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農林水産省

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研究者の表彰(令和元年6月表彰)

受賞者

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門 海外病研究調整監 山川 睦外9名

研究概要と行政施策への活用

 平成30年9月に我が国で26年ぶりにCSF(豚熱)が発生し、養豚農場での感染のほか、野生いのししにおいても継続して感染が確認されたことから、野生いのししを介して養豚農場へ感染が拡大する恐れがありました。
 更なるCSFのまん延を防止するに当たっては、今回分離されたCSFウイルス(以下「分離株」という。)の性状を解析することが重要となることから、研究者らは、分離株を用いて豚への感染試験や遺伝子解析を実施しました。その結果、感染してから臨床症状を示すまでの時間が長く特徴的な症状が現れにくいことから、飼養豚の日常的な観察の徹底や異状があった場合の早期発見・早期通報が重要となることを確認しました。また、分離株が、過去に国内で流行した株ではなく、近年、中国や東南アジアで流行している株と近縁であることを明らかにしました。
 これら研究成果を元に行政は、以下のようにCSFの防疫対策を強化するとともに、疫学調査を推進しました。
  • 都道府県に通知を発出し、感染試験時に確認された臨床症状(発熱、元気消失、食欲減退、結膜炎)が複数の豚で認められた場合には、飼養者や管理獣医師から確実に家畜保健衛生所へ届け出ること、また、届出があった場合には、速やかに検査を実施することを徹底
  • 我が国及び農場への侵入経路の推定に不可欠な疫学調査を推進

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お問合せ先

消費・安全局食品安全政策課食品安全科学室

担当者:レギュラトリーサイエンス対応推進班
代表:03-3502-8111(内線4451)
ダイヤルイン:03-3502-5722

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