農作業死傷事故の発生状況
「農作業事故等の情報収集の強化に向けた要請について」(令和2年5月19日付け2生産第302号農林水産省生産局長通知)に基づき、都道府県、農機具販売業者、製造事業者等から収集した農作業死亡事故、負傷事故の情報を発生月毎に集計し公表しています(令和2年6月発生分から実施)。
令和5年4月に発生した農作業死傷事故:29件
農業機械作業に係る死傷事故:21件
6月のワンポイント
- 4月は9件の死亡事故を含む29件の死傷事故が報告されました。
農作業が本格化する時期となり、事故件数も増加してきています。疲労は判断力や注意力を鈍らせる
要因にもなりますので、こまめに休憩をとるなど体調に合わせた無理のない作業計画を立てましょう。 - 4月の事故報告においても、刈払機の刈歯に接触する事故や沢への転落事故が報告されています。
例年、6月は水田や畑の管理作業時の事故が多く報告されていますので、あらためて注意事項を確認しましょう。 - 刈払機を使用する際は、以下の3点に注意してください。
(ア) ヘルメット、保護メガネ、防振手袋など保護具がなければ作業しない。
(イ) 作業前に小石や枝、硬い異物などを除去し、半径15m以内に人を立ち入らせない。
(ウ) 刈刃に詰まった草や異物を取り除く際は動力を止める。 - 降水量の多い6月は、水路での事故に気をつけましょう。
普段からゴミの除去などで立ちこんでいる水路でも、増水すれば命を落としかねない危険箇所になります。
防災科学技術研究所では、「浸水の深さがひざ上までになると歩くのが困難になる」と警告しています。
歩けなければ水路から脱出できないということですから、決して油断をしないでください。

これまでの農作業死傷事故状況
お問合せ先
農産局技術普及課生産資材対策室
担当者:農作業安全班
代表:03-3502-8111(内線4774)
ダイヤルイン:03-6744-2111