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農林水産省

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3 調査結果の詳細 (6. 食品の安全性について)

(1)安全な食生活を送るための意識や判断

  安全な食生活を送るためのポイントとして,9つの内容を挙げ,それぞれについて,どの程度意識し,判断しているか聞いた。
  『あてはまる』(「非常にあてはまる」+「あてはまる」)と回答した人の割合が最も高いのは,「(6)生の状態(生食用として販売されているものは除く)や加熱が不十分な状態で肉を食べないこと」(92.7%)で,続いて「(5)料理は,長時間,室温で放置しないこと」(85.8%),「(2)「賞味期限」を過ぎた食品であっても,必ずしもすぐに食べられなくなるわけではないため,においや見た目など食品の状態に応じて判断すること」(81.5%),「(3)食品に表示されている「保存方法」や「使用方法」を守ること」(81.0%),「(1)食品を買うときや食べるときに「消費期限」,「アレルギー表示」など容器包装に記載されている表示を確認すること」(80.8%),「(8)病者,小児,妊産婦,高齢者などでは健康被害を起こしやすいため,健康食品の利用にあたっては注意が必要であること」(76.5%),「(4)生肉や生魚を扱った包丁,まな板,トング,箸などの器具は,専用のものを使うか,他の調理に使用する場合には熱湯をかける(またはよく洗う)こと」(74.9%),「(7)健康食品は医薬品とは違うので,薬と同じように使用すると病気の治癒が遅れたり症状が悪化したりすることがあるため病気の治療目的で利用しないこと」(72.1%),「(9)健康食品を選ぶ場合は,成分名,含有量,使用上の注意,問い合わせ先,品質保証に関するマークなど表示されている内容をよく読んで自分に必要かどうか検討してから購入すること」(62.5%)の順となっている。(図6 - 1

  項目別にみると,「(4)生肉や生魚を扱った包丁,まな板,トング,箸などの器具は,専用のものを使うか,他の調理に使用する場合には熱湯をかける(またはよく洗う)こと」について,女性では8割超が『あてはまる』と回答している一方,男性では約6割となっている。他の全ての項目においても,女性の方が『あてはまる』と回答する割合が高いが,男性との差は1割前後となっている。

  容器包装に記載されている表示を確認することについて,性別に見ると,『あてはまる』と回答した人の割合は女性で高い。
  性・年齢別に見ると,20歳代と70歳以上の男性で『あてはまらない』と回答した人の割合は2割を超えている。(図6-1-1

  においや見た目など食品の状態に応じて判断することについて,性別に見ると,『あてはまる』と回答した人の割合は女性で高い。(図6-1-2

  食品に表示されている「保存方法」や「使用方法」を守ることについて,性別に見ると,『あてはまる』と回答した人の割合は女性で高い。
  若い世代(20~39歳)では,1割が『あてはまらない』と回答している。(図6-1-3

  生肉や生魚を扱った器具は,専用のものを使うか,他の調理に使用する場合には熱湯をかける(またはよく洗う)ことについて,性別に見ると,『あてはまる』と回答した人の割合は女性で高く,『あてはまらない』と回答した人の割合は男性で高い。(図6-1-4

  料理は,長時間,室温で放置しないことについて,性別に見ると,『あてはまる』と回答した人の割合は女性で高い。(図6-1-5

  生の状態(生食用として販売されているものは除く)や加熱が不十分な状態で肉を食べないことについて,『あてはまる』と回答した人の割合は全体では9割を超えているが,若い世代(20~39歳)の男性では約8割となっている。(図6-1-6

  健康食品を病気の治療目的で利用しないことについて,性別に見ると,『あてはまる』と回答した人の割合は女性で高い。(図6-1-7

  病者,小児,妊産婦,高齢者などでは健康被害を起こしやすいため,健康食品の利用にあたっては注意が必要であることについて,性別に見ると,『あてはまる』と回答した人の割合は女性で高い。(図6-1-8

  健康食品を選ぶ場合は,表示されている内容をよく読んで自分に必要かどうか検討してから購入することについて,性別に見ると,『あてはまる』と回答した人の割合は女性で高い。
  若い世代(20~39歳)では,『あてはまらない』と回答した人の割合が高い。(図6-1-9

(2)食品の安全性に関する知識

  安全な食生活を送るための,食品の安全性に関する基礎的な知識があると思うか聞いたところ,『あると思う』と回答した人の割合が70.0%(「十分にあると思う」12.3%+「ある程度あると思う」57.7%),『ないと思う』と回答した人の割合が29.2%(「あまりないと思う」27.3%+「全くないと思う」1.9%)となっている。(図6 - 2

  食品の安全性に関する知識について,性別に見ると,『あると思う』と回答した人の割合は女性で高く,『ないと思う』と回答した人の割合は男性で高い。
  性・年齢別に見ると,『あると思う』と回答した人の割合は女性の50歳代以上で高い。一方,『ないと思う』と回答した人の割合は男性の30歳代,40歳代,女性の20歳代で高く,4割を超えている。(図6-2-1

(3)食品の安全性に対する判断

  安全な食生活を送ることについてどの程度判断しているか聞いたところ,『判断している』と回答した人の割合が79.4%(「いつも判断している」25.3%+「判断している」54.1%),『判断していない』と回答した人の割合が19.6%(「あまり判断していない」18.8%+「全く判断していない」0.8%)となっている。
  若い世代(20~39歳)を見ると,『判断している』と回答した人の割合が70.3%(「いつも判断している」14.6%+「判断している」55.7%),『判断していない』と回答した人の割合が28.6%(「あまり判断していない」27.2%+「全く判断していない」1.4%)となっている。(図6 - 3

  食品の安全性について,性別に見ると,『判断している』と回答した人の割合は女性で高く,『判断していない』と回答した人の割合は男性で高い。
  性・年齢別に見ると,男性の20歳代から40歳代,女性の20歳代で『判断していない』と回答した人の割合が高く,3割を超えている。(図6-3-1

(4)信頼できる食品安全に関する情報源

  今後,信頼できる情報源として,食品安全に関する情報をどこから入手したいと思うか聞いたところ,「テレビ」を挙げた人の割合が70.6%と最も高く,続いて,「新聞」(47.1%),「インターネット上のニュースサイト等」(39.2%),「家族や友人などからの口コミ」(35.6%)の順となっている。(複数回答,上位4項目)(図6 - 4

  信頼できる食品安全に関する情報源について,性別に見ると,「家族や友人などからの口コミ」,「スーパーマーケットなど食品の購入場所」を挙げた人の割合は女性で高く,「行政機関」を挙げた人の割合は男性で高い。
  若い世代(20~39歳)では,「インターネット上のニュースサイト等」,「FacebookやTwitter等のソーシャルメディア」,「学校での教育」,「スーパーマーケットなど食品の購入場所」を挙げた人の割合が高い。(表6 - 4

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消費・安全局消費者行政・食育課

担当者:食育計画班
代表:03-3502-8111(内線4576)