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農林水産省

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2 「早寝早起き朝ごはん」国民運動の推進


(1)子供の生活習慣づくりの推進

「早寝早起き朝ごはん」フォーラムinえひめ2023

「早寝早起き朝ごはん」フォーラムinえひめ2023

朝食をとることは、栄養補給だけではなく、脳や消化器官を目覚めさせ、体内時計のリズムを整えることになり、適切な生活習慣の育成と、心身の健康の保持につながります。

文部科学省では子供の健やかな成長に必要となる、十分な睡眠、バランスのとれた食事、適切な運動等、規則正しい生活習慣づくりを社会全体の取組として推進しています。

令和5(2023)年度は、独立行政法人国立青少年教育振興機構と連携・協力し、「早寝早起き朝ごはん」国民運動を促進するための「早寝早起き朝ごはん」フォーラム事業を全国3か所で実施するとともに、中高生の基本的な生活習慣の維持・定着・向上を図るための「早寝早起き朝ごはん」推進校事業を全国12か所で実施しました。

「早寝早起き朝ごはん」国民運動(「早寝早起き朝ごはん」全国協議会)

「早寝早起き朝ごはん」国民運動
(「早寝早起き朝ごはん」全国協議会)
URL:https://www.hayanehayaoki.jp(外部リンク)

(2)「早寝早起き朝ごはん」全国協議会との連携による運動の推進

朝ごはんポケットレシピⅢ

朝ごはんポケットレシピⅢ

「早寝早起き朝ごはん」全国協議会(以下「全国協議会」という。)は、平成18(2006)年に発足し、幅広い関係団体や企業等の参加を得て、「早寝早起き朝ごはん」国民運動を文部科学省と連携して推進しています。令和5(2023)年8月現在、全国協議会の会員団体数は314で、様々な年齢層の子供や保護者に向けたガイドブックの作成・配布、全国フォーラム・総会の企画・運営等、子供の基本的な生活習慣の確立や生活リズムの向上につながる取組を展開しています。令和5(2023)年3月には、子供たちが自分で作ることができ、かつ栄養バランスの取れた朝食のレシピをまとめた「朝ごはんポケットレシピⅢ」を作成しました。

また、令和4(2022)年度に引き続き、令和5(2023)年度も独立行政法人国立青少年教育振興機構、体験の風をおこそう運動推進委員会、全国協議会の三者が連携し、「未来を拓く子供応援フォーラム」を開催しました。同フォーラムは、青少年教育関係者を始めとした多くの方々に、青少年期における体験の重要性や基本的生活習慣を身に付けることの重要性について理解を深めていただくことを目的としています。

事例:「早寝早起き朝ごはん 小さな習慣が大きな力」(「早寝早起き朝ごはん」推進校事業)

和歌山県田辺(たなべ)市立上秋津(かみあきづ)中学校

上秋津中学校では、令和3(2021)年度「全国学力・学習状況調査」の回答結果からスマホ、ゲームの時間が全国平均より長く、家庭学習の時間を上回っていたことや、少数ながら生活習慣の乱れから登校後、体調不良を訴える生徒がいるという状況がみられたことから、令和5(2023)年度当初に生徒を対象とした生活に関するアンケートを実施しました。その結果、朝ごはんについては「時々食べる・食べない」と回答した生徒は全体の12%、また、睡眠についても24%の生徒が24時以降に就寝していることが明らかになるなど、生活習慣の改善が必要であることが分かりました。そこで、地域の幼稚園、小学校、公民館、町内会と協働し、家庭とも連携しながら、子供たちの健全な育成に向け、地域が一体となって様々な取組を行いました。

特に食育に関する取組として、毎月の学校だよりや保健だよりを活用した情報発信、成長期における栄養、朝ごはん等の食事の大切さに関する講演会の開催、食育の授業の実施、保健委員会が中心となって行った「早寝早起き朝ごはん」推進運動に関する標語の看板の掲示等を通して、生徒だけでなく家庭や地域にも啓発を行いました。また、生徒たちは栄養バランスを考えた朝食のレシピを作成し、実際に料理を作ってみることで、朝ごはんの大切さを学びました。

2学期の終わりに再び実施したアンケートでは、2年生と3年生において「食べない」と回答する生徒が0人となり、1年生においても「時々食べる」、「食べない」と回答した生徒の割合が17%から12%に減少しました。学校だけでなく、生徒を取り巻く環境等、地域全体が一体的に取り組むことで、学校全体での朝ごはんの摂取率が向上する等、より良い成果につながりました。

「早寝早起き朝ごはん」推進運動の標語

「早寝早起き朝ごはん」推進運動の標語

食育講演会の様子

食育講演会の様子



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消費・安全局
消費者行政・食育課

担当者:食育計画班
代表:03-3502-8111(内線4551)
ダイヤルイン:03-3502-1320

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