このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

MAFF TOPICS(3)


NEWS

「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」(第2回選定)選定地区をご紹介


北海道 函館育ち ふっくりんこ蔵部(くらぶ)
美味しいお米 自分たちで決まりをつくって守る!
ディスカバー農山漁村(むら)の宝
地元高校生が「ふっくりんこ」を店頭販促
地元高校生が「ふっくりんこ」を店頭販促
地元量販店と連携を行い、田植え・稲刈りツアーを企画
地元量販店と連携を行い、田植え・稲刈りツアーを企画


活発に活動中の優良事例3地区
「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」は、地域が持つ魅力を発掘して農山漁村活性化につなげている優良事例を選定しています。

昨年、全国683地区の中から選定された優良事例は27地区あり、その中からグランプリや特別賞も選ばれました(2016年1月号で紹介しています)。

今回は、選定された優良事例の中から3つの地区を紹介します。北海道の「函館育ちふっくりんこ蔵部」、埼玉県の「お菓子な郷推進協議会」、和歌山県の「早和果樹園」です。

地域の住民と連携して積極的に取り組む
北海道北斗市の函館育ちふっくりんこ蔵部では、優良品種米「ふっくりんこ」のブランド化と品質を守るため、ルールを守らないと生産や出荷ができない、収入は品質によって異なるという成果主義を取り入れました。その結果、地元外食チェーン店や小中学校の給食に採用。JAL国内線ファーストクラスの機内食としても継続して使用されています。生産量は平成15年から右肩上がりで増加して、平成22年以降は7000?9000トンで推移しています。

また、「食べる前に知ること」をテーマに地元高校生による販売学習や、地元量販店と連携して田植え・稲刈りツアーを企画するなど、「ふっくりんこ」の普及・啓発活動にも励んでいます。

埼玉県秩父市のお菓子な郷推進協議会では、秩父の山々に多く自生しているカエデに着目し、国内で初めて国産メープルシロップ事業を開始しました。樹液の採取からシロップ化(カエデ糖)までの一括生産のほか、カエデ酵母菌使用のパンの開発やカエデのラムネの販売など、6次産業化を推進。林商工連携によるお菓子作りも行っています。この取り組みは、持続可能な森林の活用や山林の再生につなげられるとともに、お菓子製造を通じた地域活性化にも貢献しています。

和歌山県有田市の早和果樹園は、温州(うんしゅう)みかんの安値が続く中、「量より品質で勝負しよう」と昭和54年に同世代のみかん農家7戸で設立した「早和共撰」からスタートしました。平成12年には、さらに有田みかんに付加価値をつけるため、6次産業化に取り組みます。ジュース、ジャム、ポン酢など有田みかんに特化した商品を消費者のニーズを把握しながら開発・販売。また、農作業や加工などシニア女性の活躍の場である子会社「早和なでしこ」を設立し、地元の雇用創出にも効果を発揮しています。


埼玉県 お菓子な郷(くに)推進協議会
カエデの多分野多用途活用

カエデの樹液採取は、冬の1?3月に行われる
カエデの樹液採取は、冬の1?3月に行われる
カエデから集めた樹液を煮詰め、メープルシロップができあがる
カエデから集めた樹液を煮詰め、メープルシロップができあがる


和歌山県 (株)早和(そうわ)果樹園
有田みかんの6次産業化による地域活性化

有田みかんを使ったこだわりの加工品
有田みかんを使ったこだわりの加工品
農作業や加工で活躍する「早和なでしこ」メンバーの作業風景
農作業や加工で活躍する「早和なでしこ」メンバーの作業風景





文/葵和みどり




読者アンケートはこちら