終了した試験研究課題(その他の分野)
堆肥(クロピラリド関連)に関する研究
堆肥中のクロピラリドによる生育障害を防ぐための技術開発
- 研究期間
令和元年度~令和2年度 - 研究概要
クロピラリドは、国内では農薬として登録がない除草剤の成分ですが、わが国が粗飼料や穀類を多く輸入している米国、豪州、カナダ等の各国では使用されています。クロピラリドが含有した飼料を家畜に与えると、クロピラリドは家畜のふん尿中に排泄されます。それを堆肥化し、クロピラリドに感受性が高い園芸作物に施用すると、葉のカッピング等の生育障害が生じる事例が全国的に発生しています。
本研究では、生産現場においてクロピラリドによる生育障害の発生を早期に把握するため、生育障害が発生し始める土壌中クロピラリド濃度を明らかにするとともに、作物種・品種ごとに症状を類型化するための研究を実施しました。また、各種作物においてクロピラリドによる生育障害が発生しない堆肥の施用量の目安や施用方法を明らかにするための研究を実施しました。 - 研究成果の概要等(PDF:65KB)
- 研究成果報告書(PDF : 2,263KB)
被覆農薬に関する研究
被覆を必要とする農薬の使用時におけるリスク低減に関する研究
- 研究期間
令和3年度~令和4年度 - 研究概要
クロルピクリン剤については、土壌病害虫を防除する上で有効な農薬であり、国内各地で使用されていますが、刺激性があり、農薬使用時に適切な被覆が行われなかったこと等を原因とするクロルピクリン剤による事故が毎年報告されています。日本では、ほ場が住宅地近辺に存在することも多く、これらの地域では農業者自身だけでなく、周辺住民に被害が生じることがないよう、同剤の使用時に被覆を適切に行うことが極めて重要となります。
同剤の使用によるリスクを更に低減する対策を検討し、また、適切な取扱いの指導や規制の検討に活用するため、被覆資材の種類や環境条件による同剤の揮散防止効果等の科学的知見等を収集しました。 - 研究成果の概要等(PDF : 272KB)
- 研究成果報告書(PDF : 2,058KB)
お問合せ先
消費・安全局食品安全政策課食品安全科学室
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