3 調査結果の詳細 (6. 食文化の継承及び伝承について)
(1)食文化の継承
郷土料理や伝統料理など,地域や家庭で受け継がれてきた料理や味,箸づかいなどの食べ方・作法を受け継いでいるか聞いたところ,「受け継いでいる」と回答した人の割合が60.0%,「受け継いでいない」と回答した人の割合が36.1%となっている。(図6 - 1)
食文化の継承について,性別に見ると,「受け継いでいる」と回答した人の割合は女性で高く,「受け継いでいない」と回答した人の割合は男性で高くなっている。
性・年齢別に見ると,女性の50歳代から70歳以上では約7割が「受け継いでいる」と回答している。男性の20歳代から40歳代,60歳代では約5割から約6割が「受け継いでいない」と回答している。(図6-1-1)
(2)食文化を継承するために必要なこと
郷土料理や伝統料理など,地域や家庭で受け継がれてきた料理や味,箸づかいなどの食べ方・作法を「受け継いでいない」と回答した人に,それらを受け継ぐために必要なことを聞いたところ,「親等から家庭で教わること」を挙げた人の割合が71.9%と最も高く,以下,「子供の頃に学校で教わること」(35.5%)の順となっている。(複数回答,上位2項目)(図6 - 2)
食文化を継承するために必要なことについて,性別に見ると,「親等から家庭で教わること」を挙げた人の割合は女性で高い。
世代間別に見ると,若い世代(20~39歳)では,「親等から家庭で教わること」,「子供の頃に学校で教わること」を挙げた人の割合が高い。
性・年齢別に見ると,女性の50歳代,60歳代では約4割が「出版物やテレビ等のメディアで教わること」を挙げている。(表6 - 2)
(3)食文化の伝承
(4)食文化を伝承するために必要なこと
郷土料理や伝統料理など,地域や家庭で受け継がれてきた料理や味,箸づかいなどの食べ方・作法を「伝えていない」と回答した人に,今後,伝えるために必要なことを聞いたところ,「家庭で伝える機会を持つこと」を挙げた人の割合が73.4%と最も高く,以下,「学校で伝える機会があること」(40.6%),「地域で伝える機会があること」(33.7%),「一緒に活動する仲間がいること」(28.8%)の順となっている。(複数回答,上位4項目)(図6 - 4)
食文化を伝承するために必要なことについて,性別に見ると,大きな差異は見られない。
世代間別に見ると,「家庭で伝える機会を持つこと」を挙げた人の割合は若い世代(20~39歳)で高くなっている。(表6 - 4)