冬の気温が高くても栽培可能で品質優良なモモ新品種「さくひめ」
ポイント
- 開花に必要な低温要求時間が、日本の主要品種の約半分。
- 育成地(茨城県つくば市)では「日川白鳳」より約9日早く開花し、約5日早く収穫可能。
- 果実の大きさや糖度は早生の主要品種の「日川白鳳」と同等。
「さくひめ」および主要品種の低温要求時間
注1)つくば市における2012~2015年の平均値
注2)*自発休眠から覚醒するために必要となる 7.2℃以下の低温に遭遇する時間
「さくひめ」の低温要求時間は他の主要品種の半分程度である。
「さくひめ」の樹性
注1)農研機構果樹茶業研究部門(つくば市)における2013~2015年の平均値
「さくひめ」は花粉を有し自家結実性である。早生の主要品種の「日川白鳳」と比較して開花期は9日程度早く、収穫期は5日程度早い。
「さくひめ」の果実特性
注1)農研機構果樹茶業研究部門(つくば市)における無袋栽培での2013~2015年の平均値
「さくひめ」の果実の大きさ、糖度は「日川白鳳」と同等である。
「さくひめ」の果実
注1)有袋栽培
果点や裂果の発生が「日川白鳳」より多くなる年が認められるため、有袋栽培が望ましい。
農林水産省のコメント
本品種は低温要求時間が短いことから、温暖地、温暖年でも安定した生産が可能な品種として、西日本の産地や、施設栽培への導入によるももの生産拡大が期待できる。
【生産局園芸作物課】
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