みなさんがいつも食べている食品やお菓子などの様々な食べ物は、多くの人や企業によって、小麦や大豆、野菜、肉、魚などの食材から作られ、その後、みなさんが住んでいる大都市などに運ばれ、スーパーやコンビニなどで売られるほか、レストランで料理として提供されることで、みなさんのところまで届いています。
農林水産省では消費者の豊かな食生活をつづけられるように、これらの食に関わるお仕事をする方々を応援する取組を行っています。
また、このように、誰かが汗をかいて育て、作り、運び、売ることで、私たちは食品を買うことができますが、「なるべく安い方がいい」だけでは、作る人や育てる人の暮らしが立ち行きません。未来にわたって、おいしい、豊かな食生活を守っていくためには、売る人も、買う人も、育てる人も、みなさんにとってフェアな価格を考えていく必要があります。
一方、日本では、本来食べられるのに捨てられる食品「食品ロス」が、令和3年度で年間523万tであり、これは1人当たりが毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと近い量になります。食べ物の多くを外国から輸入している日本が食べ物を捨てることはもったいないことであり、環境にも悪い影響を与えることになります。このため、農林水産省は食品ロスを削減するための取組を進めています。食品ロスを減らすためには、スーパーなどで奥から商品をとらずに、賞味期限の近い商品から買うことや、飲食店で食べきれる分量を注文して食べ残しを出さないなど、みなさんのちょっとした行動が必要です。
日本は、国土が縦に長く、多様な気候が見られ、春夏秋冬(四季といいます)がはっきりしていることから、食材が豊かです。日本人は、こうした食材をもたらす自然を大切にし、自然と共に生きる中で、「和食」の文化を育て、受け継いできました。「和食」は、海外の人からも高い人気があります。
農林水産省では「和食」を日本の大切な食文化として、みなさんに知ってもらい、これからも残すための取組を進めています。