このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー
更新日:令和7年7月29日
担当:農林水産省

令和6年木材統計

― 素材需要量は2,280万4千m³で、前年に比べ86万5千m³(3.7%)減少
素材供給量に占める国産材の割合は88.1%で、前年に比べ0.9ポイント上昇 ―

調査結果の概要

1 素材需給の動向

(1)素材需要量
令和6年の素材需要量は2,280万4千m³で、前年に比べ86万5千m³(3.7%)減少した。
このうち、素材需要量の約6割を占める製材用は1,443万5千m³で、前年に比べ62万6千m³(4.2%)減少した。
需要部門別の構成比は、製材用が63.3%、合板等用が19.7%、木材チップ用が17.0%となった。

図1 素材需要量の推移(全国)

表1 素材需要量(令和6年)

注釈

  • 素材需要量とは、製材工場、合単板工場及び木材チップ工場への素材の入荷量である。
  • 素材供給量については、素材需要量をもって供給量としている。
  • 統計表の各都道府県別の素材生産量とは、本調査においては、山元段階の調査が困難なことから、工場入荷量の入荷元の都道府県ごとに集計したものをもって当該都道府県における素材生産量としている。このため、都道府県の素材需要量と素材生産量は一致しない場合がある。


(2)素材供給量
素材供給量のうち国産材は2,009万m³で、前年に比べ55万7千m³(2.7%)、輸入材は271万4千m³で、同30万8千m³(10.2%)それぞれ減少した。
素材供給量に占める国産材の割合は88.1%で、前年に比べ0.9ポイント上昇した。

図2 素材供給量及び国産材供給割合の推移(全国)

表2 素材供給量(令和6年)

2 製材品出荷量
製材品出荷量は760万7千m³で、前年に比べ35万8千m³(4.5%)減少した。

3 普通合板及び特殊合板の生産量
普通合板生産量は250万6千m³で、前年に比べ2万6千m³(1.0%)減少した。
特殊合板生産量は48万7千m³で、前年に比べ3万2千m³(6.2%)減少した。

4 LVL生産量
LVL生産量は20万8千m³で、前年に比べ2万m³(8.8%)減少した。

5 木材チップ生産量
木材チップ生産量は448万8千tで、前年に比べ77万2千t(14.7%)減少した。

6 集成材及びCLT生産量
集成材生産量は175万1千m³で、前年に比べ7万6千m³(4.5%)増加した。
CLT生産量は2万1千m³で、前年に比べ3千m³(16.7%)増加した。

表3 製材品出荷量並びに普通合板、特殊合板、LVL、木材チップ、集成材及びCLT生産量(令和6年)

累年データ

1 需要部門別素材需要量及び材種別素材供給量(全国)

2 製材品の出荷量、合板(普通・特殊)生産量、木材チップ生産量(全国)

調査結果

1 素材需給の動向

(1)素材需要量
素材需要量は2,280万4千m³で、前年に比べ86万5千m³(3.7%)減少した。
これを需要部門別にみると、製材用は1,443万5千m³で、前年に比べ62万6千m³(4.2%)、木材チップ用は387万m³で、同60万1千m³(13.4%)それぞれ減少し、合板等用は449万9千m³で、前年に比べ36万2千m³(8.8%)増加した。

(2)素材供給量
素材供給量のうち国産材は2,009万m³で、前年に比べ55万7千m³(2.7%)、輸入材は271万4千m³で、同30万8千m³(10.2%)それぞれ減少した。
素材供給量に占める国産材の割合は88.1%で、前年に比べ0.9ポイント上昇した。

表4 需要部門別、材種別素材供給量(全国)(令和6年)


ア 国産材素材供給量
国産材素材供給量を針葉樹、広葉樹別にみると、針葉樹は1,871万9千m³で、前年に比べ20万7千m³(1.1%)、広葉樹は137万1千m³で、同35万m³(20.3%)それぞれ減少した。
針葉樹を樹種別にみると、素材全体の供給量の約6割を占めるすぎは1,208万5千m³で、前年に比べ16万8千m³(1.4%)増加し、ひのきは301万9千m³で、同16万1千m³(5.1%)、からまつは169万4千m³で、同14万3千m³(7.8%)、えぞまつ・とどまつは123万9千m³で、同2千m³(0.2%)、あかまつ・くろまつは45万3千m³で、同4万1千m³(8.3%)それぞれ減少した。

図3 樹種別の国産材素材供給量の推移(全国)


表5 樹種別の国産材素材供給量(全国)(令和6年)


イ 輸入材素材供給量
輸入材素材供給量を産地別にみると、輸入材の約8割を占める米材は220万6千m³で、前年に比べ28万9千m³(11.6%)、ニュージーランド材は29万4千m³で、同1万5千m³(4.9%)それぞれ減少し、北洋材は12万5千m³で、同3千m³(2.5%)増加した。
また、製材用素材の輸入材のうち半製品入荷量は20万4千m³で、前年に比べ2万2千m³(12.1%)増加した。


図4 産地別の輸入材素材供給量の推移(全国)

表6 産地別の輸入材素材供給量(令和6年)

表7 製材用の輸入材素材のうち半製品入荷量(令和6年)

2 製材の動向

(1)製材工場数、製材用動力の出力数
製材工場数は3,547工場で、前年に比べ202工場(5.4%)減少した。これを製材用動力の出力階層別にみると、1,000.0kW以上の階層は増加し、それ以外の階層は減少した。
製材用動力の総出力数は60万7,369.9kWで、前年に比べ1万9,721.5kW(3.1%)減少した。
1工場当たりの出力数は171.2kWで、前年に比べ3.9kW(2.3%)増加した。

表8、図5

(2)製材用素材消費量
製材用素材消費量は1,471万5千m³で、前年に比べ42万1千m³(2.8%)減少した。
1工場当たりの素材消費量は4,149m³で、前年に比べ112m³(2.8%)増加した。

表9、図6

(3)製材品出荷量
製材品出荷量は760万7千m³で、前年に比べ35万8千m³(4.5%)減少した。
これを用途別にみると、約8割を占める建築用材は620万5千m³で、前年に比べ27万9千m³(4.3%)、木箱仕組板・こん包用材は87万9千m³で、同5万m³(5.4%)、土木建設用材は29万4千m³で、同2万6千m³(8.1%)、家具建具用材は4万m³で、同1万3千m³(24.5%)それぞれ減少した。
また、人工乾燥材出荷量は393万4千m³で、前年に比べ7万1千m³(1.8%)減少した。
製材品出荷量に占める人工乾燥材出荷量の割合は51.7%で、前年に比べ1.4ポイント上昇した。

図7、図8
表10 用途別製材品出荷量(令和6年)

3 合単板及びLVLの動向

(1)合単板工場数
合単板工場数は154工場で、前年に比べ10工場(6.1%)減少した。
これを工場類型別にみると、「普通合板と特殊合板」を生産している工場は前年に比べ1工場(25.0%)、「特殊合板のみ」を生産している工場は同9工場(8.8%)それぞれ減少し、「単板のみ」「普通合板のみ」を生産している工場は前年と同数であった。

表11 合単板工場数(令和6年)

(2)単板消費量
単板消費量は324万9千m³で、前年に比べ32万8千m³(9.2%)減少した。
これを用途別にみると、合板用が298万5千m³で、前年に比べ23万5千m³(7.3%)、LVL用は26万4千m³で、同9万3千m³(26.1%)それぞれ減少した。

表12 単板消費量(令和6年)

(3)普通合板及び特殊合板の生産量
ア 普通合板生産量
普通合板生産量は250万6千m³で、前年に比べ2万6千m³(1.0%)減少した。
このうち、針葉樹合板生産量は245万m³で、前年に比べ3万1千m³(1.2%)減少した。
また、厚さ別にみると、「12~24mm」は112万m³で、前年に比べ2万3千m³(2.1%)増加し、「24mm以上」は95万9千m³で、同4万2千m³(4.2%)減少した。

表13 普通合板生産量(令和6年)

イ 特殊合板生産量
特殊合板生産量は48万7千m³で、前年に比べ3万2千m³(6.2%)減少した。

表14 特殊合板生産量(令和6年)

(4)LVL工場数
LVL工場数は10工場で、前年に比べ5工場(33.3%)減少した。

表15 LVL工場数(令和6年)

(5)LVL生産量
LVL生産量は20万8千m³で、前年に比べ2万m³(8.8%)減少した。
これを用途別にみると、構造用は11万7千m³で、前年に比べ2万7千m³(18.7%)減少し、その他は9万1千m³で、同7千m³(8.3%)増加した。

表16 LVL生産量(令和6年)

4 木材チップの動向

(1)木材チップ工場数
木材チップ工場数は1,073工場で、前年に比べ46工場(4.1%)減少した。
これを専門・兼営区分別にみると、「木材チップ専門工場」は318工場で、前年に比べ9工場(2.8%)、「製材又は合単板工場等との兼営工場」は755工場で、同37工場(4.7%)それぞれ減少した。

表17 木材チップ工場数(令和6年)

(2)木材チップ生産量
木材チップ生産量は448万8千tで、前年に比べ77万2千t(14.7%)減少した。
これを原材料別にみると、素材(原木)は196万tで、前年に比べ45万2千t(18.7%)、工場残材は180万7千tで、同27万4千t(13.2%)、解体材・廃材は67万5千tで、同4万7千t(6.5%)それぞれ減少し、林地残材は4万6千tで、同1千t(2.2%)増加した。
また、針葉樹・広葉樹別にみると、針葉樹は303万1千tで、前年に比べ51万4千t(14.5%)、広葉樹は78万2千tで、同21万1千t(21.2%)それぞれ減少した。

表18、図9

5 集成材及びCLTの動向

(1)集成材及びCLT工場数
集成材工場数は135工場で、前年に比べ8工場(5.6%)、CLT工場数は9工場で、同1工場(10.0%)それぞれ減少した。

表19 集成材及びCLT工場数(令和6年)

(2)ラミナ消費量
ラミナ消費量は236万6千で、前年に比べ42万4千(21.8%)増加した。
これを用途別にみると、集成材用が233万5千で、前年に比べ42万1千(22.0%)、CLT用が3万1千で、同3千(10.7%)それぞれ増加した。

表20 ラミナ消費量(令和6年)

(3)集成材生産量
集成材生産量は175万1千で、前年に比べ7万6千(4.5%)増加した。
これを用途別にみると、構造用が167万4千で、前年に比べ8万4千(5.3%)増加した。

表21 集成材生産量(令和6年)

(4)CLT生産量
CLT生産量は2万1千で、前年に比べ3千(16.7%)増加した。
これを用途別にみると構造用が1万9千で、前年に比べ3千(18.8%)増加した。

表22 CLT生産量(令和6年)

統計表〔Excel:e-Stat〕

調査の概要

調査結果の主な利活用

  • 森林・林業基本計画における林産物の供給及び利用の目標を設定するための資料

お問合せ先

大臣官房統計部生産流通消費統計課

担当:畜産・木材統計班
代表:03-3502-8111(内線3686)
ダイヤルイン:03-3502-5665