研究者の表彰(令和2年6月表彰)
受賞者
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門 海外病研究統括監 山川 睦外4名
日本ハム株式会社 中央研究所 上席研究員 松本 貴之外2名
富士フイルム株式会社 メディカルシステム事業部 マネージャー 中村 健太郎外2名
日本ハム株式会社 中央研究所 上席研究員 松本 貴之外2名
富士フイルム株式会社 メディカルシステム事業部 マネージャー 中村 健太郎外2名
研究概要と行政施策への活用
伝播力の強い口蹄疫は早期発見・早期診断が極めて重要な疾病であり、迅速かつ正確な検査による初動防疫がその後の経済的・社会的損失に影響するとされています。中国、韓国等の周辺諸国では継続して口蹄疫の発生が報告されており、生産現場では口蹄疫を疑う家畜を発見した際に獣医師が現場で迅速に検査できる簡易キットの実用化への要望が強く、その開発が重要かつ急務な課題でした。
一方、海外で開発された簡易キットは感度が低く、感染初期等のウイルス量が少ない時期に正確にウイルスを検出できず、初期感染を見逃すなどの問題が指摘されており、より高性能なキットの開発が必要とされていました。
これら課題を解決するため、研究者らは、7つの血清型のいずれの口蹄疫ウイルスにも反応するモノクローナル抗体を樹立するとともに、銀塩増幅技術及びイムノクロマト作製技術を集結し、現場で検査が可能かつ高感度な口蹄疫ウイルス抗原検出キットの開発に世界で初めて成功しました。
これら研究成果をもとに行政は、「口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針(農林水産大臣公表)」において、本法を、口蹄疫を疑う異常家畜を確認した場合に臨床検査と合わせて口蹄疫ウイルス抗原を特異的に検出する検査方法として位置付けました。これにより、現場での一次検査が可能となり、これまで以上に迅速かつ的確な初動防疫体制を確保することが可能となりました。
また、本開発技術を応用し、血清型を判別する検査方法を開発することで、ワクチンの迅速な準備・選定につなげることが期待されます。

一方、海外で開発された簡易キットは感度が低く、感染初期等のウイルス量が少ない時期に正確にウイルスを検出できず、初期感染を見逃すなどの問題が指摘されており、より高性能なキットの開発が必要とされていました。
これら課題を解決するため、研究者らは、7つの血清型のいずれの口蹄疫ウイルスにも反応するモノクローナル抗体を樹立するとともに、銀塩増幅技術及びイムノクロマト作製技術を集結し、現場で検査が可能かつ高感度な口蹄疫ウイルス抗原検出キットの開発に世界で初めて成功しました。
これら研究成果をもとに行政は、「口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針(農林水産大臣公表)」において、本法を、口蹄疫を疑う異常家畜を確認した場合に臨床検査と合わせて口蹄疫ウイルス抗原を特異的に検出する検査方法として位置付けました。これにより、現場での一次検査が可能となり、これまで以上に迅速かつ的確な初動防疫体制を確保することが可能となりました。
また、本開発技術を応用し、血清型を判別する検査方法を開発することで、ワクチンの迅速な準備・選定につなげることが期待されます。

お問合せ先
消費・安全局食品安全政策課食品安全科学室
担当者:レギュラトリーサイエンス対応推進班
代表:03-3502-8111(内線4451)
ダイヤルイン:03-3502-5722