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農林水産省

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野村農林水産大臣記者会見概要

日時 令和4年11月18日(金曜日)9時14分~9時24分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • (大臣から)オーガニックビレッジ全国集会について
  • 営農型太陽光発電について
  • 新潟県における高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜の確認について
  • 収入保険制度の見直しについて

冒頭発言

大臣

  今日は私の方から1点だけ御報告がございます。オーガニックビレッジ全国集会を有機農業の日である12月8日に農林水産省で開催をいたします。オーガニックビレッジとは、市町村主導の下で有機農業の生産から消費まで一貫した取組を行う市町村のことでございます。現在全国55市町村で取り組まれており、私の地元の鹿児島でも4市町が取り組んでおりまして、この取組を更に全国に拡大するため、今回初めて全国集会を開くということにしております。国会の日程の事情が許せば当日私も参加し、全国の意欲ある取組について市町村長さんからお話をお聞きしたいと考えております。こうした企画を通じて、オーガニックビレッジを全国各地に創出し、有機農業の拡大をしっかりと進めてまいりたいと思います。詳細はこの後、プレスリリースいたします。以上です。

質疑応答

  • 営農型太陽光発電について

記者

  先日国会で菅直人さんが畑の上で太陽光発電をやる営農型太陽光発電をもっと増やすべきだということで、経産大臣に質問していたんですけれども、私も先般千葉に取材に行って、肥料が高騰する中、農家の副収入にもなって、荒廃農地も半分ぐらい回復したという話を聞いてきましたけれども、一方で北海道、申請がたった10件。これまでたった10件で、全国的にもじわじわ伸びてはいますけれど、そんなに広がっているとは言えない状況にあるんですけれども、大臣はこの営農型太陽光発電をですね、どのように今後広げていこうかと考えているのか、なかなか難しいのか、そこら辺についてお願いします。

大臣

  菅さんが国会で質問されたり、また、菅元総理の持論を聞いたこともありまして、大変この営農型発電については、御熱心だなという冷めた目で見ていました。といいますのも、農地の上に太陽光発電を設置するというのは、棒を立てなければいけませんし、なかなか農作業(をする場合に)どうなっていくのかなあという思いがあったものですから、そんなに多くは普及しないのではないかなというふうには思っておりましたが、とにかく再生可能エネルギーの導入というのはこれは必要なことですから、今おっしゃったような荒廃農地とは言いませんけれども、あまり機械を入れないで済むような農業など、そういうところにはやっぱり入れてもいいのかなと、こんなふうに思っておりますが、ただ優良農地をきちっと確保していかないと、いつの間にか全て太陽光発電に変わっていたというようなことになるとこれはもう本末転倒ですから、そういう地域活性化に繋がる、あるいはそこの地域のそういう発電の事業によって、ある程度地域的にも活性化していく場合もあるかもしれないなと、こんなことを思っております。要は導入に当たっては、日照の問題や、それからあまり日が当たらなくなるわけですから、土壌にどういう影響があるのか、あるいは作目はどういうのが適しているのかなど、いろいろ検討を重ねながらやっていかないと、ただ売電収入が入ってくるというだけのものではちょっとやっぱり失敗する例もあるのではないかなという危惧も一方では持っておりますが、要はそういったようないろいろ懸念材料もありますので、やはり慎重にやっていただきたいなと。完全に否定するものでありませんが、特に北海道などは大農業地帯ですから、そういう意味では、大型機械も入っているし、普及があまり北海道は進んでないとおっしゃってましたけど、そのとおりだろうと思います。


  • 新潟県における高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜の確認について

記者

  昨日も対策本部が開かれました新潟県内での鳥インフルエンザの対応について、何か総理から指示があったことがあったか、あるいは今後の対応について、よろしくお願いします。

大臣

  昨日は、私の地元・鹿児島の出水市で12万羽、そしてそれの話をしている最中に新潟(阿賀町)から15万羽のブロイラーが、今朝、正式に分かったんですけれども、鳥インフルの陽性が出たということでありました。新潟は6年ぶりですが、鹿児島はもう3年連続で、鶴のねぐらのところに養鶏場がいっぱいあるわけで、いつも1件か2件は出ているんです。しかし、新潟で出たというのはちょっとびっくりしましたけれども、新潟の方でも今朝、正式に(疑似患畜と)確定いたしましたので、対応について、誰か(政務)三役を派遣しようと思っていたんですが、(こちらに新潟県の)知事がお見えになるということで、今日夕方知事と面会します。それから鹿児島の方は、この後すぐ9時半からオンラインで(知事との面談を)やっていきますし、そういった形で指示もしたいとこんなふうに思っております。


記者

  総理からは特に何か指示はありましたでしょうか。

事務方

  最初の1例目で総理指示が既に出ています。


  • 収入保険制度の見直しについて

記者

  収入保険について伺います。農業保険法に基づく検証の時期を迎えて、見直しに向けた議論が始まりました。与党とか関係団体から、野菜価格安定制度との同時利用の継続ですとか、恒久化が求められているかと思うんですけれども、一方で保険金の支払いが増えていて、国庫負担が増えているという話も出ています。今後の対応方針について、お聞かせいただければと思います。

大臣

  これは野菜地帯の人たちが多いんですけれども、収入保険と野菜価格安定基金と両方加入させてくれと。青色申告をしてない農家の人たちは、基金の方にほとんどが入っていまして、ただ基金の中に入っておられる方も最近の災害をやっぱり考えると、収入保険にも入っておきたいと、こういう考え方がありまして、両方入っておられる方の要望が非常に強いんです。党の方でも、私もその先頭を切って言っていたんですけど、この両方入らないとセーフティネットにはなりきらないのではないかと。それぞれ野菜価格安定基金と収入保険は、目的が違いますけれども、結果的には国からの補填があるものですから、農家としてはぜひ両方入らしてくれという要望が強いことはもう事実です。先般も党の方からの要望もありましたので、来週中にも結論を出したいと。今2年連続、両方入れるようにしているんですけど、2年間だけということで実証的にやってみたら、なおさらやっぱり農家の皆さん方の要望が強いというのを受けて、党の方で今御議論いただいておりますので、来週中には結論を出したいと、こんなふうに思います。


報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上