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農林水産省

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沖縄県におけるナスミバエの防除について

平成26年4月8日更新


ナスミバエは、東南アジア、台湾、ハワイ等に発生しており、寄主範囲はトウガラシ等ナス科植物の生果実であり、果実内でふ化した幼虫が食害することが報告されています。また、ナスミバエは、沖縄県でかつて猛威を振るったミカンコミバエ等とは異なり、急激にまん延して大きな農業被害をもたらすものではなく、海外(ハワイ)の報告でも通常防除が行われていれば被害がないと報告されています。

我が国では、昭和59年に与那国島で、平成22年に沖縄本島で発生を確認しており、沖縄県及び農林水産省では、発生調査及び防除等を実施し、ナスミバエのまん延防止を図っています。

ナスミバエとは(PDF:99KB)

与那国島におけるナスミバエの根絶確認について

昭和59年6月、与那国島において、我が国で初めてナスミバエの寄生果実が発見されました。その後、昭和61年から平成10年まで約12年間寄生果実は確認されませんでしたが、平成11年に再び発見され、平成16年には島内全域に定着していることが確認されました。
このため、農林水産省は、平成16年11月、植物防疫法(昭和25年法律第151号)第32条第6項に基づく農林水産大臣によるまん延防止のための防除指示を発出し、沖縄県において、ナスミバエまん延防止防除事業により薬剤散布、寄主植物除去及び不妊虫放飼による防除を実施するとともに、その防除効果を確認するための調査を実施してきました。
農林水産省(那覇植物防疫事務所)は、平成21年4月以降ナスミバエの寄生果実が発見されていないこと等の沖縄県からの防除効果確認調査の報告を受け、駆除が十分に行われたことを確認するため、平成23年4月18日から6月24日の期間で駆除確認調査を実施しました。
この調査で、与那国島全域の264地点からナスミバエの寄主植物であるナス科植物等170,863個を採取した結果、ナスミバエの寄生果実は発見されなかったので、この調査の結果について専門家に意見を聞いたところ、専門家からは根絶の達成に異論はない旨の見解を得ました。
以上のように、駆除確認調査の結果及びその調査結果に対する専門家の見解を踏まえ、平成23年8月19日、与那国島のナスミバエの根絶を確認しました。

(参考)与那国島の位置図(PDF : 69KB)

 

沖縄本島で発生が確認されたナスミバエの防除について

平成22年12月に沖縄本島で発生が確認されたナスミバエについては、現在、沖縄県において、定期的な発生調査、生産段階等での防除対策(防虫ネットの設置、被害植物の適正な処理等)、普及啓発等を行い、ナスミバエのまん延防止に努めているところであり、農林水産省(那覇植物防疫事務所)は、沖縄県の対応に協力しているところです。

お問合せ先

消費・安全局植物防疫課

担当者:国内防除第1班
代表:03-3502-8111(内線4564)
ダイヤルイン:03-3502-5976

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