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農林水産省

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特集1 農業高校(1)

今、農業高校が大きく変化しています。
就職・就農に即した特徴的かつ実践的な授業内容で女子人気が高まっているほか、グローバル化、経営力強化に取り組む農業高校が増えています。

自然を敬い、地域に学ぶ、未来を担う若者たち



高知県 幡多(はた)農業高校
高知県 幡多(はた)農業高校
北海道 岩見沢農業高校
北海道 岩見沢農業高校


女子人気で話題の農業高校。経営者育成の取り組みも
一昔前と比べ、農業高校のイメージはかなり違います。全国の高校の学科別生徒数で見れば、わずか2・5パーセントの約8万2000人ですが、その約半数が女子。20年前と比べ、女子比率が大きく高まりました。要因の一つとして、授業で学習する科目内容が幅広くなったことが影響していると言われます。

例えば東京都 園芸高校では、ペットトリマーやフラワーデザインといった女子に人気の高い職業に関連する科目があります。また、地域の特性を活かした特徴的な科目を設定している学校もあり、北海道 静内農業高校では、全国で唯一、競争馬の生産について学んでいます。

さらに、学校内にとどまらず、より実践的に地域農業に学ぶ授業や、校内で生産した農産物の6次産業化、世界を視野に入れた農業分野のグローバルリーダーの育成に取り組む農業高校もあります。

大学・専門学校への進学率も高まる中、高校卒業後すぐに就農する生徒は少ないですが、幅広い視点で実践的に学び、新世代の農業を支える若者が農業高校から巣立っていくことが期待されます。


農業科の女子率

北海道 中標津農業高校
北海道 中標津(なかしべつ)農業高校

青森県 五所川原農林高校
青森県 五所川原農林高校
宮崎県 高鍋農業高校
宮崎県 高鍋農業高校
青森県 五所川原農林高校
青森県 五所川原農林高校


■農業高校における授業科目
農業高校における授業科目

■特徴的な学科名と学校設定科目
特徴的な学科名と学校設定科目
資料:文部科学省「高等学校教育の改革に関する推進状況」など


岩手県 遠野緑峰高校
岩手県 遠野緑峰(とおのりょくほう)高校
宮崎県 高鍋農業高校
宮崎県 高鍋農業高校



取材・文/葵和みどり



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