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農林水産省

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「こまつな」の茎に黒い斑点がついているのですが、食べても大丈夫ですか。

回答

こまつなの葉茎に見られる黒い小斑点は、「ゴマ症」によるものと思われます。
これは、野菜の生理障害であり、「はくさい」や「かぶ」、「のざわな」などでも同様の症状が見られます。

病原菌やカビ、虫が原因ではなく、栽培時の天候不順や低温環境、肥料からの窒素の過剰吸収だと考えられています。
このようなケースでは、野菜にストレスがかかり、色素(ポリフェノール類)が蓄積して、黒い斑点状になることがありますが、 味や品質には問題ありません。

こまつなは中国から渡来したかぶが祖先といわれ、江戸川区小松川で改良され、関東を中心に普及しており、関東地域の出荷シェアは54%になります。
栽培期間が短く、いろいろな環境に適応できるため、現在では露地栽培とハウス 栽培を組み合わせて年に4~8回作付けされ、一年を通して出回っています。
こまつなは生育適温が10~25 度と寒暖に強いため、野菜が不足する冬場に活用されていたことから、雑煮などの伝統的な料理にも欠かせない野菜です。

栄養豊富な緑黄色野菜で、ビタミンkkなどのビタミンやミネラルを豊富に含んで います。
また、アクが少ないため下ゆでの必要がありません。
油やたんぱく質と一 緒に食べるとカルシウムの吸収率が高まるので、鍋物や炒め物などにすると栄養効果満点です。

黒い斑点があるからと捨ててしまわずに、美味しく食べてください。

参考資料

「野菜園芸大百科9」農文協
農畜産業振興機構ホームページ 野菜ブック[外部リンク]
https://www.alic.go.jp/y-suishin/yajukyu01_000313.html


回答日

令和2年9月

お問合せ先

消費・安全局消費者行政・食育課「消費者の部屋」

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