1 農泊を中心とした都市住民と農林漁業者の交流の促進
都市と農山漁村の共生・対流とは、都市と農山漁村を行き交う新たなライフスタイルを広め、都市と農山漁村それぞれに住む人々がお互いの地域の魅力を分かち合い、「人、もの、情報」の行き来を活発にする取組です。
第3次基本計画においては、都市住民と農林漁業者との交流を促進するため、都市住民への農山漁村の情報提供と農山漁村での受入れ体制の整備等を推進することが定められています。このため、農林水産省では、地域の創意工夫による計画づくりから農業者等を含む地域住民の就業の場の確保、農山漁村における所得の向上や雇用の増大に結びつける取組を支援するとともに、農山漁村を訪問する旅行者の満足度を高める取組に対しても支援を行い、農山漁村の活性化を推進しています。

農泊ポータルサイト
具体的には、日本ならではの伝統的な生活体験や農山漁村地域の人々との交流を楽しむ滞在である「農泊」をビジネスとして実施できる体制の構築や地域資源を魅力ある観光コンテンツとして磨き上げる取組、取組地域に対する人材育成研修や人材派遣、古民家等を活用した滞在施設等の整備、優良地域の国内外へのプロモーション等、「農泊」に取り組む地域の自立的発展と農山漁村の所得向上を図るために必要なソフトとハードの取組を一体的に支援しています。令和元(2019)年度は、昨年度開設した「農泊ポータルサイト」に掲載された情報を更新し、農泊に取り組む地域の情報の発信を支援しました。
「観光立国推進基本計画」(平成29(2017)年3月28日閣議決定)においては、「農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を令和2(2020)年までに500 地域創出することにより、「農泊」の推進による農山漁村の所得向上を実現する。」と位置付けられており、令和元(2019)年度までに、「農山漁村振興交付金」により、累計515地域を採択しています。また、内閣官房、総務省、文部科学省、農林水産省及び環境省は、子供の農山漁村での宿泊による農林漁業体験や自然体験活動等を行う「子ども農山漁村交流プロジェクト」を通じ、食育等に資する都市農村交流の取組を推進しています。
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担当者:食育計画班
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