坂本農林水産大臣記者会見概要
日時 | 令和6年8月8日(木曜日)10時42分~10時47分 於: 本省会見室 |
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主な質疑事項 |
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冒頭発言
大臣
本日、私から1点、報告がございます。令和5年度の食料自給率についてです。カロリーベース自給率は前年度並みの38%、生産額ベース自給率は前年度比+3ポイントの61%となりました。
カロリーベース自給率については、小麦の生産量増加や油脂類の消費量減少がプラス要因となる一方で、てん菜の糖度低下による国産原料の製糖量の減少がマイナス要因となった結果、前年度並みとなりました。
生産額ベース自給率については、国際的な穀物価格や生産資材価格の水準が前年度と比較して落ち着いたことにより、輸入総額が前年度比で減少したことが主な要因となりました。詳細については、この後プレスリリースします。本日、私からは以上です。
質疑応答
記者
自給率が3年連続38%と、45%という目標には遠い結果が続いていますが、今回の結果についての受け止めをお願いします。
また、新しい基本計画の策定作業に入り、自給率など安全保障に関する目標についても議論されると思いますが、目標についての考え方などを改めて教えてください。
大臣
令和5年度食料自給率については、カロリーベースは前年度並みの38%、生産額ベースは前年度比+3ポイントの61%となりました。 食料自給率は、2000年代に入ってから概ね横ばいで推移していますが、引き続き、食料安全保障の確保のため、麦・大豆、加工原料用野菜等の輸入依存度の高い品目の国産転換をさらに推進してまいります。
食料自給率を含む食料安全保障の確保に関する目標の設定にあたっては、今夏から議論を開始する食料・農業・農村政策審議会での次期基本計画の策定の議論の中で、検討を進めてまいります。
記者
2年前から基本法の改定作業に入り、5月に食料・農業・農村基本法が改正されました。かなり盛り上がってきましたが、残念ながら食料自給率は38%で横ばいということで政策効果は出ているのか、それともなかなか難しいのか、所感をお願いします。
大臣
小麦・大豆の増産をやってまいりました。これは政策としてプラスに寄与したと思っています。一方で、米がマイナスに寄与した結果、食料自給率は近年横ばいで推移していますが、横ばいで推移しているからといって政策効果が発揮されていないというわけではありません。さまざまな政策効果を定量的に測定するのは難しいですが、すう勢も加味した上で論議する必要があります。実際に麦、大豆は自給率のプラスに寄与していると思います。
記者
8月15日が近づいてまいりましたが、靖国神社への参拝の有無、供物、真榊の奉納などの予定はありますか。
大臣
個人として、適切に判断したいと思います。
報道官
よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。
以上