ぶどう
(各システムは、平成28年度補正「人工知能未来農業創造プロジェクト推進事業」により構築したものです。)
1 ルビーロマンの栽培(石川県)
事業実施主体
公益財団法人いしかわ農業総合支援機構
取組内容(ジベレリン処理、摘粒を学ぶ)
ぶどう品種「ルビーロマン」は出荷基準が厳しく、これをクリアするためには、せん定、芽かき、花穂整形、ジベレリン処理などの管理作業に高い技術を要します。そこで、本取組では、商品化率の高い熟練農業者の技術・ノウハウを形式知化し、その技術等を習得するシステムを構築しました。
予備摘粒やジベレリンの効果測定の様子
システム概要
効果
平成27年に商品化率が40%未満であった生産者39名がシステムを活用して学習した結果、平成30年の平均商品化率が12.8%向上しました。
活用したシステム
NEC農業技術学習支援システム(NECソリューションイノベータへリンク)
2 ピオーネの栽培(岡山県)
事業実施主体
岡山県果樹の担い手支援システム研究協議会
取組内容(せん定、摘花穂、花穂整形を学ぶ)
本取組では、ぶどう(ピオーネ)を対象に、経験が必要なせん定等の作業について学習コンテンツを作成しました。
生産強化を図る地域での技術のある労働力の確保に生かすほか、農業大学校等での若手農業者の育成や、社会人就農研修などでも活用していきます。
システム概要
効果
新規就農者が利用することを想定して、農業大学校生徒を対象に「せん定、花穂整形、摘花穂」作業の学習効果(作業品質、作業時間)について検証したところ、学習コンテンツを事前学習した場合は、事前学習しない場合に比べ、作業品質(作業の正確性)は20~40%の向上が認められました。
学習コンテンツで繰り返し学習することで、作業習熟への効果が期待できます。
活用したシステム
NEC農業技術学習支援システム(NECソリューションイノベータへリンク)
3 ぶどうの病害虫(山梨県)
事業実施主体
山梨県病害虫対策技術伝承システム構築協議会
取組内容(病害虫の種類を判断する)
本取組では、病害虫の種類等(病害虫(病害22種、害虫33種))の判断を習得できる学習コンテンツを作成しました。
システム概要
効果
若手普及指導員10名を対象にセミナーで学習コンテンツを利用したところ、学習後の正答率は約96%となり、学習前より10%以上向上しました。
生産者30名では学習後の正答率は約90%となり、学習前より約15%向上しました。
活用したシステム
NEC農業技術学習支援システム(NECソリューションイノベータへリンク)
お問合せ先
大臣官房政策課技術政策室
担当者:情報化推進班
代表:03-3502-8111(内線3128)
ダイヤルイン:03-3502-5524