第4回野生イノシシ豚熱対策検討会
日時及び場所
日時:令和5年3月24日(金曜日)13時30分~16時30分会議方式:オンライン・対面会議(ハイブリッド方式)
場所:農林水産省共用第1会議室
議事次第
1 開 会2 議 事
(1)豚熱発生の経過及び野生イノシシ豚熱対策の概要
(2)令和4年度における野生イノシシ対策の取組状況
(3)農林水産省及び関係機関の野生イノシシ豚熱対策に係る取組
(4) 野生イノシシの豚熱検査結果の分析概要
(5)経口ワクチン野外散布指針の改正について
(6)ジビエ利用の手引きの改正について
(7)今後の野生イノシシ豚熱対策の対応方向
(8)野生イノシシにおけるアフリカ豚熱対策の具体化について
(9)各県での野生イノシシ対策の取組について
3 閉 会
出席者
青木委員、阿部委員、江口委員、大谷委員、呉委員、國保委員、小出委員、小寺委員、杉下委員、津田委員、中澤委員、早山委員、平田委員、藤河委員、明神委員
概要
PDF版はこちらから(PDF : 163KB)概要 :議事次第に基づき進行。野生イノシシにおける豚熱対策の対応方向、アフリカ豚熱の今後の対応等
について了承された。主な論点は、以下のとおり。
- 野生イノシシの豚熱・アフリカ豚熱にかかる各種対策を行うにあたっては、国、都府県いずれのレ
ベルにおいても、関連部署・機関間で連携体制を構築することが重要。 - 野生イノシシにおける豚熱は、本年1月に香川県、2月に鳥取県で新たに感染が確認されたところ。
また、感染確認後、時間が経過し対策が進んだ都府県では感染が散発的になり、限局化する等の状況
の変化がみられるが、一部の地域においては感染の増加が確認されている。これらの原因を分析し対
応を検討することが必要。再発や遠方での発生の状況について、早期に適切に把握するためにも、検
査が十分ではない地域の検査数を増加させると共に、年間を通じた検査頭数の安定的確保、遺伝子検
査だけでなく抗体検査も併せて推進していくことが重要。 - 豚熱感染確認区域におけるジビエ利用については、「豚熱感染確認区域におけるジビエ利用の手引き」
(以下「手引き」という。)を踏まえ、実施されているところ。現行の手引きにおいて、ジビエ利用
は豚熱ウイルスの浸潤状況調査のサーベイランス対象個体に限定されているが、これにより、当該
調査の対象個体が健康個体に集中し、感染イノシシの検出精度が下がることが懸念される。陽性確
認時の処理施設での消毒等措置を具体化し、一層の防疫措置の確保等を図った上で、サーベイラン
ス対象個体以外の遺伝子検査でも、陰性が確認された場合出荷を可能とする枠組みに変更すること
とした手引きの改正案について了承。
- 経口ワクチンについては、第3回の検討会で議論された養豚場等に豚熱ウイルスを持ち込むリスク
の低減を目的とした散布地域・散布方法の選定方法について具体的に示した「経口ワクチンの野外散
布指針」の改正案について了承。また、経口ワクチンの内製化に向けた研究開発は試作品が完成し一
定の成果を上げたところであり、引き続き早期の現場実装に向けて取り組むことが必要。 - 外国からの旅行者や登山者等の山林に立ち入る者に対して、農場関係者以外の者がみだりに農場に
立ち入らないこと、野生イノシシの餌となる残飯ごみを放置しないこと、下山時や帰宅時には靴の履
き替えや洗浄・消毒を実施すること、野生イノシシの死体を見つけた際には自治体に通報すること等
の交差汚染防止のための対策について、周知・理解醸成にとどまらず、ナッジ手法の活用等により行
動変容を視野に入れて情報発信の強化を図っていくことが重要。 - アフリカ豚熱については、現在も国内での発生は確認されていないが、野生イノシシ感染時の早期
発見及び初動対応が非常に重要となる。対策の具体化に向けて、第3回の検討会での議論に基づき「野
生いのししにおけるアフリカ豚熱防疫実施マニュアル案」を基本方針として位置づけ、各県での演習
内容、研究成果を踏まえ、来年度中の公表を目指す。
配布資料
議事次第(PDF : 57KB)
出席者一覧(PDF : 99KB)
配付資料一覧(PDF : 67KB)
資料1.日本における豚熱発生の経過及び野生いのしし豚熱対策の概要(PDF : 1,237KB)
資料2.令和4年度の野生いのしし豚熱・アフリカ豚熱対策の取組状況(PDF : 1,114KB)
資料3-1.野生イノシシの捕獲強化とジビエ利用に向けた取組(PDF : 1,943KB)
資料3-2.環境省における豚熱の対応(農林水産省との連携)(PDF : 384KB)
資料4.イノシシの豚熱検査結果の分析概要(PDF : 120KB)
資料5.野外散布指針の改正案について(PDF : 219KB)
資料6.豚熱感染確認区域におけるジビエ利用の手引きの改正案について(PDF : 133KB)
資料7.今後の野生イノシシ豚熱対策の対応方向(PDF : 248KB)
資料8.野生イノシシにおけるアフリカ豚熱対策の具体化に向けた対応(PDF : 1,385KB)
資料9-1.高知県における豚熱対策 (PDF : 1,367KB)
資料9-2.愛知県における野生いのしし対策について(PDF : 3,404KB)(分割1(PDF : 2,492KB)分割2(PDF : 1,659KB))
資料9-3.岐阜県における野生いのしし対策について(PDF : 923KB)
参考1.令和4年度野生イノシシ経口ワクチン散布状況(2月末集計時点)(PDF : 334KB)
参考2.令和5年度ALIC事業(PDF : 268KB)
参考3.野生イノシシにおけるアフリカ豚熱防疫措置の具体化に関する緊急実証研究(RS事業)(PDF : 408KB)
参考4.イノシシのCSF検査結果の分析(PDF : 3,554KB)(分割1(PDF : 2,283KB)分割2(PDF : 2,336KB) )
参考5.豚熱経口ワクチンの野外散布実施に係る指針(PDF : 712KB)
参考6.豚熱感染確認区域におけるジビエ利用の手引きの改正(PDF : 770KB)
参考7.第3回野生イノシシ豚熱対策検討会 概要(PDF : 242KB)
お問合せ先
消費・安全局動物衛生課
代表:03-3502-8111(内線4583)
ダイヤルイン:03-3502-5994