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農林水産省

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ホームフリージングする際の注意点について教えてください。

回答


家庭用冷蔵庫の冷凍室で、
保存を目的に食品を冷凍することをホームフリージングといいます。
 

日本の家庭用冷蔵庫の冷凍室の温度は、JIS規格で-18℃以下と決められているため、
ホームフリージングするには不十分な緩慢凍結となり、
解凍したときに元の品質に戻らない場合があります。
 

ご家庭でホームフリージングする場合の注意点は以下のとおりです。 

1.なるべく速く凍らせる
食品を予め冷やし、熱伝導性の良い容器に食品の厚さを薄くして並べて、
冷凍室の温度調節を最も冷える状態にセットして凍結します。
冷凍室の急速凍結機能があれば、それを利用してください。
 

2.しっかり包む
乾燥や脂肪の酸化を防ぐため、ラップなどでできるだけ空気を遮断してください。

3.衛生的に取り扱う
ホームフリージング前は、手や道具をよく洗うなど衛生に気をつけ、
微生物や異物などの汚染を防いでください。
 

4.早めに使い切る
緩慢凍結による組織の傷みや保存中の品温変化により品質低下が早く進む場合が
あるので、23週間以内に使い切ってください。
 

また、鮮度や品質の良い材料を選ぶことも大切です。

ホームフリージングに向く材料は、
食品中の水分が少ないもの(乾燥や加熱調理したもの、塩や調味液に漬けたものなど)、
すでに組織が壊れているもの(スープやソース類、裏ごしした野菜など)です。
パン、ご飯、もち、納豆なども品質低下が少ないといわれています。 

ホームフリージングに向かない材料は、
水分が多く細胞組織がしっかりしているもの(生肉や魚介類など)です。
特にお店で解凍して売られている生ものは、家庭で再凍結することになり、
おいしさも栄養も極端に落ちてしまいます。
生卵やゆで卵、牛乳や生クリーム、豆腐やこんにゃく、プリンやゼリーなども
ホームフリージングに向かない代表的な食品です。

参考資料

一般社団法人日本冷凍食品協会ホームページ「ホームフリージング」(外部リンク)
https://www.reishokukyo.or.jp/frozen-foods/home-freezing/

令和5年更新

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