坂本農林水産大臣記者会見概要
日時 | 令和6年4月12日(金曜日)9時20分~9時26分 於: 本省講堂 |
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主な質疑事項 |
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冒頭発言
大臣
私から2点報告がございます。明日13日(土曜日)の朝から、令和6年能登半島地震の被災地の視察のため、奥能登地域等に出張します。現地の甚大な被害の状況や、生業再建に向けた現状と課題等を直接把握するため、白米千枚田を含む農地や漁港の被害状況を視察し、その際、農業や漁業の関係者の皆さまから現状をお聴きする予定です。
改めて、今般の地震によりお亡くなりになられた方々にお悔やみ申し上げますとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞いを申し上げます。さらに、被災された農林漁業者の皆さまにおかれましては、現在、一日も早い復旧・復興に向けて鋭意取り組まれているところだと思います。被災現場の実態を直接把握し、現地からの生の声をお聴きして、被災された農林漁業者の一日でも早い生業再建に向けた取組に活かしてまいります。詳細は、事務方にお問い合わせください。
次に、「緑の募金運動に対する御協力のお願い」についてです。4月15日から5月14日までの一か月間は、「みどりの月間」です。期間中、国民の皆様に身近な緑や森林に親しんでいただけるよう、各種緑化行事を開催いたします。さらに、本日の閣議において、各大臣に「緑の羽根」の着用等、「緑の募金運動」への協力を依頼しました。農林水産省では、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、多くの方々に植樹の活動等に参加いただくことをお願いしておりますが、緑の募金は、このような活動を力強く推進するものであり、皆様方のご理解とご協力をお願いします。本日、私からは以上です。
質疑応答
記者
来週(15日)、北太平洋漁業委員会の第8回年次会合が開かれます。主な課題と政府として交渉に臨む方針を聞かせてください。
大臣
4月15日から18日にかけて開催されるNPFC(北太平洋漁業委員会)の年次会合においては、サンマの資源管理等について議論される予定です。サンマについては、資源が歴史的低水準に低迷していることを踏まえ、資源管理の強化が図られるよう、関係国・地域に積極的に働きかけを行っていく考えです。
記者
日米首脳会談について、10日の日米両国の会談では、共同声明が発表され、幅広い産業での連携強化などを打ち出しましたが、食料安全保障や持続可能な農業の強化など、農林水産分野での成果があれば教えてください。また、それに対する受け止めも聞かせてください。
大臣
今週10日ワシントンD.C.で開催された日米首脳会談において、共同声明文書などが発出されましたが、そのうち農林水産分野での合意は2点ございます。一点目は、「強靱で責任ある水産物サプライチェーンの促進」です。昨年8月のALPS処理水の放出に伴い、中国等、一部の国・地域が輸入禁止措置を講じて以降、ホタテその他の水産物の輸出先の多角化を図ることが課題となっていますが、米国市場は主要な輸出先の一つであり、日米間の協力を通じて輸出チャネルの強化、販売機会の拡大を図ることを確認しました。また、世界的な水産物サプライチェーン上の強制労働に関する問題への対応についても、今後米国側とともに検討してまいります。二点目は「食料安全保障及び持続可能な農業の強化」です。本年2月には、米国農務省との間で第1回会合を東京で開催しました。持続可能な農業の実現、特に温室効果ガスの排出削減に向けて日米間の協力を進めるというものです。今後、今夏に米国での第2回会合の開催、8月のペルーでのAPEC会合における共同セミナー開催など、米国側と協力を進めてまいります。
報道官
それでは、大臣会見を終わります。
以上