プレスリリース
鹿児島県における野生イノシシの豚熱感染事例について
本日(11月19日(水曜日))、鹿児島県霧島市において、野生イノシシが豚熱に感染した事例が県内で初めて確認されました。本病のウイルスが現場及び周辺地域にも存在する可能性があり、人や車両を介して本病のまん延を引き起こすおそれがあるため、対応に万全を期してまいります。
1.概要
(1)鹿児島県は、11月18日(火曜日)、同県霧島市において発見・回収した野生イノシシの死体についてPCR検査を実施しました。
(2)同日、同検査により陽性が確認されたため、本日(11月19日(水曜日))農研機構動物衛生研究部門(注)で精密検査を実施したところ、豚熱野外株陽性であることが判明しました。(県内初の確認事例)
(注)国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究部門:国内唯一の動物衛生に関する研究機関
2.今後の対応方針
鹿児島県と連携して、次の措置について万全を期します。
(1)鹿児島県は既に豚熱経口ワクチンの散布推奨地域に指定されており、経口ワクチン散布が実施されていますが、今回の事例を踏まえ追加で経口ワクチン散布を実施します。
(2)野生イノシシにおける感染状況の把握をより一層進めるため、鹿児島県において野生イノシシのサーベイランス及び捕獲を強化します。
(3)県内養豚農家に対し、ワクチンの適時・適切な接種を指導するとともに、ワクチン接種だけではなく、飼養衛生管理の再点検や早期通報について改めて指導します。
3.その他
(1)豚熱は、豚、いのししの病気であり、人に感染することはありません。
(2)現場及び周辺地域での取材は、本病のまん延を引き起こすおそれがあることなどから厳に慎むよう御協力をお願いいたします。
(3)今後とも、迅速で正確な情報提供に努めますので、生産者等の関係者や消費者は根拠のない噂などにより混乱することがないよう、御協力をお願いいたします。
お問合せ先
消費・安全局動物衛生課家畜防疫対策室
担当者:野生動物対策班
代表:03-3502-8111(内線4583)
ダイヤルイン:03-3502-8292




