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農林水産省

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プレスリリース

日本企業や日系農協と連携した「ブラジル劣化牧野回復モデル実証調査」を開始します!

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令和7年3月27日
農林水産省

農林水産省は、本年4月から、ブラジルの劣化牧野回復に関心を有する日本企業、ブラジル国内の日系農協や日・ブラジル両政府が連携し、ブラジル国内のモデルファームで日本企業が有する土壌改良材やバイオスティミュラントを活用して、新たに森林伐採を行うことなく劣化牧野の回復を通じた生産性の向上と持続可能性の確保の両立を目指す実証調査を実施します。

1.実証調査パートナー

アサヒバイオサイクル株式会社
ブラジル味の素有限会社
株式会社TOWING
株式会社TOKYO8 GLOBAL
株式会社海外進出駐在代行
AGRONIBRA(日伯アグテック協会)
サグリ株式会社
トメアス総合農業協同組合(ブラジル日系農協)
YKKブラジル社(農牧社)

2.ブラジル劣化牧野回復に係る意向表明書(LOI)

農林水産省及び外務省は、本調査の実施に当たりブラジル農業・畜産省、ブラジル農業開発・家族農業省との間で「ブラジル劣化牧野回復モデル実証調査に関する意向表明書」(LOI)に署名し、昨日公表しました。

日本国外務省及び農林水産省とブラジル連邦共和国農業・畜産省及び農業開発・家族農業省との間の意向表明書(日本語:(PDF : 277KB)/英語:(PDF : 136KB)/ポルトガル語:(PDF : 78KB)

発表式

3.主な日本企業の提供資材と期待効果

(アサヒバイオサイクル株式会社)
「カルスポリン」使用によるFCR(飼料要求率)向上、微生物由来の「堆肥化促進材」による土壌改良・及びやせた土地での生育促進、「ビール酵母細胞壁由来の農業資材」使用によるやせた土地での生育促進。

(ブラジル味の素社)
サトウキビを主原料とする「味の素®」の発酵母液を使用した液体葉面散布剤「AJIFOL®」等を提供。本品はサステナブルなバイオサイクル(副生物を余すところなく活用)により製造される、各種アミノ酸を豊富に含むバイオスティミュラントであり、農作物のポテンシャルを高め、その収率と品質の改善が見込まれる。

(株式会社TOWING)
バイオ炭に対して、当社独自技術に農研機構や名古屋大学等の研究機関で開発された土壌微生物嚢の培養技術を融合した土壌改良材である「宙炭(そらたん)」を開発。同資材は土壌の生物性・化学性・物理性を総合的に改良し、同時に農場への炭素貯留を実現することで、ブラジルの劣化土壌の課題に対して持続可能な解決策を提供する。

(株式会社TOKYO8 GLOBAL)
私たちが提供する「TOKYO8」は、1500種類以上の有用微生物を含む微生物植物活性剤です。土壌の団粒化を促し、腐植を生成することで、荒廃地を農地として再生させます。また、植物の光合成を活性化し、作物の成長を促進します。有機JAS 表A.1 適合資材として国内の有機生産者に広く利用され、アジアやアフリカでもその効果が実証されています。

4.実証サイト

  1. ブラジル南東部のセラード地域で劣化牧野を有している日系企業(YKK社)のほ場
  2. ブラジル北部のアグロフォレストリー生産地帯で熱帯地域特有の土壌劣化が課題となっている日系農協(トメアス農協)のほ場

お問合せ先

輸出・国際局新興地域グループ

担当者:池田、鈴木、佐伯、来栖
代表:03-3502-8111(内線3513)
ダイヤルイン:03-3501-7402

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