担当:農林水産省
令和6年産指定野菜(秋冬野菜等)及び指定野菜に準ずる野菜の作付面積、収穫量及び出荷量
併載:令和6年産野菜(41品目)の作付面積、収穫量及び出荷量(年間計)
冬キャベツ及び冬にんじんの収穫量は、 ⾼温や少⾬の影響により、前年産に⽐べ約2割減少 |
― 指定野菜(秋冬野菜)の収穫量は250万7,000tで前年産に比べ9%減少
指定野菜に準ずる野菜の収穫量は208万1,000tで前年産に比べ3%減少 ―
調査結果の概要
- 指定野菜※1(秋冬野菜※2)
作付面積は8万2,600haで、前年産に比べ1,700ha(2%)減少した。
収穫量は250万7,000t、出荷量は208万2,000tで、前年産に比べそれぞれ25万3,000t(9%)、21万4,000t(9%)減少した。
※1 指定野菜とは、全国的に流通し、特に消費量が多く重要な野菜をいう。
※2 指定野菜のうちの秋冬野菜とは、季節区分で「秋冬」、「冬」又は「秋植え」に区分されるものをいう。 - 指定野菜に準ずる野菜※3
作付面積は13万8,000haで、前年産に比べ1,900ha(1%)減少した。
収穫量は208万1,000t、出荷量は180万tで、前年産に比べそれぞれ7万3,000t(3%)、6万2,000t(3%)減少した。
※3 指定野菜に準ずる野菜とは、指定野菜以外の野菜のうち、国民消費生活上及び地域農業振興上重要な野菜をいう。
(詳細は、次のURLの用語の解説を参照。)
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_yasai/gaiyou/index.html#11a
<併載:令和6年産野菜(41品目)の年間計>
[ 既に令和7年4月に公表しているきゅうり、なす、トマト、ピーマン及びたまねぎを含めた全調査品目(41品目)の年間計(概数)を掲載した。 ]
累年データ
調査結果
1 指定野菜
(1)秋冬野菜
ア 秋冬だいこん
作付面積は1万7,800haで、前年産に比べ300ha(2%)減少した。
10a当たり収量は3,950kgで、前年産を180kg(4%)下回った。
収穫量は70万2,400t、出荷量は56万2,100tで、前年産に比べそれぞれ4万4,600t(6%)、3万3,200t(6%)減少した。
イ 冬にんじん
作付面積は7,140haで、前年産に比べ160ha(2%)減少した。
10a当たり収量は2,720kgで、前年産を560kg(17%)下回った。
これは、夏季の高温や冬季の少雨の影響により生育不良がみられたこと等による。
収穫量は19万4,300t、出荷量は17万1,500tで、前年産に比べそれぞれ4万5,500t(19%)、4万100t(19%)減少した。
ウ 秋植えばれいしょ
作付面積は2,140haで、前年産に比べ60ha(3%)減少した。
10a当たり収量は1,500kgで、前年産を230kg(13%)下回った。
これは、植付期の高温や冬季の干ばつにより生育不良がみられたこと等による。
収穫量は3万2,100t、出荷量は2万4,500tで、前年産に比べそれぞれ6,000t(16%)、5,200t(18%)減少した。
エ 秋冬さといも
作付面積は9,260haで、前年産に比べ310ha(3%)減少した。
10a当たり収量は1,280kgで、前年産を40kg(3%)下回った。
収穫量は11万8,800t、出荷量は8万900tで、前年産に比べそれぞれ7,800t(6%)、5,400t(6%)減少した。
オ 秋冬はくさい
作付面積は1万1,400haで、前年産に比べ200ha(2%)減少した。
10a当たり収量は4,880kgで、前年産を80kg(2%)下回った。
収穫量は55万6,400t、出荷量は44万6,900tで、前年産に比べそれぞれ1万9,200t(3%)、1万2,200t(3%)減少した。
カ 冬キャベツ
作付面積は1万4,500haで、前年産に比べ300ha(2%)減少した。
10a当たり収量は3,370kgで、前年産を670kg(17%)下回った。
これは、定植期の高温や冬季の少雨により生育不良がみられたこと等による。
収穫量は48万8,200t、出荷量は44万3,800tで、前年産に比べそれぞれ10万9,400t(18%)、9万9,700t(18%)減少した。
キ 冬レタス
作付面積は7,260haで、前年産に比べ130ha(2%)減少した。
10a当たり収量は2,380kgで、前年産を60kg(2%)下回った。
収穫量は17万2,900t、出荷量は16万800tで、前年産に比べそれぞれ7,700t(4%)、6,900t(4%)減少した。
ク 秋冬ねぎ
作付面積は1万3,200haで、前年産に比べ200ha(1%)減少した。
10a当たり収量は1,830kgで、前年産を70kg(4%)下回った。
収穫量は24万1,900t、出荷量は19万1,100tで、前年産に比べそれぞれ1万2,800t(5%)、1万1,700t(6%)減少した。
(2)ほうれんそう
作付面積は1万7,900haで、前年産に比べ800ha(4%)減少した。
10a当たり収量は1,060kgで、前年産を50kg(5%)下回った。
収穫量は18万9,900t、出荷量は16万3,100tで、前年産に比べそれぞれ1万6,900t(8%)、1万4,000t(8%)減少した。
2 指定野菜に準ずる野菜
(1)根菜類
ア かぶ
作付面積は3,680haで、前年産に比べ40ha(1%)減少した。
10a当たり収量は2,560kgで、前年産を90kg(3%)下回った。
収穫量は9万4,300t、出荷量は7万8,900tで、前年産に比べそれぞれ4,300t(4%)、3,500t(4%)減少した。
イ ごぼう
作付面積は6,700haで、前年産に比べ180ha(3%)減少した。
10a当たり収量は1,750kgで、前年産を20kg(1%)上回った。
収穫量は11万7,100t、出荷量は10万3,100tで、前年産に比べそれぞれ1,900t(2%)、1,600t(2%)減少した。
ウ れんこん
作付面積は4,030haで、前年産並みとなった。
10a当たり収量は1,290kgで、前年産を100kg(7%)下回った。
これは、夏季の高温により、生育不良がみられたこと等による。
収穫量は5万1,900t、出荷量は4万3,700tで、前年産に比べそれぞれ4,300t(8%)、3,800t(8%)減少した。
エ やまのいも
作付面積は6,170haで、前年産に比べ180ha(3%)減少した。
10a当たり収量は2,410kgで、前年産を170kg(7%)下回った。
これは、北海道において、春掘りで凍害があったこと等による。
収穫量は14万8,400t、出荷量は12万6,800tで、前年産に比べそれぞれ1万5,300t(9%)、1万2,000t(9%)減少した。
(2)葉茎菜類
ア こまつな
作付面積は7,380haで、前年産に比べ60ha(1%)減少した。
10a当たり収量は1,600kgで、前年産を30kg(2%)下回った。
収穫量は11万8,200t、出荷量は10万6,600tで、前年産に比べそれぞれ2,700t(2%)、2,300t(2%)減少した。
イ ちんげんさい
作付面積は2,050haで、前年産に比べ30ha(1%)増加した。
10a当たり収量は1,890kgで、前年産を30kg(2%)下回った。
収穫量は3万8,700tで前年産並みとなった。出荷量は3万4,300tで、前年産に比べ200t(1%)減少した。
ウ ふき
作付面積は361haで、前年産に比べ30ha(8%)減少した。
これは、生産者の高齢化等の労力事情により作付中止や規模縮小があったこと等による。
10a当たり収量は1,740kgで、前年産を40kg(2%)下回った。
収穫量は6,280t、出荷量は5,380tで、前年産に比べそれぞれ680t(10%)、580t(10%)減少した。
エ みつば
作付面積は787haで、前年産に比べ15ha(2%)減少した。
10a当たり収量は1,640kgで、前年産を10kg(1%)上回った。
収穫量は1万2,900t、出荷量は1万2,100tで、前年産に比べそれぞれ200t(2%)、100t(1%)減少した。
オ しゅんぎく
作付面積は1,650haで、前年産に比べ30ha(2%)減少した。
10a当たり収量は1,410kgで、前年産を50kg(3%)下回った。
収穫量は2万3,200t、出荷量は1万9,400tで、前年産に比べそれぞれ1,400t(6%)、1,100t(5%)減少した。
カ みずな
作付面積は2,190haで、前年産に比べ30ha(1%)減少した。
10a当たり収量は1,560kgで、前年産を70kg(4%)下回った。
収穫量は3万4,100t、出荷量は3万500tで、前年産に比べそれぞれ2,000t(6%)、1,800t(6%)減少した。
キ セルリー
作付面積は540haで、前年産に比べ6ha(1%)増加した。
10a当たり収量は5,350kgで、前年産並みとなった。
収穫量は2万8,900t、出荷量は2万7,700tで、前年産に比べいずれも200t(1%)増加した。
ク アスパラガス
作付面積は4,010haで、前年産に比べ130ha(3%)減少した。
10a当たり収量は556kgで、前年産を38kg(6%)下回った。
これは、北海道において、5月上旬の降雪等により若茎の伸びが緩慢になったこと等による。
収穫量は2万2,300t、出荷量は2万tで、前年産に比べそれぞれ2,300t(9%)、2,000t(9%)減少した。
ケ カリフラワー
作付面積は1,190haで、前年産に比べ50ha(4%)減少した。
10a当たり収量は1,630kgで、前年産を150kg(8%)下回った。
これは、夏季の高温の影響により生育不良がみられたこと等による。
収穫量は1万9,400t、出荷量は1万6,700tで、前年産に比べそれぞれ2,700t(12%)、2,300t(12%)減少した。
コ ブロッコリー
作付面積は1万7,300haで、前年産並みとなった。
10a当たり収量は928kgで、前年産を63kg(6%)下回った。
これは、夏季の高温や冬季の低温の影響により生育不良がみられたこと等による。
収穫量は16万500t、出荷量は14万6,400tで、前年産に比べそれぞれ1万900t(6%)、1万t(6%)減少した。
サ にら
作付面積は1,870haで、前年産に比べ20ha(1%)増加した。
10a当たり収量は2,950kgで、前年産を30kg(1%)下回った。
収穫量は5万5,200t、出荷量は5万700tで、いずれも前年産並みとなった。
シ にんにく
作付面積は2,520haで、前年産に比べ20ha(1%)減少した。
10a当たり収量は698kgで、前年産を97kg(12%)下回った。
これは、青森県において、4月から5月の生育期間中、干ばつ傾向であったため、小玉傾向になったこと等による。
収穫量は1万7,600tで、出荷量は1万2,100tで、前年産に比べそれぞれ2,600t(13%)、1,700t(12%)減少した。
(3)果菜類
ア かぼちゃ
作付面積は1万3,600haで、前年産に比べ200ha(1%)減少した。
10a当たり収量は1,210kgで、前年産を50kg(4%)上回った。
収穫量は16万4,400t、出荷量は13万5,100tで、前年産に比べそれぞれ4,500t(3%)、2,200t(2%)増加した。
イ スイートコーン
作付面積は2万900haで、前年産並みとなった。
10a当たり収量は1,010kgで、前年産を10kg(1%)下回った。
収穫量は21万1,900t、出荷量は17万5,100tで、いずれも前年産並みとなった。
ウ さやいんげん
作付面積は4,300haで、前年産に比べ70ha(2%)減少した。
10a当たり収量は691kgで、前年産を12kg(2%)下回った。
収穫量は2万9,700t、出荷量は1万9,900tで、前年産に比べそれぞれ1,000t(3%)、700t(3%)減少した。
エ さやえんどう
作付面積は2,540haで、前年産に比べ30ha(1%)減少した。
10a当たり収量は720kgで、前年産を70kg(11%)上回った。
これは、作柄の悪かった前年産に比べ、おおむね天候に恵まれ生育が順調であったこと等による。
収穫量は1万8,300t、出荷量は1万2,600tで、前年産に比べそれぞれ1,600t(10%)、1,600t(15%)増加した。
オ グリーンピース
作付面積は555haで、前年産に比べ11ha(2%)減少した。
10a当たり収量は741kgで、前年産を38kg(5%)下回った。
収穫量は4,110t、出荷量は3,300tで、前年産に比べそれぞれ300t(7%)、230t(7%)減少した。
カ そらまめ
作付面積は1,430haで、前年産に比べ50ha(3%)減少した。
10a当たり収量は804kgで、前年産を34kg(4%)上回った。
収穫量は1万1,500t、出荷量は8,240tで、前年産に比べそれぞれ100t(1%)、270t(3%)増加した。
キ えだまめ
作付面積は1万1,900haで、前年産に比べ400ha(3%)減少した。
10a当たり収量は489kgで、前年産を15kg(3%)下回った。
収穫量は5万8,200t、出荷量は4万6,300tで、前年産に比べそれぞれ3,800t(6%)、3,400t(7%)減少した。
(4)香辛野菜
しょうが
作付面積は1,550haで、前年産に比べ70ha(4%)減少した。
10a当たり収量は2,640kgで、前年産を170kg(6%)下回った。
これは、夏季の高温や少雨の影響により根茎部の肥大が抑制されたこと等による。
収穫量は4万900t、出荷量は3万2,000tで、前年産に比べそれぞれ4,700t(10%)、4,100t(11%)減少した。
(5)果実的野菜
ア いちご
作付面積は4,700haで、前年産に比べ80ha(2%)減少した。
10a当たり収量は3,330kgで、前年産を50kg(1%)下回った。
収穫量は15万6,600t、出荷量は14万5,400tで、前年産に比べそれぞれ5,200t(3%)、4,500t(3%)減少した。
イ メロン
作付面積は5,520haで、前年産に比べ120ha(2%)減少した。
10a当たり収量は2,490kgで、前年産を80kg(3%)下回った。
収穫量は13万7,500t、出荷量は12万6,000tで、前年産に比べそれぞれ7,700t(5%)、7,100t(5%)減少した。
ウ すいか
作付面積は8,600haで、前年産に比べ90ha(1%)減少した。
10a当たり収量は3,480kgで、前年産並みとなった。
収穫量は29万9,000t、出荷量は26万1,400tで、前年産に比べそれぞれ4,700t(2%)、3,600t(1%)減少した。
統計表〔Excel:e-Stat〕
調査の概要
調査結果の主な利活用
- 食料・農業・農村基本計画における品目ごとの生産量や作付面積等のKPIの設定及び検証のための資料
- 農業保険法(昭和22年法律第185号)に基づく畑作物共済事業の適切な運営のための資料
お問合せ先
大臣官房統計部生産流通消費統計課
担当:園芸統計班
代表:03-3502-8111(内線3680)
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