このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

2 意見交換会


食品の安全性等に関するリスクコミュニケーションの取組の一つとして、消費者庁、食品安全委員会、厚生労働省及び農林水産省等が連携して、消費者をはじめとする関係者間での意見交換会を開催しています。

平成28(2016)年度は、関係府省庁で連携し、「食品中の放射性物質」、「牛海綿状脳症(BSE)」、「健康食品」「食品の安全を守る取組」をテーマとした意見交換会を全国各地で開催しました。

「食品中の放射性物質」に関しては、平成23(2011)年度から関係府省庁で連携し、重点的に取り組んでいます。東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故から5年以上が経過したことから、今後の対策と検査の在り方について考える意見交換会「食品に関するリスクコミュニケーション~食品中の放射性物質に対する取組と検査のあり方を考える~」を平成28(2016)年8~9月に福島県及び東京都で開催しました。また、平成29(2017)年1~2月には、福島県、東京都及び大阪府にて、「食品に関するリスクコミュニケーション~食品中の放射性物質の検査のあり方を考える~」を開催し、平成29(2017)年度以降の検査の案を示すとともに、今後の食品中の放射性物質検査のあり方について参加者と意見交換を行いました。

平成28(2016)年12月には、東京都及び兵庫県で「食品に関するリスクコミュニケーション~牛海綿状脳症(BSE)対策の見直しに関する意見交換会~」を開催しました。

平成29(2017)年1月には、徳島県と連携し、健康食品の安全性・有効性、表示の在り方等の基本的な知識を共有するとともに、健康食品と上手に付き合っていく方策について考える意見交換会「食品に関するリスクコミュニケーション~健康食品との付き合い方を考える~」を開催しました。

平成29(2017)年3月には、消費者の不安や要望を伺い、食品の安全を守るための行政の取組を紹介することを目的とした意見交換会「食品に関するリスクコミュニケーション 食品の安全を守る取組~農場から食卓まで~」を大阪府及び東京都で開催しました。

加えて、新たな取組として、全国4会場(東京都2会場、宮城県、大阪府)で実施された親子参加型イベントに出展し、小学生とその保護者に食品安全に関する情報提供(ミニセミナー、ワークショップ)を実施しました。また、同会場にて食品中の放射性物質に関するステージプログラムを行いました。

なお、意見交換会等で使用した資料や議事録は、関係府省庁のホームページにおいて公開しています。

消費者庁では、地方公共団体や消費者団体等と連携しながら、食品に関する身近なリスクと安全について、消費者、事業者、専門家等の情報共有・理解促進のための意見交換を実施しています。中でも、食品中の放射性物質に関するリスクコミュニケーションについては引き続き重点的に取り組んでおり、関係府省、地方公共団体、消費者団体等と連携し、消費者が正確な理解に基づき行動できるよう、また、東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故による水産物を含めた被災地の食品に対する風評被害の防止の観点も踏まえ、意見交換会等を実施しており、平成28(2016)年度は100回開催しました。さらに、文部科学省との連携を図り、学校関係者へのメールマガジンによる情報提供や、PTAなどの関係団体に働きかけて意見交換会を開催すること等を通じて、不安に感じている保護者の方々へ正確な情報を届けています。加えて、食品に関するリスクコミュニケーション研究会を開催し、消費者庁の今後のリスクコミュニケーションの取組方向について報告書を取りまとめました。今後は、報告書の内容を踏まえ、これまでの福島県を中心とした取組から、消費地での取組に重心を移すとともに、効果的な手法を検討し、正確な情報提供を行い、消費者理解の増進を図っていく予定です。

食品安全委員会では、毎年度策定する食品安全委員会運営計画に基づき、食品安全委員会が行う食品健康影響評価(リスク評価)結果等への理解の促進等のため、リスクアナリシス、食中毒等をテーマとして取り上げ、地方公共団体とも連携しつつ、意見交換会を開催しました。また、食育の一環として、消費者に対する食品安全教育のため、地方公共団体等への講師派遣、報道関係者や消費者団体等との意見交換会を実施し、積極的な情報提供や意見交換に努めています。さらに、牛海綿状脳症(BSE)国内対策の見直し(健康と畜牛のBSE検査の廃止)に係るリスク評価案について一般消費者を対象とした説明会を開催しました。意見交換会で使用した資料や議事概要は、ホームページにおいて公開しています。

動物検疫所見学・説明会におけるデモンストレーション

動物検疫所見学・説明会におけるデモンストレーション

厚生労働省では、消費者に食品の安全性確保について理解を深めていただくために、輸入食品等についての意見交換会を開催するほか、地方厚生局及び検疫所において施設見学等を含む意見交換会を開催しました。また、地方公共団体等が主催する意見交換会や講習会等の機会を活用し、情報・意見の交換に努めています。

農林水産省では、本省、地方農政局等において消費者との懇談会、消費者や事業者への説明会等の開催を通じて、食品の安全確保に係るテーマや動植物の防疫等について積極的な情報提供に努めています。

意見交換会の様子

意見交換会の様子

平成28年度における意見交換会の主な開催テーマ

  • 食品中の放射性物質の検査の在り方を考える(消費者庁、食品安全委員会、厚生労働省、農林水産省)
  • 牛海綿状脳症(BSE)対策(消費者庁、食品安全委員会、厚生労働省、農林水産省)
  • 健康食品との付き合い方を考える(消費者庁、厚生労働省、農林水産省)
  • 食品の安全を守る取組(消費者庁、食品安全委員会、厚生労働省、農林水産省)
  • 食品添加物(消費者庁)
  • リスク評価結果等:牛海綿状脳症(BSE)国内対策の見直し、リスクアナリシス、食中毒(食品安全委員会)
  • 輸入食品の安全性確保(厚生労働省)
  • HACCPに基づく衛生管理(厚生労働省)
  • 動物検疫(農林水産省)
子ども霞ヶ関見学デーの様子(厚生労働省)

子ども霞ヶ関見学デーの様子(厚生労働省)

また、「子ども霞が関見学デー」では、各府省庁において工夫を凝らしながら、取組を進めています。例えば、厚生労働省では、子供が食の安全について学ぶきっかけになるよう、食の安全に関するクイズや輸入コーヒー豆のサンプリング体験、手洗い方法や宇宙食の安全性等に関する講習等を実施し、494名の子供達が参加しました。また、食品安全委員会では、「ジュニア食品安全委員会」を開催しました。「食品の安全はだれが守るの?」をテーマに、クイズと解説を行った後、参加した小学生と委員との間で、質疑応答や意見交換を行いました。さらに、消費者庁では、小・中学生を対象に、「食品中の放射性物質」等を学ぶ参加型プログラムを実施しました。

 


ご意見・ご感想について

農林水産省では、皆さまにとってより一層わかりやすい白書の作成を目指しています。

白書をお読みいただいた皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。

送信フォームはこちら

お問合せ先

消費・安全局
消費者行政・食育課

担当者:食育計画班
代表:03-3502-8111(内線4576)
ダイヤルイン:03-6744-1971
FAX番号:03-6744-1974