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農林水産省

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3  調査結果の詳細 (5.  食品の安全性について)

(1)食品の安全性に関する知識

  安全な食生活を送るための,食品の安全性に関する基礎的な知識があると思うか聞いたところ,『あると思う』と回答した人の割合が67.3%(「十分にあると思う」10.4%+「ある程度あると思う」56.9%),『ないと思う』と回答した人の割合が32.0%(「あまりないと思う」29.0%+「全くないと思う」3.0%)となっている。(図5 - 1

  食品の安全性に関する知識について,性別に見ると,『あると思う』と回答した人の割合は女性で高く,『ないと思う』と回答した人の割合は男性で高くなっている。
  性・年齢別に見ると,男性の20歳代,30歳代,女性の20歳代では約5割から約6割が『ないと思う』と回答している。(図5 - 1

(2)食品の安全性に対する判断

  安全な食生活を送ることについてどの程度判断しているか聞いたところ,『判断している』と回答した人の割合が71.8%(「いつも判断している」20.1%+「判断している」51.8%),『判断していない』と回答した人の割合が26.8%(「あまり判断してない」24.9%+「全く判断していない」1.9%)となっている。(図5 - 2

  食品の安全性について,性別に見ると,『判断している』と回答した人の割合は女性で高く,『判断していない』と回答した人の割合は男性で高くなっている。
  性・年齢別に見ると,男性の20歳代,30歳代,女性の20歳代では約半数が『判断していない』と回答している。(図5-2-1

(3)安全な食生活を送るための意識や判断

  安全な食生活を送るためのポイントとして,9つの内容を挙げ,それぞれについて,どの程度意識し,判断しているか聞いた。
  『あてはまる』と回答した人の割合が最も高いのは,『(カ)生の状態(生食用として販売されているものは除く)や加熱が不十分な状態で肉を食べないこと』(91.5%)で,続いて『(オ)料理は,長時間,室温で放置しないこと』(83.1%),『(ア)食品を買うときや食べるときに「消費期限」,「アレルギー表示」など容器包装に記載されている表示を確認すること』(82.7%),『(イ)「賞味期限」を過ぎた食品であっても,必ずしもすぐに食べられなくなるわけではないため,においや見た目など食品の状態に応じて判断すること』(80.1%),『(ウ)食品に表示されている「保存方法」や「使用方法」を守ること』(79.1%),『(ク)病者,小児,妊産婦,高齢者などでは健康被害を起こしやすいため,健康食品の利用にあたっては注意が必要であること』(76.5%),『(エ)生肉や生魚を扱った包丁,まな板,トング,箸などの器具は,専用のものを使うか,他の調理に使用する場合には熱湯をかける(またはよく洗う)こと』(70.0%),『(キ)健康食品は医薬品とは違うので,薬と同じように使用すると病気の治癒が遅れたり症状が悪化したりすることがあるため病気の治療目的で利用しないこと』(69.4%),『(ケ)健康食品を選ぶ場合は,成分名,含有量,使用上の注意,問い合わせ先,品質保証に関するマークなど表示されている内容をよく読んで自分に必要かどうか検討してから購入すること』(62.1%)の順となっている。
  項目別にみると,女性では8割が『(エ)生肉や生魚を扱った包丁,まな板,トング,箸などの器具は,専用のものを使うか,他の調理に使用する場合には熱湯をかける(またはよく洗う)こと』について『あてはまる』と回答している一方,男性では5割強となっている。他のすべての項目においても,女性の方が『あてはまる』と回答する割合が高いが,男性との差は1割台にとどまっている。(図5 - 3

  容器包装に記載されている表示を確認することについて,性別に見ると,『あてはまる』と回答した人の割合は女性で高い。
  性・世代間別に見ると,若い世代(20~39歳)の女性では約9割が『あてはまる』と回答しているが,若い世代(20~39歳)の男性で『あてはまる』と回答したのは約7割となっている。(図5-3-1

  においや見た目など食品の状態に応じて判断することについて,性別に見ると,『あてはまる』と回答した人の割合は女性で高い。
  性・世代間別に見ると,若い世代(20~39歳)の女性では約9割が『あてはまる』と回答している。(図5-3-2

  食品に表示されている「保存方法」や「使用方法」を守ることについて,性別に見ると,『あてはまる』と回答した人の割合は女性で高い。
  性・年齢別に見ると,女性の40歳代から70歳以上では8割以上が『あてはまる』と回答している。男性の20歳代,60歳代,70歳以上では1割以上が『あてはまらない』と回答している。(図5-3-3

  生肉や生魚を扱った器具は,専用のものを使うか,他の調理に使用する場合には熱湯をかける(またはよく洗う)ことについて,性別に見ると,『あてはまる』と回答した人の割合は女性で高い。
  性・年齢別に見ると,女性の30歳代から70歳以上では約8割が『あてはまる』と回答している。男性の30歳代では約3割が『あてはまらない』と回答しており,他の世代でも約2割が「あてはまらない」と回答している。(図5-3-4

  料理は,長時間,室温で放置しないことについて,性別に見ると,『あてはまる』と回答した人の割合は女性で高い。
  性・世代間別に見ると,若い世代(20~39歳)の男性では『あてはまらない』と回答した人の割合が高い。(図5-3-5

  生の状態(生食用として販売されているものは除く)や加熱が不十分な状態で肉を食べないことについて,性別に見ると,『あてはまる』と回答した人の割合は女性で高く,9割以上となっている。
  性・世代間別に見ると,若い世代(20~39歳)の男性では『あてはまらない』と回答した人の割合が高い。(図5-3-6

  健康食品を病気の治療目的で利用しないことについて,性別に見ると,『あてはまる』と回答した人の割合は女性で7割以上,男性で6割以上となっている。
  性・世代間別に見ると,『あてはまらない』と回答した人の割合は若い世代(20~39歳)の男性で高い。(図5-3-7

  病者,小児,妊産婦,高齢者などでは健康被害を起こしやすいため,健康食品の利用にあたっては注意が必要であると意識し判断していることについて,性別に見ると,『あてはまる』と回答した人の割合は女性で約8割,男性で約7割となっている。(図5-3-8

  健康食品を選ぶ場合は,表示されている内容をよく読んで自分に必要かどうか検討してから購入することについて,性別に見ると,『あてはまる』と回答した人の割合は女性で高い。
  性・年齢別に見ると,女性の30歳代から60歳代では約7割が『あてはまる』と回答している。男性の20歳代から40歳代及び女性の20歳代は約2割が『あてはまらない』と回答している。(図5-3-9

(4)信頼できる食品安全に関する情報源

  今後,信頼できる情報源として,食品安全に関する情報をどこから入手したいと思うか聞いたところ,「テレビ」を挙げた人の割合が74.5%と最も高く,以下,「新聞」(56.0%),「インターネット上のニュースサイト等」(37.7%),「家族や友人などからの口コミ」(35.5%)の順となっている。(複数回答,上位4項目)(図5 - 4

  信頼できる食品安全に関する情報源について,性別に見ると,「インターネット上のニュースサイト等」を挙げた人の割合は男性で高く,「家族や友人などからの口コミ」を挙げた人の割合は女性で高くなっている。
  性・世代間別に見ると,若い世代(20~39歳)では約6割が「インターネット上のニュースサイト等」を挙げている。(表5 - 4

 

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