みなさんは普段から魚や貝などの水産物を食べていますか?日本のまわりには、黒潮や親潮をはじめとした海洋環境のおかげで、たくさんの栄養を含んだ豊かな海が形作られ、そこではさまざまな魚や貝、海藻を見ることができます。
日本では、昔から沿岸・沖合域(陸に近い海域)での漁業が盛んに営まれ、日本国民は魚食民族と言われるほど「海の恵」に親しんできました。これからもおいしい水産物をみなさんが食べていくためには、魚が急に減らないように管理することと、漁師さんをはじめとする水産業に関わる多くの人々が長く仕事を続けられるようにすることが重要になります。そのために水産庁では、漁師さんと協力して魚を管理し、海や川で水産物を獲ったり養殖したりする生産、みなさんのもとに水産物を届くようにする流通、そしてみなさんがそれらを食べる消費に至るまで、さまざまな支援を行っています。それにより、国民のみなさんへ水産物を安定的にお届けし、健康で豊かな日本型食生活を支えるとともに、日本の伝統的な魚食文化を守り受け継ぐことで、安全で潤いに満ちた国民生活に貢献していきます。
このような水産業に対する国民の期待に応えるため、水産庁は、水産基本法及び水産基本計画に基づき、水産物の安定供給の確保と水産業の豊かな発展に向けたさまざまな取組を総合的に進めています。