小里農林水産大臣記者会見概要
日時 | 令和6年11月1日(金曜日)10時46分~10時55分 於: 本省会見室 |
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主な質疑事項 |
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質疑応答
記者
先日、官邸でのぶら下がりで、辞任の時期については迷惑のかからないタイミングでとおっしゃっており、これまで具体的な時期については明言をされていないと認識していますが、これが特別国会までという認識で間違いがないかどうか、確認させていただきたいと思います。
大臣
先般も申し上げたとおりですが、閣僚の人事については、総理がお決めになることですので、その決定に従って対応したいと思います。来週は閣議がありますし、週末には大分県で豊かな海づくり大会等ありますので、与えられた任期いっぱいはしっかり責任を果たしたいと思います。
記者
食糧部会が開かれ、来年産の米の需給の見通しが公表されましたが、需要が約10万トン減った一方で、生産については今年と同じ量を維持となっています。これまで農水省は需要に応じた生産を強調してきたと思いますが、今年の米の品薄を受けて、供給量に少し余裕を持たせる必要があったということなのか、見解を伺います。
大臣
先日の食糧部会において、主食用米について、令和7年産の生産量の見通しを、令和6年産の実績と同水準の683万トン、令和7年7月から令和8年6月までの需要量の見通しを663万トンと設定し、令和8年6月末の民間在庫量は来年6月末より20万トン多い182万トンといった見通しをお示しし、了承いただいたところです。
その結果、年間の需要量に対する比率(在庫率)をみると、令和8年6月末は27%となり、令和8年の端境期において新米が出回るまでの数か月に必要な在庫量は確保される水準の見通しであると認識しています。
なお、今後、令和6年産米の収穫量の確定や精米の歩留まり、在庫、消費の動向等を見極めながら、年明け以降、改めて食糧部会を開催し、需給見通しの見直しについて、再度諮問することとしています。
記者
昨日、島根県の疑似患畜で今期4例目が確定し、今のところ4道県4事例という形になっています。鳥インフルエンザをめぐっては、2シーズン前の22-23シーズンに、過去最悪の26道府県84事例が起きまして、それを受けて対策強化し、昨シーズンは10道県11事例に抑えられましたが、今期のペースが、農場での初確認から半月で4事例発生しており、少しペースが早いと見受けられます。今期の鳥インフルエンザに関して、何か環境面の特徴や、今後の見通しがあれば教えてください。
また、こういったペースで進む中、鳥インフルエンザの感染対策について、今期新たに導入したものがございましたら取組を教えてください。
大臣
島根県大田市の養鶏場において、(今シーズン)4例目となる高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認されました。島根県においては、平成22年以来の高病原性鳥インフルエンザの事例と承知しています。農水省では、迅速かつ的確に防疫措置が進むように、島根県知事と舞立政務官との面会や職員の派遣等を行い、県と連携して対応しているところです。
今シーズンは過去に比べて早い時期から発生がみられ、全国どこで発生してもおかしくない状況が続いています。対策の基本は、何といっても農場にウイルスを持ち込ませないようにする飼養衛生管理です。これまでに申し上げているとおり、全国の養鶏業者の皆様におかれては、改めて農場の飼養衛生管理がしっかり行われているか確認していただくようお願いしているところです。農水省として、全国の養鶏業者や関係事業者の皆様と危機感を共有しながら、発生予防やまん延防止に緊張感をもって対応してまいります。
さらに、現在4道県4事例の発生が確認され、過去に比べて早い時期から発生し、発生のペースも昨年度(令和5年度)シーズンより早く、既に全国どこで発生してもおかしくない状況が続いています。
今シーズンの発生事例については、既に疫学調査を進めていますが、特徴はまだ明確になっていません。調査の結果やウイルスの性状をさらに分析するなど、専門家と相談しながら発生の要因についての検証を続けてまいります。特に、令和4年度の事例をもとに新たな防疫措置を行ってきているところです。吸入口における噴霧式の対応、消毒液の対応、フィルターの関係など色々なところを現場の検証をもとにして、また、現場の取組を参考にしながら、新たな対応措置を図ってきたところです。
また、対策の基本は、何といっても農場にウイルスを持ち込ませないようにする飼養衛生管理です。全国の養鶏業者の皆様におかれては、改めて飼養衛生管理がしっかり行われているか確認し、実行していただきたいと思います。
報道官
よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。
以上