このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

江藤農林水産大臣記者会見概要

日時 令和7年3月25日(火曜日)8時41分~8時45分 於: 衆議院第17委員室前
主な質疑事項
  • 北太平洋漁業委員会(NPFC)第9回年次会合について
  • 政府備蓄米の追加放出について

質疑応答

記者

  サンマの漁獲枠などを議論する国際会議が大阪で始まりました。近年、不漁が続くサンマですが、この会議への期待や所感を教えてください。

大臣

  第9回NPFC(北太平洋漁業委員会)が開かれていますが、(対前年)10%削減の(20万2,500トン)と勧告が出されたところです。WCPFC(中西部太平洋まぐろ類委員会)と同じように、科学的根拠に基づいたものですから、なかなかしんどい部分はあると思いますけれども、資源管理をしっかりすることによって、(資源を)回復し、これをもって、将来的に漁業者の所得を確保するために必要なことです。この分配についても、しっかり話し合われます。全体では10%減ですが、各国への分配がまだ決まっていませんので、日本の主張が全部通るように、この交渉の趨勢をしっかり見守り、応援していきたいと思います。

記者

  備蓄米の追加の放出の考え方について、明日、備蓄米の2回目の入札が始まります。石破総理も、追加の放出については、必要であれば躊躇なく対応するという考えを示しました。改めて、3回目の放出についてどういう指標をもとに判断するのか、タイミング、どういう量の水準を想定するのか、現在の検討状況をお願いします。

大臣

  今、お答えするのは難しいです。第1回目の放出をしましたが、まだ店頭には出ていない。卸のところにようやく届き始めている段階です。全農さんも、できるだけ経費だけをのせて販売するということです。(60キロあたり)税抜きで21,600円ぐらい(21,217円)です。相対(取引価格)から見ると、5,000円ぐらい低いことがあります。あまり価格にコミットすることは適切ではありませんが、少し店頭価格には、影響が出るのではないか。ただ、備蓄米だけ先に全部売れてしまうと、高い値段で仕入れたものが、小売の段階で店頭に残ることになると問題がありますので、2回目の放出の状況を見た上で、3回目は考えます。21万トンも放出して政策効果がないと意味がありません。政策効果を見極めるまでは、この方針は変えるつもりはないと。どのような指標かという質問で、やはり価格ではないかと、記者さんはお聞きになりたいのだと思いますが、私はあくまでも流通が改善することによって、市場価格も安定するというところを見極めたい。小売りの段階でも、卸の段階でも、農水省に流通の状況を報告することを義務付けていますから、流通の状況もしっかり確認しながら、3回目を行うのであれば、量的なこともタイミング的なことも詰めていきたいと思います。



報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上