このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

蜜入りりんごの蜜は何ですか。

回答


りんごや梨に見られる「みつ症状」によるものです。
果実の成熟に伴って、果肉の一部が水浸状になる生理的な現象です。 

りんごや梨などのバラ科植物の葉でつくられた光合成産物は酵素の働きで
「ソルビトール(糖とアルコールがくっついた物質)」の形で果実に送られ、
また酵素の働きで果糖やブドウ糖などに転換され、果実に貯蔵されます。

果実の成熟が進むと、糖で飽和した状態になり、
果糖などに転換する酵素の働きが低下するため、
葉から送られるソルビトールが細胞の間に染み出して、水浸状になります。
 

蜜の入り方は品種によって異なり、完熟しても全く蜜の入らない品種もあります。
蜜の入る品種では、たくさん入ったものほどよく熟した果実となり、おいしいです。

ただ、過剰に蜜の入った果実は日持ちしないので、蜜入りりんごは新鮮なうちに
食べるのがおすすめです。

参考資料

「はい!農林水産省「消費者の部屋」です!」ぎょうせい

「食材図典」小学館

「リンゴの絵本」農文協

令和5年更新

お問合せ先

消費・安全局消費者行政・食育課「消費者の部屋」
ダイヤルイン:03-3591-6529