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農林水産省

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野村農林水産大臣記者会見概要

日時 令和5年3月14日(火曜日)8時44分~8時50分 於: 衆議院第17委員室前
主な質疑事項
  • (大臣から)令和5年4月期の輸入小麦の政府売渡価格について
  • 令和5年4月期の輸入小麦の政府売渡価格について
  • JAの共済事業について

冒頭発言

大臣

  今朝は私の方から1点だけ御報告があります。皆様方も関心が高かった輸入小麦の政府売渡価格を決定しましたので、お知らせします。4月期の売渡価格は、総理から激変緩和措置の御指示を受けて検討を進め、ウクライナ情勢直後の急騰の影響を受けた期間を除く直近6ヶ月のその間の買付価格を反映した水準まで上昇幅を抑制することとしました。これにより、4月期の売渡価格は、トン当たり76,750円。対前期比5.8%増となります。詳細はこの後、事務方からブリーフィングを行いますので、そちらでお尋ねいただきたいと思います。なお、農林水産省としては、国際価格の変動による影響を緩和する観点からも、輸入小麦から国産小麦へ、あるいは米粉への切替え、米の消費拡大(や輸出を)一層進めることが重要と考えております。国民の皆様におかれましては、国産小麦や米の消費に御協力いただきますようお願いいたします。私からは以上です。

質疑応答

  • 令和5年4月期の輸入小麦の政府売渡価格について

記者

  今冒頭にもあった小麦の売渡価格について、(上昇幅)5.8%の算出根拠を改めて教えてください。また、抑えることによって予算はいくらかかるのか、その予算はどこから出るのかもお願いします。最後に、政府の価格介入の出口の見込みがあれば教えてください。

大臣

  4月期の売渡価格は今申し上げたとおりですが、これを1年(間の買付価格により算定した上昇幅)で見てみますと、13.1%になります。それでは消費者の皆さん方に直接影響があるということで、総理からの激変緩和措置の指示もありましたので、これを(買付価格が)高い(年度)前半をカットして、そして(年度)後半だけで見た時が(上昇幅が)5.8%ということになりました。1年を通して見ると13.1%でしたが、約半分ぐらいに激変緩和をしたということです。それから、財源については、輸入小麦の売買は、食料安定供給特別会計でやっていますので、この中で対処します。ですから、どこからか財源を持ってくるということではなく、今の特別会計の中で対処をさせていただくことになります。


記者

  この価格介入の出口はいつ頃になりますか。

大臣

  今のところ、(今後の)価格の動向がどうなっていくのかちょっと分からないものですから。4月と10月が価格の決定の月になっていますので、今回は4月(改定)分(を決定したということです)。今年の10月にまた改定をするのかしないのかは、様子を見ながらやっていかなければいけないだろうと思っています。


記者

  ちなみに、財源は分かったのですが、予算は幾らぐらい、金額的にいくらぐらいですか。

事務方

  確認して、後ほど事務方のブリーフィングでお答えします。

大臣

  後で聞いてください。


  • JAの共済事業について

記者

  JAの共済事業について質問します。私たちは一昨日、不適切な解約新規契約について、複数の農協で行われている可能性があること、またそのことを問題提起した職員に対し、上司が「コンプラ違反なんてみんな思っている。心を鬼にしてみんなやっているんだ」と発言している音声記録を報道しました。こうした不適切な契約の問題について、お考えを聞かせてください。

大臣

  私もJA出身ですから、よく分かっていますが、こういう(不適切と言われる)ことはやはりやってはいけないのですよ。けれども、(現場では)しょうがないということで、今まで目をつぶってきたところがあります。なぜかというと、やはり、それまでは個人個人の(推進目標の)割り当てだったからなのですが、今はもうグループで(推進目標の)割り当てをするようにして、全体で、課単位なり部単位なりで、グループで皆でやろうということで、そういうようなことを行わないようにするということでやっています。(いわゆる自腹契約について)今回の農林水産省の監督指針(の改正)が通達されましたので、今後、(不適切な契約は)収まってくると思っています。これは悪しき慣例だったと思っていますが、こういうことはやめなさいと私も中央会という立場で言っていたのですけれども、皆さん方、目標達成に向けて一生懸命やってる人もいるし、(目標達成)できない人もいる。そういった中で、無理なこともやってきたのだろうと思いますが、これからは(不適切な事例が発生し)ないようにしていかなければいけないだろうと思っています。


報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上