毎日の食卓に欠かせない食料が安定的に消費者に届けられるために、米・麦・大豆・野菜・果物・いも・さとうきびといった田畑を耕して作られる「農産物」について、農業者が意欲的に生産を行える環境をつくることが、農産局の使命です。
美味しい農産物を安定して消費者に届けることができるよう、農業者のみなさんは日々創意工夫を重ねています。私たちは、消費者や農業者の要望に応える品種や生産技術について、農業者に紹介したり、農業者が採り入れるお手伝いをしたりすることで、それを後押ししています。
私たちの食卓には、海外から輸入した農産物を原材料としたものも多く並んでいます。もし、日本に輸出している国で不作が起きたり、その国の事情で輸出ができなくなったりすれば、身近な食料も口にできなくなるかもしれません。そうならないように、輸入に多くを頼る農産物については、国の貿易で安定的に輸入するとともに、日本国内での生産を増やすための取組に力を入れています。また、米や麦などは、いざというときに備えた蓄えを国で行っています。
このように、農業は私たちの命を支える重要な産業ですが、様々な課題もあり、これからも私たちに必要な農産物が安定的に生産されるためには、農業のあり方も変えていかなければなりません。
例えば、農業者の減少や高齢化が進む中、ドローンや自動走行トラクター、熟練の農業者の技術のデータ化など、最先端の技術を活用した「スマート農業」によって、大変な農作業を少ない人数でできるようにしたり、経験の少ない人でも美味しい農産物をつくることができるようにしたりする取組を進めています。
また、農産物は自然の恵みとも言われますが、農業と自然環境はお互いに影響を与えあっていることから、生産量を確保しながら、自然環境にも負担の少ない農業を進める取組も進めています。
私たちは、日本の豊かな食と自然環境が、これから先もずっとみなさんの周りにある未来を目指しています。まずは、美味しい国産農産物をたくさん食べて、私たちと一緒に日本の農業を盛り上げませんか。