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農林水産省

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プレスリリース

遺伝子組換えカイコの第一種使用等に関する審査結果についての意見・情報の募集(パブリックコメント)について

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令和5年5月30日
農林水産省

農林水産省は、遺伝子組換えカイコの隔離飼育区画試験に関する承認申請6件を受け、生物多様性影響評価を行いました。その際、学識経験者からは、生物多様性に影響が生じるおそれはないとの意見を得ました。この意見を踏まえ、申請書類に記載されている内容の妥当性を確認したので、審査報告書をまとめました。
これらの審査報告書について、国民の皆様からの御意見をいただくため、本日から令和5年6月28日(水曜日)までの間、パブリックコメントを実施します。

1.背景

(1)遺伝子組換えカイコの生物多様性に対する影響評価
遺伝子組換えカイコの飼育等に当たっては、我が国の野生動植物に影響を与えないよう、遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(平成15年法律第97号。以下「カルタヘナ法」という。)に基づき評価を行っています。
遺伝子組換えカイコを環境中への拡散を防止せずに飼育等を行う場合(第一種使用等)には、その飼育等に関する規程(第一種使用規程)を定め、これを農林水産省及び環境省に申請し、承認を受ける必要があります。

(2)審査及び審査報告書
農林水産省は、遺伝子組換え農作物の審査・管理の能力や透明性及び科学的一貫性を向上させるため、審査・管理の標準的な手順をまとめた「遺伝子組換え農作物のカルタヘナ法に基づく審査・管理に係る標準手順書」(平成22年8月31日公表。以下「標準手順書」という。)を定めています。 
(標準手順書)https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/about/index.html#2
遺伝子組換え農作物の第一種使用規程の承認申請の審査について、標準手順書に基づき、審査の結論、審査の概要等から成る報告書としてまとめることとなっています。

(3)今回の申請・審査
今回、カルタヘナ法に基づき隔離飼育区画試験に係る第一種使用規程の承認を受けるために申請のあった下表の遺伝子組換えカイコについて、カルタヘナ法と標準手順書とを併せて、生物多様性影響評価を行いました。その際、学識経験者からは、承認申請のあった第一種使用規程に従って使用した場合に、生物多様性への影響が生じるおそれはないとの意見を得ました。これを踏まえ、遺伝子組換えカイコの第一種使用規程の承認申請の審査について、標準手順書に準じて、審査報告書をまとめました。
学識経験者の意見を聴取するため開催した生物多様性影響評価検討会総合検討会の議事録等については、下記のアドレスから御覧ください。
(令和5年3月17日開催総合検討会)
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/commitee/diversity/20230317.html
<参考資料>(添付ファイルは別ウィンドウで開きます。)
カルタヘナ法に基づき第一種使用規程を承認した遺伝子組換えカイコ一覧(承認順)(PDF : 154KB)
遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律施行規則第10条の規定に基づく農林水産大臣及び環境大臣が意見を聴く学識経験者名簿(PDF : 162KB)

生物名 新たに付与された形質 開発者による識別記号(区別のための名称) 申請者
カイコ 高染色性絹糸生産 GCS500,GCS508,中515号×GCS500, 中517号×GCS508 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
カイコ 高染色性絹糸生産 GCS500, GCS508,中515号×GCS500,中517号×GCS508 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構及び群馬県蚕糸技術センター
カイコ 緑色蛍光タンパク質含有絹糸生産
GN7,GCS7,GN7×GCS7,GN7×中511号,GCS7×日604号 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構

カイコ 緑色蛍光タンパク質含有絹糸生産
GN7,GCS7,GN7×GCS7,GN7×中511号,GCS7×日604号 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構及び群馬県蚕糸技術センター
カイコ 赤色蛍光タンパク質含有絹糸生産 GN5、GCS5、GN5×GCS5、GN5×中511号、GCS5×日604号 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構

カイコ 赤色蛍光タンパク質含有絹糸生産 GN5、GCS5、GN5×GCS5、GN5×中511号、GCS5×日604号 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構及び群馬県蚕糸技術センター



2.意見・情報の募集

今般、これらの遺伝子組換えカイコの第一種使用規程の承認の審査に関し、審査報告書をまとめましたので、これについて、国民の皆様から御意見を募集します。 
審査報告書については、ホームページ上(電子政府の総合窓口(e-Gov))に掲載しております。こちらから御覧ください。
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550003693&Mode=0(外部リンク)
また、審査報告書は、農林水産省消費・安全局農産安全管理課においても配布しております。
(1)提出期限 令和5年6月28日(水曜日)(郵便の場合は当日までに必着のこと)

(2)提出方法 次の(ア)及び(イ)のいずれかの方法でお願いします。 
(ア)インターネットによる提出
以下のアドレス(電子政府の総合窓口(e-Gov))の「意見提出フォームへ」より送信可能です。
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550003693&Mode=0(外部リンク)
(イ)郵便による提出 
宛先:〒100-8950 東京都千代田区霞が関1-2-1
農林水産省 消費・安全局 農産安全管理課 組換え体管理指導班 宛て

(3)提出に当たっての留意事項
意見・情報の提出は、日本語に限ります。
氏名・住所(法人または団体の場合は名称、代表者の氏名及び主たる事務所の所在地)及び連絡先を明記してください。なお、提出いただいた個人情報については、お問合せの回答や確認の御連絡に利用しますが、個人や法人を特定できる情報を除き、公表する場合もありますので御了承願います。また、これらの意見・情報は、その内容に応じて、省内の関係部署、関係府省等に転送することがあります。
郵送の場合には、封筒表面に「遺伝子組換えカイコの第一種使用等に関する審査結果についての意見・情報の募集」と朱書きいただきますようお願いします。
なお、電話での意見・情報はお受けしませんので御了承願います。また、頂いた御意見に対する個別の回答はいたしかねますので、その旨御了承願います。
意見・情報の募集は、環境省においても同時に実施されております。意見・情報は農林水産省又は環境省のいずれかに提出いただければ、両省において考慮されることとなりますので、同じ意見を両省に提出していただく必要はありません。

3.今後の対応 

農林水産省及び環境省では、今後、御提出いただいた意見・情報を考慮した上で、本件の承認を判断することとしております。

お問合せ先

消費・安全局農産安全管理課

担当者:清水、島村
代表:03-3502-8111(内線4510)
ダイヤルイン:03ー6744ー2102

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