このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

生鮮食料品流通情報調査の概要

調査の目的

生鮮食料品流通情報調査は、生鮮食料品のうち青果物、食鳥及び鶏卵の卸売市場等の市況及び入荷量を収集し、これを行政機関をはじめ、生産者、出荷団体、流通関係者、消費者等に迅速かつ的確に提供することによって、生鮮食料品の円滑かつ合理的な需給の均衡及び価格の安定に資することを目的とする。

調査の沿革

昭和43年:全国市況(11大都市の13市場)及び地域市況(59都市の市場)の72市場を対象に「青果物市況情報調査」を開始。東京都等の4都市を対象に「食鳥市況情報調査」及び「鶏卵市況情報調査」を開始。

昭和51年:「青果物市況情報調査」について、オンラインシステムを導入し、対象市場を77市場に拡大。「鶏卵市況情報調査」について、対象都市を5都市に拡大。

平成15年:「食鳥市況情報調査」及び「鶏卵市況情報調査」について、対象都市を東京都1都市に縮小。農林水産省ホームページへ生鮮食料品流通情報の掲載を開始。

平成22年:「青果物市況情報」について、対象品目を施策利用品目に限定するとともに、対象市場をブロック別(10ブロック)の建値市場30市場に縮小。

調査体系

調査体系(生鮮食料品流通情報調査)

調査の対象

  1. 青果物市況情報調査
    全国の卸売市場(30市場)に所在する青果物卸売会社とする。

  2. 食鳥市況情報調査
    東京都所在の食鳥卸売事業所(3事業所)とする。

  3. 鶏卵市況情報調査
    東京都所在の「全農系(1社)」及び「商社系(2社)」の鶏卵荷受事業所(3社)とする。

調査事項

  1. 青果物市況情報調査
    調査対象品目・品種別の国別、産地都道府県別の入荷量及び卸売価格(消費税抜き)
    なお、調査対象品目・品種は、以下のとおり。
    (1)野菜
    だいこん、かぶ、にんじん、ごぼう、たけのこ、れんこん、はくさい、みず菜、こまつな、キャベツ、ほうれんそう、ねぎ、こねぎ、わけぎ、ふき、みつば、しゅんぎく、にら、セルリー、アスパラガス、カリフラワー、ブロッコリー、レタス、チンゲンサイ、きゅうり、かぼちゃ、なす、トマト、ミニトマト、ピーマン、ししとう、とうもろこし、オクラ、にがうり、さやいんげん、さやえんどう、ピース、そらまめ、えだまめ、かんしょ、ばれいしょ、さといも、ながいも、やまといも、たまねぎ、にんにく、らっきょう、葉しょうが、根しょうが、生しいたけ、なめこ、えのきだけ、しめじ、まいたけ
    (2)果実
    温州みかん(ハウスみかん、早生温州みかん、普通温州みかん)、ネーブルオレンジ、甘なつみかん、いよかん、はっさく、ぶんたん、ポンカン、レモン、バレンシアオレンジ、グレープフルーツ、清見、日向夏、きんかん、しらぬひ、その他のかんきつ、たんかん、ゆず、すだち、かぼす、りんご(つがる、ジョナゴールド、紅玉、ふじ、王林、その他のりんご)、日本なし(幸水、豊水、新高、二十世紀、その他の日本なし)、西洋なし、かき(富有、西村早生、次郎、平核無、刀根早生、その他の甘がき、その他の渋がき)、びわ、もも、ネクタリン、すもも、プルーン、おうとう、うめ、ぶどう(デラウェア、巨峰、アレキサンドリア、ピオーネ、ベリーA、甲斐路、その他のぶどう)、くり、いちご、メロン(アールス、アンデス、アムス、クインシー、タカミ、その他のメロン)、すいか、こだますいか、バナナ、パインアップル、キウイフルーツ

  2. 食鳥市況情報調査
    国産肉用若鶏解体品の各部位(もも肉、むね肉、手羽もと、手羽さき、ささみ、きも及びすなぎも)別の1kg当たり卸売価格(高値、中値、安値。消費税抜き)
    ただし、卸売価格のうち、中値についてはもも肉及びむね肉のみを調査

  3. 鶏卵市況情報調査
    鶏卵の入荷量及び1kg当たり卸売価格(高値、中値、安値。消費税抜き)

調査の時期

  1. 青果物市況情報調査
    調査の対象期日は調査市場の開市日とし、調査は調査市場の開市日の当日に実施する。

  2. 食鳥市況情報調査
    調査の対象期日は調査事業所の取引日とし、調査は対象期日の翌日に実施する。ただし、調査期日の翌日が調査事業所の休業日の場合は翌営業日に実施する。

  3. 鶏卵市況情報調査
    調査の対象期日は調査事業所の取引日とし、調査は対象期日(行政機関の休日に営業した場合は翌営業日)に実施する。

調査の方法

  1. 青果物市況情報調査
    調査対象会社が生鮮食料品流通情報システムを利用して報告する方法で実施する。

  2. 食鳥市況情報調査
    調査対象事業所に対する電子メール、電話又はFAXにより調査項目を収集する方法により、調査業務受託業者が実施する。

  3. 鶏卵市況情報調査
    調査対象事業所に対する電話聞き取りによる方法又は調査対象事業所から関係諸帳簿等を電子メール又はFAXにより収集する方法により、調査業務受託業者が実施する。

集計・推計方法

  1. 青果物市況情報調査
    青果物市況情報は、販売量の70%以上をカバーするデータに基づき、概算価格として編集している。
    数量については、品目別及び産地別の入荷量で、単位はt(トン)とするが、速報性を重視する観点から、全量となっていない場合がある。
    高値、中値、安値については、品目、産地、量目、等級、階級ごとの卸売価格で、最も高い卸売価格を「高値」、最も総卸売数量が多い卸売価格を「中値」、は中値未満の卸売価格のうち総卸売数量が最も多い卸売価格を「安値」とし、消費税込み価格に編集する。
    量目は、荷姿(梱包の状態)1個当たり重量で、単位はkg(キログラム)とする。
    規格は、等級及び階級を表示しており、等級は品質の良否による区分(A、B等)、階級は商品の大小や重量による基準(L、M、S)等とする。なお、等級、階級の表示方法は、産地や品目により異なる。
    なお、編集結果については、調査対象である卸売会社に公表前に照会し、意見があった場合は、その意見を反映している。

    品目別の市況動向については、当該品目に係る全ての卸売価格データから加重平均価格を算出の上、それぞれ開市日1日前の開市日と比較した3日間の市況動向を次の記号によって表示する。
    ▲ +10%以上 ~
    △ +5%以上 ~ +10%未満
    □ +5%未満 ~ -5%未満
    ▽ -5%以下 ~ -10%未満
    ▼ -10%以下 ~
    - 当日又は前日データがない場合
    なお、表示の順番は左から右へ「3日前」「2日前」「1日前」で表示する。

    (例)4月6日の市況動向が▽▲▼の場合は次のとおり。
    ▽…4月4日は4月3日と比べて5%以上~10%未満の下落
    ▲…4月5日は4月4日と比べて10%以上の上昇
    ▼…4月6日は4月5日と比べて10%以上の下落

    詳細については、「青果物市況情報の利用上の注意について(PDF:205KB)」もご参照ください。

  2. 食鳥市況情報調査
    国産肉用若鳥解体品の部位別卸売価格について、もも肉及びむね肉は「高値」、「中値」、「安値」を、手羽もと、手羽さき、ささみ、きも及びすなぎもは「高値」、「安値」を日別に把握し、当日の取引で部位ごとに最も高い卸売価格を「高値」、最も低い卸売価格を「安値」、当日の取引総価額を取引総重量で除して算出した1kg当たりの平均価格を「中値」とする。
    公表について、「高値」は調査対象のうち最も高い1社の卸売価格を、「安値」は調査対象のうち最も安い1社の卸売価格を、「中値」は調査対象の単純平均価格を公表する。

  3. 鶏卵市況情報調査
    入荷量は、「全農系」及び「商社系」の合計の入荷量とする。
    鶏卵の卸売価格について規格別(「LL」、「L」、「M」、「MS」、「S」、「SS」)に「高値」、「中値」、「安値」を日別に把握し、事業所ごとに最も高い卸売価格を「高値」、最も低い卸売価格を「安値」、取引総価額を取引総重量で除して算出した1kg当たりの平均価格を「中値」とする。
    公表について、「商社系」の「高値」は調査対象のうち最も高い1社の卸売価格を、「安値」は調査対象のうち最も安い1社の卸売価格を、「中値」は調査対象の単純平均価格を公表する。
    「全農系」の調査対象は1社であるため、当該調査結果を公表する。

用語の解説

  1. 青果物市況情報
    (1)青果物
    青果物とは、野菜(特用林産物を含む。)及び果実をいい、輸入品を含む。
    また、本調査の対象とする青果物は、「加工品」を除く「生鮮品」の青果物とする。
    なお、青果物の流通形態は収穫したままの状態のもの、泥を洗い落としたもの、若干の調製をしたもの、乾物、つけもの、びん詰、かん詰等様々の形態のものがあるが、調査対象とする「生鮮品」と調査対象外となる「加工品」は次の基準により区分する。

    ア.青果物を収穫したものに若干の処理を行い、生としての機能を有したまま出荷される洗いごぼう、切りごぼう、洗いさといも等は「生鮮品」の青果物とする。ただし、にんじん、ごぼうなどの千切り、ささがき等惣菜向けもの及びキャベツ、レタス等のカットものは除く。

    イ.低温貯蔵、CA貯蔵等単なる価値保全、価値維持のための貯蔵をしたものは「生鮮品」の青果物とする。

    ウ.青果物を原料とし、これを干す、ゆでる、煮る、塩づけ、酢づけ、味付け等の処理を加え、そのものの価値を高めるとともに、生の青果物としての用途及び機能に変化を与えた干しだいこん、切り干しだいこん、干しがき、干しわらび、かんぴょう、干しバナナ、干しパイン等の乾燥干物、しょうがづけ、うめづけ等の各種つけ物、びん詰、かん詰製品及びゆでたけのこ、しなちく等は「加工品」とする。

    エ.また、冷凍食品(品温-18度以下に急速冷凍し、通常そのまま消費者に販売する。)は「加工品」とする。

    (2)卸売市場
    卸売市場とは、消費地において卸売業者が、生産者若しくは青果物集出荷団体等から青果物の販売の委託を受け、又は買い付けを行い、仲卸業者、小売業者等に対しせり売り、入札売り又は相対売りの方法で建値を行って青果物を売りさばくための場立ちの行われる所であって、これらの市場行為の行われる場所をいう。

    ア.中央卸売市場
    中央卸売市場とは、卸売市場法(昭和46年法律第35号)第4条第1項に基づく、農林水産大臣の認定を受けた卸売市場をいう。

    イ.地方卸売市場
    地方卸売市場とは、卸売市場法第13条第1項の規定に基づく都道府県知事の認定を受けた卸売市場をいう。

    (3)青果物卸売会社
    青果物卸売会社とは、卸売市場において生産者、集出荷団体又は集出荷業者から青果物の販売の委託を受け、又は買い付けを行い、青果物の卸売業務を行う法人をいう。

    (4)入荷量
    入荷量とは、青果物の品目・品種別及び産地別の市場入荷量をいう。

    (5)規格
    規格とは、青果物の取引の円滑化、流通の合理化等のため定められた商品の大小、重量等の品目の形状区分による規格基準階級(LL、L、M、S、SS等)、品質の良否等の品質区分による規格基準等級(優、秀、良等)をいう。

    (6)荷姿
    荷姿とは、青果物の輸送、保管、販売等に当たって、商品を保護するために適切な材料、容器等を物品に施した状態をいう。

    (7)量目
    量目とは、青果物の荷姿1個当たりの重量(kg)をいう。

    (8)青果物市況情報
    青果物市況情報とは、調査対象ごとの販売量の70%以上をカバーする情報に基づき編集された入荷量、卸売価格等に関する情報をいう。

  2. 食鳥市況情報
    (1)国産肉用若鶏
    国産肉用若鶏とは、食用に供する目的で国内で飼養している鶏で、ふ化後3か月未満のもの(食鶏取引規格に規定する「若どり」)をいい、肉用種、卵用種等の別を問わない。

    (2)食鳥卸売事業所
    食鳥卸売事業所とは、国産の肉用若鶏の卸売業務を行う会社、個人等をいう。

    (3)食鳥市況情報
    食鳥市況情報とは、食鳥卸売事業所の国産肉用若鶏解体品の部位別卸売価格を取りまとめた情報をいう。

  3. 鶏卵市況情報
    (1)鶏卵荷受機関
    鶏卵荷受機関とは、集出荷団体、集出荷業者、直接出荷する生産経営体等から鶏卵を荷受けし卸売業務を行う株式会社、個人等をいい、次の2系統からなる。
    全農系:全農をはじめとする農業協同組合(連合会を含む。)が設置した事業所をいう。
    商社系:農業協同組合(連合会を含む。)以外の民間組織が設置した事業所をいう。

    (2)鶏卵市況情報
    鶏卵市況情報とは、鶏卵荷受機関の入荷量及び鶏卵取引規格別卸売価格を取りまとめた情報をいう。

    (3)入荷量
    入荷量とは、荷受機関への鶏卵の入荷量をいう。

    (4)鶏卵取引規格
    鶏卵取引規格とは、鶏卵の箱詰・パック詰の取引規格とし、次表のとおりとする。
    鶏卵取引規格(生鮮食料品流通情報調査)

Q&A

  1. 結果の公表について
    Q.調査の結果はいつ頃公表されるのですか?
    A.結果の公表については、次のとおりです。
    (1)青果物市況情報調査:開市日当日
    (2)食鳥市況情報調査:翌営業日
    (3)鶏卵市況情報調査:調査対象期日当日

お問合せ先

【青果物市況情報】
大臣官房統計部生産流通消費統計課消費統計室

担当者:流通動向第1班
代表:03-3502-8111(内線3713)
ダイヤルイン:03-6744-2047
 

【食鳥市況情報・鶏卵市況情報】
大臣官房統計部生産流通消費統計課消費統計室

担当者:流通動向第2班
代表:03-3502-8111(内線3710)
ダイヤルイン:03-3502-5947