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農林水産省

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農作物につく害虫とその天敵(てんてき)について教えてください。

こたえ


農業における害虫とは、農作物を食べたり病気を運ぶ虫のことです。
自然界では、それを食べる生物がいて、これを天敵とよんでいます。
そして、様々な害虫には必ず天敵がいます。
 

ビニールハウスなどで栽培(さいばい)されるトマト、ナス、ピーマンなどの野菜では、
アザミウマ、アブラムシ、ハダニ、コナジラミなどの発生が問題になっています。
これらの害虫は小さいため発見が遅れて増えてしまったり、殺虫剤が効かなくなっている
ものもいたりするので、被害が出ています。

これらの害虫に対しては、肉食性のカメムシが天敵として活躍(かつやく)しています。
カメムシは、えさとなる害虫を見つけ、その体液(たいえき)を吸いとって殺します。

害虫を殺す天敵は、殺虫剤の代わりになることから生物農薬とよばれており、
天敵がうまく働けば、殺虫剤を使う回数を大幅(おおはば)に減らすことができます。
 

カメムシ類のうちタイリクヒメハナカメムシは、生物農薬として販売されていますし、
タバコカスミカメやクロヒョウタンカスミカメなどの利用も広がっています。


参考資料

農林水産技術会議ホームページ「天敵で害虫を減らす」
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/youth/agri_science/as201402.htm

令和5年更新

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