農作業死傷事故の発生状況
「農作業事故等の情報収集の強化に向けた要請について」(令和2年5月19日付け2生産第302号農林水産省生産局長通知)に基づき、都道府県、農機具販売業者、製造事業者等から収集した農作業死亡事故、負傷事故の情報を発生月毎に集計し公表しています(令和2年6月発生分から実施)。
令和5年10月に発生した農作業死傷事故:36件
農業機械作業に係る死傷事故:30件
10月は36件の死傷事故が報告され、うち14件が死亡事故、13件が重傷事故でした。
先月に引き続き高い水準となっています。
死亡事故の多く(8件)が、乗用型トラクター、コンバインなど乗用型機械の転落・転倒によるものであり、農道からの転落が主要な要因となっています。
また、回転部に体の一部が巻き込まれる事故も多く(7件)報告されています。コンバイン脱穀部、トラクタのロータリー部、選別機のローラー部などで発生し、いずれも死亡事故や重症事故につながっています。
12月のワンポイント
- 疲れているとき、時間に追われているとき、悩み事があるときなどは、集中力が保てず、脱輪しないよう徐行したり、整備時にエンジンを停止するなどの安全行動がおろそかになります。反対に、「今は事故が起こりやすい状況だ」と自ら意識することで、安全行動を取ることができるようになります。
- 農林水産省では、基本的な事故防止対策などを学んでいただくため、農業者の方々に「農作業安全研修」の受講をお勧めしています。冬から春の時期に多く予定されていますので、お近くで開催される際は、是非、ご参加ください。
- 各都道府県庁から情報提供いただいた農作業安全研修の日程とお問い合わせ先はこちら(390KB)。
- また、例年、農閑期の12月は事故が減少する時期ですが、農用運搬車やチェーンソーは比較的高い頻度で事故が発生しています。農用運搬車は転落・転倒防止のための走行路の確認、チェーンソーは保護具の着用を特に徹底してください。
これまでの農作業死傷事故状況
お問合せ先
農産局技術普及課生産資材対策室
担当者:農作業安全班
代表:03-3502-8111(内線4774)
ダイヤルイン:03-6744-2111