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農林水産省

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江藤農林水産大臣記者会見概要

日時 令和6年11月22日(金曜日)10時40分~10時48分 於: 本省会見室
主な質疑事項
  • (大臣から)政治資金収支報告書の記載漏れについて
  • 鳥インフルエンザ緊急全国会議について
  • 米の取引価格について
  • 令和6年度補正予算の重点事項について

冒頭発言

大臣

  私から1点報告がございます。今回、指摘を受けて、私が代表を務める飛雄会の令和3年分の政治資金収支報告書において、20万円を超えて、政治資金パーティー券をご購入いただいた方のお名前について、一部記載漏れがあることが判明しました。
  これは事務的なミスであり、収入総額に変更はありませんが、代表として責任を痛感するとともに、政治資金について国民の皆様から、厳しい目が向けられている、臨時国会を控えた大事な時期に、このようなことになったことを、内閣の一員として、国民の皆様に大変申し訳なく思っています。記載漏れについては、本日早朝に訂正し、報告しました。


質疑応答

記者

  昨日開かれた鳥インフルエンザの防疫に関する緊急全国会議について、こうした形での開催は初めてだと認識しています。呼びかけの内容については、会議の冒頭でご発言されていたと思いますが、参加した都道府県や生産者団体から、どういった意見・要望が出たのか、それに対する農水省の対応を教えてください。

大臣

  都道府県の各地区の方々からは、どのような状況で、どのようなところで発生する傾向が強いのか、傾向を知りたいというご意見が多数出たと報告を受けています。虫とか鶏、人間の侵入について、検疫・防疫体制の徹底をお願いしていましたが、ほこりで入るという説もあるということで、(鶏舎の)入気口にフィルターをつけて対処したという例があります。実際に現場で効果がどれだけあったのか、効果があれば取り入れたいという、施設に関するご質問も出たと伺っています。



記者

  米の価格について、先ほど全国の消費者物価指数が出て、米類が前年比でおよそ6割と、過去最大の伸び率となりました。米価格についてはさまざまな立場から見る必要があると思いますが、率直に受け止めを聞かせてください。

大臣

  6割近く上がったということであれば、消費者の方々におかれては、特に家族が多いご家庭であれば、やはりお米が高いと。私も息子が3人いますが、子供が育ち盛りの頃は1日2回ごはんを炊かないと足りないことがたびたびありました。そのようなご家庭においては、米の値段の上昇を深刻に受け止められている方々がおられると思います。
  会見のたびに申し上げていますが、これまでの米価が、果たして生産コストに対して適正なものであったのかと、国民の皆様に考えていただきたい。例えば、肥料は40%値上がりしており、燃料代も約30%値上がりしています。生産コストも、当然人件費も値上がりしています。そういった中で、昨年と同じ水準であれば、当然コスト割れを大きくしてしまいますので、これから我々は次の通常国会に向けて、合理的な価格形成のための法律の提出を予定しています。それを考えると、値上がりは市場経済のもとにあるのだから仕方がないと言うつもりはありません。農水省は、国民の皆様に安全で安心な食料を供給する責任を負っている役所です。価格においても一定の責任を負っていることを重々理解していますが、今後、民間の取引状況、需給状況、価格動向をこれからもしっかり見ていく必要があると考えています。



記者

  経済対策について、今日決定するということで、今後、農政を転換していくために特に力を入れて補正も組んでいくところで、どのような方向性を持っているのか、特に力を入れていきたい点があるのか伺います。

大臣

  農業の現場を見ると、30年、40年経ってしまった共同利用施設が非常に多く、効率的な農業を展開するためには共同利用施設の再編と、同じところにまた作り直すとか、いくつかを統合して処理機能の上がったものを大規模で作るという考え方もあり、これらは合理化に繋がっていくものと思います。
  一昨日、福島にも行ってまいりましたが、茨城から参入した農業生産法人の方々が意欲的に農業に取り組んでいますが、なかなか中間管理機構が一生懸命頑張っても農地を借りられない、農地の大区画化ができない、大区画化できればもっと効率的にスマート農業も導入できるのに、なんとか間に入って骨を折ってくれないかと話がありました。大区画化は全国すべてでということでありません。できるところとできないところがありますので、できるところは大区画化をして、単位面積当たりの労働コストを下げて、生産効率を上げていくのは大事だと思います。
  そして、これだけ人間が減っていくと、スマート農業は導入していかないといけません。福島では、畝を立てる、定植する、スプレッダーで農薬を撒く3台の機械をITで結び、インテグレートされて一度でやれば、3日圃場に入るところが1日で済みますという技術開発をして欲しいという具体的なご提案もありました。スマート農業も、各メーカーがバラバラに作っていますが、いかに農業の生産現場が求めているものを作っていくのか。メーカーが違ってもインテグレートしてお互いがネットで繋がる、私は詳しくないですが、現場での省力化に繋げていく必要があると思います。これは、農業の生産基盤を強くするということです。この三つはとにかく強くしていきたいと思います。
  私の地元のことも申し上げますと、ご存知のように和牛は大変厳しい状態にあります。仔牛に対する支援も当然継続しなければならないし、何といっても国民の皆様、海外の消費者の方々が食べて、消費していただくことが基本です。昨年は補正予算で50億の予算を組んで需要拡大をやりました。内容はまだ言えませんが、今度の補正予算は、これを大幅に強化して対応していきたいと考えています。引き続き、与党での議論を踏まえながら、必要な予算をつけて、しっかり務めを果たしていきたいと思います。




報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上