このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

野村農林水産大臣記者会見概要

日時 令和4年9月6日(火曜日)11時10分~11時28分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • (大臣から)バイオマス活用推進基本計画について
  • 配合飼料の価格高騰対策について
  • 青森県への出張について
  • バイオマス活用推進基本計画について
  • 第12回全国和牛能力共進会について

冒頭発言

大臣

  私の方から1点、御報告をさせていただきたいと思います。本日の閣議におきまして、「バイオマス活用推進基本計画」が閣議決定されました。新たな基本計画においては、下水汚泥などを含めた総合的なバイオマスの利用の推進やバイオプラスチックなどの新たな技術開発によるバイオマス産業の創出などにより、農山漁村の活性化や地球温暖化の防止などに貢献していくことに重点を置いております。本基本計画に基づき、地域資源の活用を推進することは、「みどりの食料システム戦略」の実現を図る上でも重要であり、全国でバイオマスを活用する取組が着実に拡大していくよう、関係省庁と連携し、しっかりと取り組んでまいります。詳細については、この後、プレスリリースいたします。本日、私からの閣議での報告は以上でございます。

質疑応答

  • 配合飼料の価格高騰対策について

記者

  先日、岸田首相が飼料代負担を10月からの第3四半期も現在と同程度の水準に据え置くよう支援を拡充するという方針を示されましたが、それに対する受け止め、そして今後の農水省としての対応についてお聞かせください。

大臣

  私もびっくりしたんですが、総理が先般の記者会見で、4日の総理の発言は見ておりましたので、承知いたしております。配合飼料の高騰対策につきましては、前も申し上げましたように8月15日の総理の指示を踏まえまして、9日に開催予定の第4回の物価・賃金・生活総合対策本部における追加策の取りまとめに向けて、今最終的な調整を行っているところでございます。いずれにしましても、総理の発言というのは、あの時の発言にありましたように、現在と同水準となるよう支援を拡充する方針ということでございますので、今の水準ということは、7月から9月、そして今度のが10月から12月の飼料価格ですから、その価格は変わりませんよということだろうと思います。


  • 青森県への出張について

記者

  大雨の被害について伺います。先日大臣、青森県に視察に入られたと思うんですけれども、視察の受け止めとですね、視察の際に支援策を打ち出すというふうに御発言されてるかと思うんですが、具体的にどのように対応されるかお聞かせいただければと思います。

大臣

  初めて大臣になって、災害の視察をしてまいりました。前もちょっと言ったかもしれませんが、私は党の中で、災害対策の担当をしておりました。そこで全国各地のいろんな災害を見て回りまして、一番難しかったのがこの果樹。いわゆるみかんだとか、柿、今までは。そして、3年前の長野のりんご、そして今回の青森のりんご。特に青森のりんごの場合は輸出なりあるいは全国の生産量の6割を占めている大産地ですから。何とかこれは見た方がいいなということで、役所の皆さんと一緒に行った次第です。やっぱり見て、今までとちょっと違うなと思ったのが、柿だとか、あるいはみかんは傾斜地にこう植えてあるんですよ。その傾斜地が崩落して、みかんの木、あるいは柿の木ともどもに駄目になってしまっている、あるいは崩落して、そこをどう復旧していくかというのがあったのですが、今回の場合は、りんごはほとんど平野部というか平地に植えてありますから、そこに水が入ってきた。そして泥がその中で堆積してるという状況で、現場を見たのですが、初めてのことで分からなかったんですが、一つ驚いたのは、木が40センチなり、50センチぐらい埋まっています。もちろんその上の方は、青々としてりんごの実自体が落果してるんですけれども、木はまだ大丈夫なんです。どういうふうにしていくのかなと思って聞いてみましたら、やっぱり根っこのところが、呼吸ができなくなって、やがては枯れていくということですから、土を除去しなければならないというのが一点。それから二つ目は、もう来年の芽が出てきているんです。りんごが落果したというのもありますし、また何らかの気候変動のそういう作用で、りんごが早く芽を出さないとこれはやばいということだったのか分かりませんが、もう芽が出てきている。来年の新しい芽が。だからそういったものをどうするか。ただ芽をかけばいいというものでもないし、来年になってどうなっていくのかというのが、まだ初めてのことですし、なかなか分かりにくいということですから、そういう技術的な検討を今後していかなければならない。他のものについては、私はずっと言い続けてきたんですが、先ほど言ったように、いろんな日本全国の災害を農水省と一緒に党の中で見てきておりますから、農水省自体は支援のノウハウっていうのはいくらでも持っています。だからこの場合はこういうふうにすればいいとか、この場合はこうすればいいとかっていうノウハウはありますから、その引き出しを引き出して、どれを当てはめるかっていうのがあるので、そんなに長くはかからないと思いますが、さっき言ったように、その堆積した泥をどうするかとか、その芽が出た部分についてはこれは技術的な問題も含めてどうするかというのがあると思います。それと、他の野菜だとか米と違う、この果樹類の災害というのは、その間収入が出てこないんですよ。来年も米は植え直せば大丈夫だとか、来年野菜を植え直せば大丈夫だとか、というのがあるんですけど、果樹の場合は、来年芽が出てこなくては、実がつかなかったというようなのがあるし、あるいはもう壊れてしまったら新しい苗を植えなきゃならない。だからそういう時の、いわゆる未収益期間、収益が入ってこない未収益の期間をやっぱり想定しながら、桃栗3年柿8年という言葉が昔からあるんですけど、そのぐらい時間を要するものですから、その間をどうするかということも、未収期間の算定なり、そういった農家の支援をしていかないと、もう飯が食えなくなってしまう訳ですから。ただそれはもう今までの柿だとかさっき言ったみかんだとかありますんで、それらを参考にしながら、農水省の方で詰めていこうと思ってます。新たな課題としても、先ほど言いました根のことだとか、土の問題だとかというのは、まあ少し検討を要するなということでございますので、農家の皆さんが、営農再開に向けて元気を出してもらうように、早急に対策を練っていきたいと思っております。


  • バイオマス活用推進基本計画について

記者

  冒頭にありましたバイオマス推進基本計画の策定について、みどりの食料システムと一番リンクする部分というか、農水省として特に推進していきたいところはどういったところになるのか、お願いします。

大臣

  バイオマス活用の今の御質問というのは、このみどりの食料システムとリンクするところ、こういったところは具体的に何があるのかという御質問だと思うんですけれども。前も皆さん方にもちょっと御報告しましたように、あまり自分の県の手柄話をしたくないんですが、例えば、鹿児島県が今取り組んでいるのは、堆肥。いわゆる家畜の排せつ物を肥料化していくということで、ここの大臣室の机の上にサンプルが置いてあるんですけれども、要は今までほとんど未利用だったこういったものを肥料にしていくという、そういったようなことをですね、是非やっていかなければいかんだろうと。しかしこれは畜産県でないとなかなかできないんで、鹿児島ができるから、他の東北とかも全部やれるかというと、なかなか畜産の少ない県では取り組みにくい。それともう一つは今、中国の稲わらがストップして、稲わらが非常に、まだ不足ということにはなっていないんですけど、これから稲わら対策も考えていかなければならないんですが、そういった意味では、国内にある稲わらを活用して、そして粗飼料としての利用を高めていくということは必要だというふうに思っております。ただ、我々も、(平成)20年の頃でしたかね、粗飼料が上がった時に、稲わらの流通を考えたんですけど、皆さんも想像してもらえれば分かるんですが、稲わらというのは、体積は大きいんですけど重さはそんなにないんですよ。これをどう流通させていくのかというのがあって、なかなか現実的な問題として難しいところもあるものですから、何とか工夫しながら、どういう形でこの稲わらの流通を全国的にできるのか。1回だけ全農に、久留米の方だったんですが、「稲わら工場」を作ってみようということで、稲わら工場を作ったんです。それは何かというと、稲わらは、今申し上げたように非常に流通させるには体積が大きいもんですから、これを圧縮して、それから梱包して、そしてカッティングをしてというようなことをやっていくと、相当の量が運べるということで「稲わら工場」と私はよく言うんですけども、「稲わら工場」を作らせて、そして、全農、久留米から鹿児島なりから宮崎に送っていたんですが、そうすると採算的にはどうということはなかったんですが、中国からの稲わらの輸入ができるようになったもんですから、それも途絶えてしまったんです。ただもう今度は中国の稲わらが途絶えてしまうと、また大型の畜産農家が大変になってくるので、今朝もその話をしたんですが、どうやって国内での粗飼料を確保していくのか、確保できない場合はどうするんだということまで、検討をさせているところでございます。


  • 第12回全国和牛能力共進会について

記者

  来月の和牛能力共進会まで、1ヶ月切りました。改めてどういう大会になって欲しいかっていう思いを聞かせてください。

大臣

  私も森山裕先生も、先週の土曜、日曜、最終の審査があったもんですから、それだけは見なければいかんと思って、見てまいりました。大変立派な牛、あんまりそんなに私は牛の見方が分からないんですけども、粒ぞろいの牛だと言った方がいいと思いますが、非常に素晴らしい牛ができ上がっておりました。前回5年前は宮城であったんですが、その時も全国の畜産農家の人たち40万人に来ていただいたんです。今度の鹿児島も、もうホテルっていうホテルは皆さんが行かれても全然取れません。ここもやっぱり40万人は確実にお見えになるだろうなと思っているぐらいに、やはり畜産農家の皆さんの関心が高いんです。今回の共進会、取り巻く状況としてはあまり良い環境ではない。先ほどもありましたように餌が高い、子牛(価格)は下がってきだした。この時にと思うんですよ。これからまたやっぱり農家の皆さんが元気が出るように、この共進会が一つの大きなチャンスにもなるのではないかなというふうに思っておりまして、あんまり大臣の立場で言ってはいけないんですが、鹿児島が二期連続ですね、5年前と今回も、総合優勝を狙いながら、一生懸命育てているということであります。今年から高校生の部がでてきたんです。私も高校生の牛まで見て、上京してきたんですが、非常にやっぱり子供たちが生き生きとしてやっております。それでその中でもですね、9つの区分があって、子牛の部だとか、母牛の部だとかいろんなのがあるんですが、その中で、85歳の方が今度全国大会が鹿児島であるんですけども、そこに出る方が5頭を飼っておられるんですが、その方の牛が、全国大会に出場するということになって大変喜んでおられまして。だから、大型の農家だけではなくて、そういうお年寄りの生きがいという、そういう面でも非常に牛っていうのは、貢献してるなあというのは思います。前回5年前は、鹿児島で全国で一席になった牛がいるんですよ。それは三頭、これもちょっと歳は完全に忘れましたが、80何歳かであったことは間違いないんですが、そのお婆ちゃんが1人で飼ってる牛、それが一席になったんです。だから、血統だなんだってよく畜産の世界で言うんですけど、やっぱり自分の子供と同じように可愛がって、そして愛情を持って育てれば、いい牛ができますよというのを、そのお婆さんは言っておられました。素晴らしいですよ。いっぺん皆さん方も見に来られれば多分感激をされるはずです。


報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上