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農林水産省

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収量性と容積重に優れるソバ品種「キタミツキ」

ポイント

  • 収量性が高く、「キタワセソバ」より多収である。
  • 容積重は従来品種よりも重く、上位等級になりやすい。
  • 製麺性が優れる。
  • 機能性成分であるルチンの含量が高い。
  • 食味は「キタワセソバ」と同程度の良食味である。

「キタミツキ」の栽培および品質特性

栽培と品質特性

北海道農業研究センター(育成地)における生産力検定試験(平成24~令和元年、標準播種)の平均値.標準比:「キタワセソバ」に対する子実重比。容積重:磨きをかける前の値。

子実重は、「キタワセソバ」比120%の多収である。容積重は他の品種よりも重く、ルチン含量も高い。

「キタミツキ」の食味・加工評価

食味と加工評価

実需者による評価(平成25~27年の平均値)。供試材料は北海道農業研究センター生産物。評価点は4:優、3:良、2:可、1:不可。「キタワセソバ」を可(2点)として相対評価。

「キタミツキ」は「キタワセソバ」と比べて製麺性が優れる。麺色の評価はやや高く、麺の味は同程度である。


「キタミツキ」の草姿と子実

草姿と子実

左:キタワセソバ、中:キタミツキ、右:レラノカオリ

「キタミツキ」の草丈は、「キタワセソバ」よりやや高い。子実は「キタワセソバ」と比べてやや小粒の割合が高い。


「キタミツキ」の麺

麺

麺のつながりが良く、色も優れる。

農林水産省のコメント

そばの主要品種であるキタワセソバは北海道の8割以上のシェアを占めているが、品種登録から約30年経過。生産現場からは収量、品質ともに優れた後継品種の育成が求められていたところであり、キタミツキはキタワセソバに代わる新たな品種として大きな成果と考える。
【政策統括官付地域作物課】

成果に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
北海道農業研究センター   寒地畑作研究領域   畑作物育種グループ
電話番号:0155-62-9273


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