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農林水産省

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宇宙食の開発・実用化

日本は、米国が提案する国際宇宙探査計画「アルテミス計画」への参加を表明しています。同計画に基づき人類が宇宙空間に長期滞在して活動するためには、それを支える宇宙食の開発、実用化が重要です。現在、国際宇宙ステーション(ISS)においては、地球で生産・加工された食品を運び込んで宇宙食として供給していますが、今後、月面等において長期にわたって持続可能な有人宇宙活動を実現するためには、閉鎖空間での生活の質を飛躍的に高める食や、月面等での効率的な食料生産、資源再生技術が必要となります。

「月面等における長期滞在を支える高度資源循環型食料供給システムの開発」戦略プロジェクト(令和3年度~)

事業概要

近年、宇宙開発利用の拡大に向けた取り組みが活発化しており、国際協調・競争の動きが激しさを増しています。このような状況下において我が国が国際社会における貢献を果たし、存在感を高めるとともに競争力を強化していくためには、月や火星において求められる技術開発を推進する必要があります。その中で重要な要素の一つとなるのが、食料を安定的に確保しつつ高いQOLを実現するための技術です。本事業では、月や火星での持続的な有人活動において活用が期待される高度資源循環型かつQOL重視型の食料供給システムの研究開発と実証を行います。

1. 月面基地における設置を想定した最適環境制御、自動化作業装置等を装備し、最大限の生産能力を発揮する農作物の閉鎖型栽培技術、微細藻類の人工培養、培養肉などを用いた高効率な食料生産技術、及び生物処理や物理化学処理を用いて有機性廃棄物等を処理する高効率な資源再生機能を併せ持つ高度資源循環型の食料供給システムを開発します。

2. 閉鎖隔離環境における活用を前提としたQOL評価の指標を策定し、これに基づいたセンシング技術等及びQOLを維持・向上させるための食の利用に関する最適化、各種ソリューション技術を開発し、これらを併せ持つQOLマネジメントシステムを開発します。

3. 上記1及び2のシステム統合実証や1に係る宇宙空間での実験を行うため、地上における月面基地模擬施設や宇宙実験モジュールなどの共創型実証基盤の構築に向けた設計等を実施します。 

過去の事業実施状況

委託先

代表機関 共同研究機関 協力研究機関
一般社団法人SPACE FOODSPHERE    国立大学法人千葉大学
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
株式会社プランテックス
キューピー株式会社
株式会社ヒューマノーム研究所
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
日揮グローバル株式会社
千代田化工建設株式会社
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

新・食料産業の創造に向けた宇宙食の開発・実用化促進事業(令和3年度)

宇宙食の開発・実用化を促進するため、閉鎖空間における生活の質(Quality of Life)を飛躍的に高める食の探索、完全資源循環型食料供給システムの構築に向けた基礎的な調査及びプレ実証試験を行いました。

参考リンク

宇宙政策 - 内閣府
宇宙基本計画 - 内閣府 (cao.go.jp)

お問合せ先

新事業・食品産業部食品製造課原材料調達・品質管理改善室

代表:03-3502-8111(内線4164)
ダイヤルイン:03-3502-5743

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