水稲の流し込み施肥による穂肥施用方法
ポイント
- コンバイン籾用PP袋と水流を変える板で施肥ムラを低減
- 追肥作業時間は64-83%減、施肥コストは4-25%減。
- 市販の粒状配合肥料(NKC201)や流し込み専用NK肥料が使用可能。
流し込み施肥の資材設置方法

注1)施肥ムラを最小限にするためには、田面を均平にし、湛水深をそろえる必要がある。
注2)流し込み施肥を中干終了後の乾燥状態で行うと、水口近くの土壌に多量に浸透して施肥ムラの原因となるので水持ち回復後の1~2cmの浅水状態で実施する。
注3)本技術は東北農業研究センターが開発した、コンバイン籾袋を利用した流し込み施肥法を独自に改良したものである。
水口にセットしたメッシュコンテナ内に、肥料を入れ2重にしたコンバイン籾用PP袋を置き、浅水状態から肥料を徐々に溶かして流し込む。また、コンテナ後方に高濃度の肥料が流れることによる、施肥ムラの発生を軽減するために、肥料の背後に板を入れて水流を左右に散らす。
流し込み施肥に用いる単肥の選択及び専用肥料

左:本技術開発に用いた専用肥料、右:窒素肥料の溶けやすさ(塩安は比較的緩やかに溶解)
注)流し込み施肥専用肥料は試作段階である。
多収米などのコストを優先した栽培では、安価な粒状塩安などの窒素単肥を用いる。通常の栽培では長野県がJAグループと共同で開発した、窒素と加里を含み慣行肥料より2割程度安価な流し込み施肥専用NK肥料を用いる。
流し込み施肥の経営評価


経営面では、穂肥作業(肥料計量~施用終了まで)について背負いの動力散粒機と比較すると、作業時間の64-83%減、施肥コストは4-25%減が可能であり、低コストと大幅な省力化が図れる。
農林水産省のコメント
分施を行う際の省力・低コスト化技術として重要。直播栽培での幼穂形成期頃の施肥や、多収品種栽培での晩期穂肥等での活用も考えられる。
なお、流し込み施肥は潅漑水量、水田面積、施肥量等を考慮する必要があることから、施肥技術のマニュアルや施肥むらを最小限にするための留意事項とセットで普及推進を図ることが求められる。
【政策統括官付穀物課】
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本研究成果は【生物系特定産業技術研究支援センター「革新的技術開発・緊急展開事業」(うち地域戦略プロジェクト)】(「畦畔管理を含めた中山間水田農業の省力・低コスト体系の実証」)の支援を受けて得られたものである。
問い合わせ先長野県農業試験場 環境部 |
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