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第3部 食育推進施策の目標と現状に関する評価


平成28(2016)年度は、第3次基本計画(計画期間:平成28(2016)年度~平成32(2020)年度)に基づく取組の初年度でした。数値目標として定められた15目標、21目標値のうち、初年度に目標を達成したのは、「<3>地域等で共食したいと思う人が共食する割合」の1目標値でした。また、その他、作成時の値に比べて改善を示したのは、以下に示す14目標値でした(図表3-1)。

  • 「<1>食育に関心を持っている国民の割合」
  • 「<2>朝食又は夕食を家族と一緒に食べる「共食」の回数」
  • 「<5>朝食を欠食する若い世代の割合」
  • 「<6>中学校における学校給食実施率」
  • 「<8>学校給食における国産食材を使用する割合」
  • 「<9>主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上ほぼ毎日食べている国民の割合」
  • 「<11>生活習慣病の予防や改善のために、ふだんから適正体重の維持や減塩等に気をつけた食生活を実践する国民の割合」
  • 「<12>食品中の食塩や脂肪の低減に取り組む食品企業の登録数」
  • 「<13>ゆっくりよく噛んで食べる国民の割合」
  • 「<14>食育の推進に関わるボランティア団体等において活動している国民の数」
  • 「<16>食品ロス削減のために何らかの行動をしている国民の割合」
  • 「<18>地域や家庭で受け継がれてきた伝統的な料理や作法等を継承している若い世代の割合」
  • 「<20>食品の安全性について基礎的な知識を持ち、自ら判断する若い世代の割合」
  • 「<21>推進計画を作成・実施している市町村の割合」
図表3-1 第3次食育推進基本計画における食育の推進に当たっての目標値と現状値

<1>食育に関心を持っている国民の割合

食育に関心を持っている(食育に「関心がある」及び「どちらかといえば関心がある」)国民の割合は79.6%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(75.0%:平成27(2015)年度)と比べて4.6ポイント増加しています。

また、平成17(2005)年度の調査結果(69.8%)と比べると9.8ポイント増加しています(図表3-2)。

<2>朝食又は夕食を家族と一緒に食べる「共食」の回数

朝食又は夕食を家族と一緒に「ほとんど毎日食べる」人の割合は朝食57.8%、夕食66.5%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(朝食54.5%、夕食64.0%:平成27(2015)年度)と比べてそれぞれ3.3ポイント、2.5ポイント増加しています。また、平成21(2009)年度の調査結果(朝食50.7%、夕食56.8%)と比べるとそれぞれ7.1ポイント、9.7ポイント増加しています(図表3-3)。

一週間当たりの回数(*1)にすると、週10.1回(朝食4.6回、夕食5.5回の合計)であり、第3次基本計画作成時の一週間当たり9.7回(朝食4.4回、夕食5.3回の合計:平成27(2015)年度)と比べて0.4回増加しています。また、平成21(2009)年度の一週間当たり9.2回(朝食4.2回、夕食5.0回の合計))と比べて0.9回増加しています。

*1 共食の回数は、「ほとんど毎日食べる」を週7回、「週に4~5日食べる」を4.5回、「週に2~3回食べる」を2.5回、「週に1回程度食べる」を1回とし、それぞれ朝食・夕食ごとに、該当人数を掛け、合計したものを全体数で割り、朝食と夕食の回数を足して週当たりの回数を出している。

<3>地域等で共食したいと思う人が共食する割合

地域や所属コミュニティー(職場等を含む。)で食事会等の機会があれば参加したいと思う(「とてもそう思う」及び「そう思う」)と回答した45.1%の人のうち、過去1年間に地域等での共食の場へ「参加した」と回答した人の割合は71.4%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(64.6%:平成27(2015)年度)と比べて6.8ポイント増加しています(図表3-4)。

<4>朝食を欠食する子供の割合

朝食を欠食する(朝食を「全く食べていない」及び「あまり食べていない」)子供の割合は4.5%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(4.4%:平成27(2015)年度)と比べて0.1ポイント増加しています(図表3-5)。

<5>朝食を欠食する若い世代の割合

朝食を欠食する(「週に2~3日食べる」及び「ほとんど食べない」)若い世代の割合は22.6%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(24.7%:平成27(2015)年度)と比べて2.1ポイント減少しています。

<6>中学校における学校給食実施率

中学校における学校給食実施率(完全給食を実施している公立中学校数の割合)は88.8%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(87.5%:平成26(2014)年度)と比べて1.3ポイント増加しています(図表3-7)。

<7>学校給食における地場産物を使用する割合

学校給食における地場産物の使用割合(食材数ベース)は26.9%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(26.9%:平成26(2014)年度)と比べて横ばいとなっています。

また、平成16(2004)年度の調査結果(21.2%)と比べると5.7ポイント増加しています(図表3-8)。

<8>学校給食における国産食材を使用する割合

学校給食における国産食材の使用割合(食材数ベース)は77.7%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(77.3%:平成26(2014)年度)と比べて0.4ポイント増加しています。

また、平成24(2012)年度の調査結果(76.8%)と比べると0.9ポイント増加しています(図表3-9)。

<9>主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上ほぼ毎日食べている国民の割合

主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上「ほぼ毎日」食べていると回答した人の割合は59.7%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(57.7%:平成27(2015)年度)と比べて2.0ポイント増加しています。

また、平成22(2010)年度の調査結果(70.3%)と比べると10.6ポイント減少しています(図表3-10)。

<10>主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上ほぼ毎日食べている若い世代の割合

主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上「ほぼ毎日」食べていると回答した若い世代の割合は39.4%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(43.2%:平成27(2015)年度)と比べて3.8ポイント減少しています(図表3-11)。

<11>生活習慣病の予防や改善のために、ふだんから適正体重の維持や減塩等に気をつけた食生活を実践する国民の割合

生活習慣病の予防や改善のために、普段から適正体重の維持や減塩等に気をつけた食生活を『実践している』(「いつも気をつけて実践している」及び「気をつけて実践している」)と回答した人の割合は69.9%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(69.4%:平成27(2015)年度)と比べて0.5ポイント増加しています(図表3-12)。

<12>食品中の食塩や脂肪の低減に取り組む食品企業の登録数

平成27(2015)年度の食品中の食塩や脂肪の低減に取り組む食品企業の登録数(厚生労働省「スマート・ライフ・プロジェクト」登録企業数)は95社であり、第3次基本計画作成時の67社(平成26(2014)年度)と比べて28社増加しています。

また、登録開始時の14社(平成24(2012)年度)と比べると81社増加しています(図表3-14)。

<13>ゆっくりよく噛んで食べる国民の割合

普段『ゆっくりよく噛んで食べている』(「ゆっくりよく噛んで食べている」及び「どちらかといえばゆっくりよく噛んで食べている」)と回答した人の割合は51.0%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(49.2%:平成27(2015)年度)と比べて1.8ポイント増加しています(図表3-15)。

<14>食育の推進に関わるボランティア団体等において活動している国民の数

食育の推進に関わるボランティア団体等において活動している国民の数は35.0万人(平成27(2015)年度)であり、第3次基本計画作成時の調査結果(34.4万人:平成26(2014)年度)と比べて0.6万人増加しています。

また、平成21(2009)年度の調査結果(34.5万人)と比べると0.5万人増加しています(図表3-16)。

<15>農林漁業体験を経験した国民(世帯)の割合

農林漁業体験を経験した国民(世帯)の割合(本人又は家族の中に、農林漁業体験に参加した人がいる割合)は30.6%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(36.2%:平成27(2015)年度)と比べて5.6ポイント減少しています。

また、平成22(2010)年度の調査結果(26.9%)と比べると3.7ポイント増加しています(図表3-17)。

<16>食品ロス削減のために何らかの行動をしている国民の割合

食品ロス削減のために何らかの行動をしている国民の割合は76.4%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(67.4%:平成26(2014)年度)と比べて9.0ポイント増加しています(図表3-18)。

<17>地域や家庭で受け継がれてきた伝統的な料理や作法等を継承し、伝えている国民の割合

郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を「受け継いでいる」と回答した人の割合は60.0%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(60.0%:平成27(2015)年度)から変わりありません(図表3-19)。また、「受け継いでいる」と回答した人のうち、地域や次世代に対し「伝えている」と回答した人の割合は69.2%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(69.3%:平成27(2015)年度)と比べて0.1ポイント減少しています(図表3-20)。

<18>地域や家庭で受け継がれてきた伝統的な料理や作法等を継承している若い世代の割合

郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を「受け継いでいる」と回答した若い世代の割合は54.6%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(49.3%:平成27(2015)年度)と比べて5.3ポイント増加しています(図表3-21)。

<19>食品の安全性について基礎的な知識を持ち、自ら判断する国民の割合

安全な食生活を送ることについて『判断している』(「いつも判断している」及び「判断している」)と回答した人の割合は71.8%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(72.0%:平成27(2015)年度)と比べて0.2ポイント減少しています(図表3-22)。

<20>食品の安全性について基礎的な知識を持ち、自ら判断する若い世代の割合

安全な食生活を送ることについて『判断している』(「いつも判断している」及び「判断している」)と回答した若い世代の割合は56.9%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(56.8%:平成27(2015)年度)と比べて0.1ポイント増加しています(図表3-24)。

<21>推進計画を作成・実施している市町村の割合

平成29(2017)年3月末時点で食育推進計画を作成・実施している市町村の割合は78.1%であり、第3次基本計画作成時の作成率(76.7%:平成27(2015)年度)と比べて1.4ポイント増加しています。

また、調査開始時の作成率(4.1%:平成19(2007)年度)と比べると74.0ポイント増加しています(図表3-25)。

図表3-25 市町村の食育推進計画の作成率の推移

データ(エクセル:9KB / CSV:1KB



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