無人自動走行作業システムを用いた「ロボット茶摘採機」の開発
ポイント
- 茶樹を各種のセンサで検知し操舵することで、安定した精度で茶摘み作業が可能。
- 自動で隣の茶うねに移動し、連続した茶摘み作業が可能。
- 茶摘採機の無人化による圃場労働の軽労化、農作業安全を促進。
- ロボット作業技術の確立で、複数台同時作業や降雨等悪条件下での作業による稼働効率向上等、新たな作業体系確立による国内茶業の競争力強化。
開発したロボット茶摘採機
鹿児島県と松元機工(株)、(株)日本計器は、茶摘み作業を自動化できる「ロボット茶摘採機」を開発し、受注販売を開始。
ロボット走行のイメージ
茶園特有の形状を利用し、茶うねに沿って茶樹と作業機械の間の空間部分を各種センサで検知しながら走行することで、GNSS(衛星測位システム)等を使用せずに自動走行ができ、作業のロボット化に要するコストを低減できる。
茶摘み競技大会での成績
ロボット茶摘採機はオープン参加
グラフ中の点数は総合得点100点満点中の点数
茶摘み競技大会で、熟練農業者を上回る成績を達成
農林水産省のコメント
茶では担い手不足や農業者の高齢化が問題となっており、労働力不足の解消に資する生産技術の導入は重要。
乗用型茶園管理機に対応した茶園で導入可能であることから、多くの茶産地での普及が期待される。
【生産局地域対策官】
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本研究成果は【生物系特定産業技術研究支援センター「革新的技術開発・緊急展開事業」(うち経営体強化プロジェクト)】(「九州地域をモデルとした茶の高付加価値化による需要拡大のための生産体系の実証」)の⽀援を受けて得られたものである。
問い合わせ先鹿児島県農業開発総合センター |
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