「節分」の日に豆をまくのはなぜですか?また、豆まきに使う大豆の栄養についても教えてください。
回答
【節分に豆をまく理由とは】
節分(2月3日)には、「鬼は外、福は内」と豆(いった大豆)をまいて、邪気を祓った後に、年齢の数だけ豆を食べて、1年間の幸せを祈ると言われています。
これは、米と同じエネルギー源で霊力を持つとされる豆をまくことで、病や災いを祓い、更にその豆を食べることで力をいただけると考えられたからです。
この考え方が中国の古い鬼追いの行事「追儺(ついな)」と合わさり、広まったとされています。
【大豆の栄養について】
畑の牛肉と称される大豆ですが、文部科学省の「日本食品標準成分表」によると、いり大豆の可食部100g当たりのたんぱく質量(37.5g)は、牛肉もも(焼き)と同量のたんぱく質量(27.7g)を上回ります。
しかも、体内で作ることのできない必須アミノ酸9種類を含め、人間が必要とするアミノ酸20種類すべてを含む強力なたんぱく源です。
また、たんぱく質以外にも大豆には、
アンチエイジング効果で注目されているポリアミン、
総コレステロール値を低下させる大豆レシチン、
腸内の善玉菌を増殖させるオリゴ糖、
抗酸化作用がある大豆サポニンなど、
多くの機能性物質を含んでいます。
参考資料
文部科学省「日本食品標準成分表 2015年版(七訂)」
農林水産省「自然への感謝と祈りを込めて家族を結び、未来へとつなげる ~和食~」
農林水産省ホームページaff(あふ)2016年6月号 特集1大豆」
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1606/spe1_01.html
回答日
令和2年1月
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