●「花育」(はないく)
花や緑に親しみ・育てる機会を通して、子どもたちにやさしさや美しさを感じる気持ちを育む活動です。農林水産省では、小中学校などでの生け花や寄植えなどの花育体験、指導者研修会への支援を行っています。 ●「いい夫婦の日」
11月22日の「いい夫婦の日」に、花き業界が花を贈るキャンペーンを展開。農林水産省も花に親しむ機会を増やすため、PRに取り組んでいます。 ●「フラワーバレンタイン」
新しいバレンタインのスタイルとして、2月14日を男性から女性に花を贈る日として、花き業界が一体となってキャンペーンを展開しており、農林水産省も全面協力しています。このほかにも、公共施設やオフィスなどを中心に、花きが持つリラックス効果を生かした花き活用を進めています。 文/佐々木泉、宗像幸彦、久ヶ澤和恵 写真/多田昌弘 写真提供/香川県 © IDC/orion/amanaimages、© MANZO NIIKURA/orion/amanaimages、© BLOOM image/amanaimages、 © BLOOM eyes/amanaimages、© orion/amanaimages、© ZAMA/orion/amanaimages、 © KOICHI SAITO/orion/amanaimages、© Takako Chiba/orion/amanaimages |