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事業者へのインタビュー:株式会社ニチレイフーズ

sdgのロゴ 事業者へのインタビュー

株式会社ニチレイフーズ
ニチレイ本社にて
写真左から
ブランド推進部ハミダス推進グループリーダー
吉野達也さんブランド推進部長   宮本亮子さん
ブランド推進部ハミダス推進グループ   石井泉さん
インタビューで取り上げたSDGs
目標1のロゴ目標3のロゴ目標4のロゴ目標8のロゴ目標11のロゴ目標12のロゴ 目標13のロゴ目標15のロゴ目標17のロゴ

   ニチレイフーズは、日本における冷凍食品のフロンティアカンパニーとして、研究開発・調達・生産・販売・物流の能力をフルに活用し、お客様のお役に立つ価値ある商品とサービスを提供し続けます。
   さらに、ニチレイグループは、食と健康を支える企業として事業活動を通じて新たな顧客価値を創造し、社会課題の解決に貢献します。
   このたび、CSR活動とSDGs達成に向けた取り組みについて、株式会社ニチレイフーズのブランド推進部長・宮本亮子さん、ブランド推進部ハミダス推進グループリーダー・吉野達也さん、ブランド推進部ハミダス推進グループ・石井泉さんにお話を伺いましたので、その内容を紹介いたします。

取材日:2020年3月4日 株式会社ニチレイフーズ本社にて

冷凍食品のパイオニア
としてのこだわり

   1942年に帝国水産統制株式会社が設立され、1945年に日本冷蔵株式会社に商号を変更。民間企業として再スタートし、1952年には調理冷凍食品の販売を始めました。
   その後、1985年に株式会社ニチレイに商号を変更。2005年に持株会社体制の移行に伴い、加工食品部門を株式会社ニチレイフーズとして設立しました。

   ニチレイフーズは、一人ぶんの料理を丁寧につくるのと同じ思いで商品を作っています。プロの調理方法を分析し、その工程を忠実に再現。一つひとつ手間ひまをかけ、 素材本来の味とできたての美味しさをそのまま家庭にお届けしています。
   心からホッとする料理を日本中の食卓に届けるために、今日も「ほんの少しの、その差」にこだわり続け、食を通じて健康で豊かな社会の実現に貢献できるよう努めています。

ニチレイ・チャーハン
※8月8日は「チャーハンの日®」!(ごはんがパラパラ) 実は、一年の中で一番チャーハンが食べられているのが「夏」。
しかも8月の上旬~中旬にかけてなんです。

ニチレイの約束  ~ 持続可能な社会の実現に向けて ~

   私たちは、CSR活動の考えに基づき「ニチレイの約束」を掲げています。
   ニチレイグループは、食と健康を支える企業として、事業活動を通じて新たな顧客価値を創造し、社会課題の解決に貢献します。また、経済的・社会的・環境的側面に配慮しながら事業活動に取り組み、その活動をステークホルダーの皆様に広く公表し、理解と対話を深めてまいります。

顧客価値の創造

使命は「くらしに笑顔を」

   社内環境の改善や従業員の士気を高めるため、自分たちのそもそもの存在意義、ミッション・ビジョンを明確にして、みんなで同じ方向へ進んで行く。明るく、元気で、風通しの良い会社にしよう。このような想いで、2011年にミッション、ビジョンを新たに制定しました。

ミッション(存在意義)

   ニチレイフーズは人々のくらしを見つめ、食を通じて、健康で豊かな社会の実現に貢献します。

ビジョン(目指す姿)

   私たちは、常に独自能力を磨き、卓越した価値を創造することで、世界で最も信頼される食品企業を目指します。

お客様・取引先に
誠実に向きあい、独自の価値ある商品・サービスを提供し続けます。
従業員に
風通しが良い活性化された職場を提供します。
社会・投資家に
広く好感と信頼を寄せられる、グローバルに展開する企業として成長します。
 

モットー(行動指針)

   ミッション・ビジョンを実現するための従業員の行動指針が「ハミダス」です。

「ハミダス」(とらわれず、明るく)
ハミダスのロゴ

従業員のハミダス気持ちを
カタチに

「ハミダス」とは

   ハミダスは「従業員のハミダス気持ちをカタチにする」ニチレイフーズ独自の活動です。
   明るく、元気で、風通しの良い会社を目指す従業員向けの活動と、ニチレイフーズの想いや冷凍食品の良さを社外に伝える生活者向けの活動を私たちは“ハミダス活動”と呼んでいます。ハミダス活動を推進することを目的に各部署から選出された「ハミダスフレンズ」を中心に、従業員が自分達で活動内容を決めて実行しています。
   ハミダスに込めた3つの想い(思いやり、チャレンジ、楽しく)をもとに、社内外で様々な活動を行っています。

ハミダスフレンズハミダスフレンズ
TシャツハミダスTシャツと事業所オリジナルロゴ

   ハミダスTシャツは、「お揃いのTシャツを着てマラソン大会に出たい」という従業員の声から生まれました。今では、従業員がデザインした各工場や事業所のオリジナルロゴ入りのTシャツも増え、国内外の様々なハミダス活動で従業員が着て、社内の一体感や連帯感を醸成しています。

ハミダスに込めた3つの想い

「もっと、思いやりをもって」
今の立ち位置から一歩ハミダシて、手を携える。
つまり、周囲との連携をすることです。
自分の仕事の範囲を決めずに、勇気を持って仕事をカブってみましょう。
ハミダスの想いその1
「もっと、チャレンジして」
自分で決めつけてしまった枠組みからハミダス、
自分自身の殻を破り、ハミダスことです。
自分で決めつけてしまった枠組みから一歩はみ出してみませんか?
ハミダスの想いその2
「もっと、楽しく」
厳しい中にも楽しさを!自分自身が楽しむのはもちろん、
相手を楽しませる気持ちを持って欲しい。
ハミダス活動を長く続けていくために、大切なことです。
ハミダスの想いその3

ハミダス活動のご紹介

取組の紹介「食育活動」
[1]出前授業  出張工場見学
出張工場見学   2014年度より、小学生を対象にした出前授業『出張工場見学』を始めました。コンセプトは、『見る!学ぶ!楽しく!』です。
   ニチレイフーズの社員が講師となり、動画とスライドを使って冷凍食品ができるまでの製造工程を分かりやすく紹介しています。
   実際の工場見学では見られない工程を動画で見たり、冷凍食品クイズを盛り込んだりすることで、子どもでも楽しめるプログラムとなっています。毎回子どもたちの真剣な眼差しと笑顔に出会える楽しい出張授業です。

出張工場見学   また、2020年2月には大阪北視覚支援学校において、『感じる!学ぶ!楽く!』というコンセプトで、視覚以外の感覚を使った『出張工場見学』を実施しました。学校の見学から始まり、先生方とも事前に何度か打ち合わせをさせていただき、当日はニチレイフーズの商品を当ててもらうクイズを実施しました。
[1]工場で生産している音を聞いてもらう
[2]においを嗅いでもらう
[3]触ってもらう
[4]食べてもらう
という手順で『今川焼』などを当ててもらいました。

[2]五味の識別テスト体験
   栄養士様向けの展示会や小学校のPTA会などで、「味」を感じる五味の識別テスト体験を実施しました。「味はどのように感じるか?」「冷凍食品とは?」というテーマで講義をし、8個の溶液から五味を見つける識別テストを体験していただく、食育プログラムです。
※大阪北視覚支援学校では、五味テストの表示を点字にして生徒たちに分かるようにしました。
識別テスト
識別テスト点字のシールが貼ってあります。
取組の紹介「フードロスへの対応」
[1]フードバンクへの取組み
フードバンクへの取組   物流上発生した「外箱の破損」などにより、 商品として扱えないものの中で、 中袋の破損がない(=品質として問題がない)ものについては、廃棄せずに改装して 商品化したり、フードバンク(NPO団体「セカンドハーベスト・ジャパン」)に提供したりすることで、有効利用しています。

[2]社内試食会「ブロークン商品を食べよう」
ブロークン商品を食べよう   従業員にブロークン商品について知ってもらう目的で、10月18日冷凍食品の日に「ブロークン商品を食べよう!」という社内企画を実施しました。
   試食会は全国各地の工場・営業所・本社食堂で実施し、22部署が参加、全体で120ケースのブロークン商品を調理し試食しました。
取組の紹介「環境活動」
森にGood!活動
森にGood活動   全国の生産工場で森にGood!活動という森林保全・自然保護活動や地域貢献活動を実施しています。北海道森町にある森工場では、2017年に、森町と森林整備の協定を結び、植樹活動を行っています。
   1.2ヘクタールの森町の町有地に400本の桜の苗を植えるという計画で、「ニチレイ 育みの森」と命名しました。従業員とその家族、そして森町のみなさんと一緒に植樹をして育てていく予定です。
   森町は桜の木が有名なことから、台風の被害を受けた場所に桜の苗を植え、桜の成長とともに町の成長も感じられるような地域に根ざした活動を行っています。
取組の紹介「従業員のために大切にしている活動」
[1]役員と従業員の対話「あぐら」の実施
   ニチレイフーズではミッション・ビジョンの浸透と風通しの良い職場づくりを目指して、現場の声を大切にしたいとの想いから、経営層と従業員の対話の場として『あぐら』を開催しています。参加人数10名前後で2時間程度、経営層の想いを従業員に伝えるとともに、従業員は普段思っていることを経営層に話す機会を作っています。
   階層別(支社長、工場長、本社部長)のあぐらも実施し、活発な意見交換と人事交流を図っています。2011年~2019年で、あぐら実施は450回以上、延べ参加者は約5,500名になりました。
   始めた当初は従業員からの意見も少なく、活発な意見交換とは言えませんでしたが、回数を重ねていくうちに、沢山の意見が出るようになりました。「あぐら」で感じた現場の空気感をくみ取って事業に反映したり、課題が見つかればそれを解決したりしています。「あぐら」から出た意見が「ハミダス活動」にもつながり、SDGsにも繋がっていると考えています。あぐらの会
[2]動画メッセージ
   経営トップの想いや社内情報を伝える事を目的に、ハミダス活動開始から毎月1回以上、社長のトップメッセージを動画で配信しています。内容は、経営に関することから、事業所紹介、新入社員紹介まで多岐に渡ります。最近は、社内認知の高まりに伴い配信頻度が上がり、経営層だけでなく、従業員参加型の動画配信に変わってきています。2011年から始まった動画メッセージは、2020年3月時点で160回配信しています。動画メッセージ

“ハミダス活動”を通じて
SDGs達成へ

   ボトムアップで行っている「ハミダス活動」と、従業員と経営層の対話「あぐら」を通じて、部署間の垣根が無くなったり、経営者との距離が縮まったりしたほか、社内の雰囲気が良くなり、社員の士気が向上しました。
   社内の課題解決のためにはじめた「ハミダス活動」が社外から評価され、「第1回消費者志向経営優良事例表彰」で消費者庁官表彰を受賞しました。また、ニチレイフーズ独自の「ハミダス活動」はSDGsとの相関性も高く、今まで行ってきた活動が、そのままSDGsの目標達成に貢献していると考えます。
   ニチレイフーズは、今後も、お客様・取引先のため、従業員のため、社会環境のために、ニチレイならではの「ほんの少しの、その差」にこだわり、食を通じて健康で豊かな社会の実現に向け貢献してまいります。

株式会社ニチレイフーズの皆様、
インタビューのご協力ありがとうございました
※インタビューで扱った内容は
企業が取り組むSDGsの一部です。

お問合せ先

大臣官房 新事業・食品産業部 企画グループ

代表:03-3502-8111(内線4139)
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