平成15年十勝沖地震による農林水産業被害と対応
平成21年2月27日
農林水産省
1 地震の概要(気象庁調べ)
(1)発生日時:
- 第1回 平成15年9月26日午前4時50分頃
- 第2回 平成15年9月26日午前6時08分頃
(2)震源:
- 第1回 北海道釧路沖(北緯41.8度東経144.1度)
- 第2回 北海道十勝沖(北緯41.7度東経143.7度)
(3)深さ:
- 第1回 約42km
- 第2回 約21km
(4)地震の規模:
- 第1回 M8.0(暫定)
- 第2回 M7.1(暫定)
(5)震度5強以上観測された地域
- 第1回
震度6弱 北海道日高支庁中部・東部、十勝支庁北部・中部・南部、釧路支庁中南部
震度5強 北海道胆振支庁中東部、釧路支庁北部、根室支庁中部 - 第2回
震度6弱 北海道日高支庁東部
震度5強 北海道日高支庁中部
(6)津波:十勝港250cm
(7)余震:有感地震103回
2 被害状況
(1)農林水産関係(下表は県等からの報告を取りまとめたもの)
区分 | 主な被害 | 被害額(百万円) | 被害地域 | |
農作物等 | 小麦等 | 164 | 北海道 | |
営農施設等 | 農業倉庫等の損壊 | 1,729 | 北海道 | |
農地・農業用施設 | 農地の損壊 | 8箇所 | 18 | 北海道、青森県 |
農業用施設等の損壊 | 28箇所 | 963 | ||
林野関係 | 林地荒廃等 | 2箇所 | 140 | 北海道 |
治山施設 | 2箇所 | 70 | ||
林道施設 | 183箇所 | 292 | ||
林産物 | 18 | |||
水産関係 | 漁港施設等の損壊 | 59箇所 | 5,084 | 北海道、岩手県 |
漁船 | 61隻 | 65 | ||
漁業用施設 | 249箇所 | 958 | ||
養殖施設 | 100箇所 | 206 | ||
水産物 | 475 | |||
合計 | 10,182 |
<参考>人的被害(消防庁情報:平成16年3月31日)
行方不明者:2人、負傷者:849人
3 対応状況
- 農林水産省災害対策関係局庁連絡会議を設置。(9月26日)
- 政府調査団に経営局担当官を派遣。(9月26日)
- 水産庁担当官を現地に派遣。(9月27日)
- 堤高15m以上(震度4以上の揺れがあった地域)・堤高10m以上(震度5弱以上の揺れがあった地域)のダム・ため池について点検調査を実施。異常なし。
- 農林漁業金融公庫において相談窓口を設置(9月29日)。
- 被害漁業者等に対する経営資金等の融通及び既貸付金の償還猶予等を図るよう関係金融機関に依頼(10月6日)。
- 漁業被害に係る迅速かつ適切な損害評価等の実施及び保険金・共済金の早期支払い等について関係機関を指導(10月6日)。
- 施設被害については、応急復旧対策を必要に応じて実施、早期に災害査定に着手。
お問合せ先
大臣官房地方課災害総合対策室
担当者:川島、関川
代表:03-3502-8111(内線3808)
ダイヤルイン:03-6744-0578