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農林水産省

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質・量・強さ!3拍子そろった牧草チモシー「センリョク」

ポイント

   「キリタップ」と比較して
  • 低消化性繊維含量が低く、採食量の向上が期待できる。
  • 可溶性炭水化物含量が高く、高品質サイレージが期待できる。
  • 耐倒伏性および収量性に優れる。
  • マメ科牧草との混播適性に優れる。
  • 越冬性および斑点病抵抗性に優れる。

低消化性繊維含量の比較

低消化性繊維含量

既存品種の「キリタップ」と比べ、家畜の体内で消化されにくく採食を抑制する低消化性繊維含量が低いので、家畜がより多く採食できることが見込まれる。

可溶性炭水化物含量の比較

可溶性炭水化物含量

既存品種の「キリタップ」と比べ、発酵させてサイレージ(貯蔵飼料)を作る際、微生物の栄養となる可溶性炭水化物含量が高いので、より品質の高いサイレージとなることが見込まれる。


収量性の比較

収量性

既存品種の「キリタップ」より多収である。


耐倒伏性の比較

発育ステージとメッシュ図

既存品種の「キリタップ」と比べ、倒伏しにくい。(注:倒伏とは雨や風によって牧草が倒れること。減収や品質低下に結びつくほか、枯れてしまうこともある。)


混播適性の比較

収量性

既存品種の「キリタップ」と比べ、混播するマメ科牧草に負けにくく、混播栽培時の牧草合計収量が多いことから、混播適性に優れる。


越冬性の比較

発育ステージとメッシュ図

既存品種の「キリタップ」と比べ、越冬性に優れる。(注:越冬性とは越冬後の冬枯れ程度や萌芽の良否をみたもの。越冬性が劣ると、減収のみならず、枯れてしまうこともある。)


斑点病抵抗性の比較

収量性

既存品種の「キリタップ」と比べ、チモシーの重要病害である斑点病の罹病程度が低く、斑点病抵抗性に優れる。

農林水産省のコメント

効果的な普及のために、計画的な増殖・販売により、着実に需要に応えることが重要。また、能力の高い新品種に取り組むことは重要である一方で、そもそも当該品種の能力を活かしきれず、低い単収にとどまっている場合もあることから、新品種に取り組んだメリットを生産現場が実感できるよう、当該品種の能力が十分発揮できるような栽培上の留意事項等とセットで普及推進を図ることが求められる。
【生産局畜産部飼料課】

成果に関するお問い合わせ先

地方独立行政法人北海道立総合研究機構
北見農業試験場   研究部   馬鈴しょ牧草グループ
電話番号:0157-47-2633


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