
「見てごらん!みのりんの大好きなくだものがいっぱい!」
市場にやってきた2人は大はしゃぎ。
すると、かわいらしいイチゴが話しかけてきました。
「わたしは、イチコ。あなたたちはどこから来たの?」
「ぼくたちはむこうの谷から来たんだ。君は?」
「わたしは、近くの畑から来たの」
イチコは言いました。
「まわりのみんなも?」みのりんがきくと、
「そうよ。わたしたちはここからスーパーやレストラン、おかし屋さんとかに旅に出るのよ。野菜さんやお魚さんたちもいろんなところに旅立つの」とイチコは言いました。
「みんなばらばらになるのはさみしくないの?」
みのるんは少し悲しくなりました。

「わたしたちくだものや野菜さん、それにお肉やお魚さんたちはみんなとても大切にしてもらってるから平気よ」
それを聞いてみのりんは少しほっとしました。
「みんなが安心して食べられるように、安全にはすごく注意されているの。畑でもこの市場でも、わたしたちの具合が悪くならないように、ちゃーんとみてもらってるのよ。移動するときや待っているときだって、暑すぎないか寒すぎないか、いつも気をつかってくれるの」
イチコは答えました。
「わたしたちのところに来るまで、そんなに大切にされてるんだね」
みのりんは感心してうなずきました。

「でも、よその国から来る食べ物もいっぱいあるって聞いたよ」みのるんは言いました。
「そうなの。日本は、食べ物の約6わりを輸入してるのよ。麦や大豆は、ほとんどが外国のものなの」
イチコは教えてくれました。
「おとうふや納豆、それに、みそやしょうゆだって大豆から作られてるよね」
みのるんは得意げに言いました。
「でも、外国が不作だと輸入できないこともあるのよ」
「そんなのこまるよ!」
みのるんはおどろいて言いました。
「そうね。ちゃんと考えなきゃね。外国の食べ物に興味があるなら港へ行くといいわ」
2人はイチコにお別れをして急いで港へ行きました。
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